加藤嘉一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者とは同い年。
以前日本のテレビに出演したときに初めて名を知った。この分野でバランスよく日本と中国を見ている評論家の1人で、個人的にこの人の発言はだいたいにおいて信用できると思う。
著者の本を読むのはこれが初めてだが、テレビで見たときの印象とは違い、本は若干、読みにくかった。個々の見出しで提示されている問題にきちんと彼自身の答えが出されているものが少なく、事例は理解できたが何を言いたいんだという印象がぬぐえない。話題が途中からずれていくのも読みにくさの一因となっている。もっとも、まだ本書の半分ほどしか読んでいないので、これですべてを評価するには難ありだが。
個々の事実(あるいは事例)につ -
Posted by ブクログ
朝生でよく見かける中国通の加藤嘉一さんの日本語でのデビュー作。中国のことをもう少し知った方が良いと思い、書店で見かけた際に購入。
加藤さんは、中国ウォッチャーと呼ばれているようだが、確かにそんな感じだなという内容でした。彼は、特定の分野の専門家ではないし、特別なキャリアを積んでいるわけでもない。彼が分析しているのは、学問的なものではなく、もっと中国の市民に根付いた空気感のようなものなのではないかと思う。
この本では、そうした中国ウォッチャーの立場から、その空気感を提示している。ただ、そこを学問的な知見によって分析しているわけではないから、どうしても深く切り込めていないという印象を受けた。