あらすじ
中国でもっとも有名な日本人、加藤嘉一氏の最新作。中国で疾走する日本の若者としての考え方や中国の内部に踏み込んだものしかわからない中国人とのつきあいかた、中国の政治のしくみ、ビジネスのやりかた、中国人の生活を解説します。そして、そこから見えて来るのは世界のなかの日本なのです。
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Posted by ブクログ
とても素晴らしい本で、日本では大げさに報道されることも多い中国の実情、そしてそこでの著者の活躍について驚きを感じながら読んだ。外国に対するメディアの情報はテレビやネット本問わず、ある程度政治的なバイアスがかかる。けれど、この本を読むといま中国を取り巻く空気を実感できるような感じがして、本の値段以上に内容の濃い読書体験だった。ただ、著者も言うように本当は、実際に若いうちに海外に出て、世界を体感するべきなのだろう。著者の人間性も含めて、自分にとってとても刺激的な本だった。
Posted by ブクログ
中国に対する考えが変わります。いかに自分が知らず、中国に偏見を持っていたかを痛感しました。表紙のデザインが素敵で、手に取りたいと思う一冊でした。
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著者は高校から北京大学へと進学、大変な努力家で活力に満ち溢れ様々な経験を数多くこなしている若者。かつて新渡戸稲造がアメリカとの架け橋となろうとしたように、中国と日本との架け橋とならん、との思いから日々の活動の様子や思いなどを書かれた著。
彼のような人物が更なる経験と研鑽を積み、日本の中枢でリーダーシップを発揮いただけることを期待し応援していますし、日本が彼のような人間をリーダーにできる国で有って欲しいと切に願います。
Posted by ブクログ
中国に興味を持ち始めるきっかけを作ってくれた本。
共著を除き、加藤嘉一さんの日本での2部目の本で、本人の生い立ち〜現在、中国と日本の架け橋になっていきたいという意気込みを綴っている本です。
政治情勢、中国人の特徴というところにも触れていることは触れていますが、それは本人著の別の本に任せています。
彼のようなVitality溢れる日本人がこれからの日本には必要だと強く思います。
Posted by ブクログ
中国の現状を知る一番の日本人の書いた本。彼の努力に感心すると共に、一体どこから彼のそのハングリー精神は来るのだろうかと思った。同い年なので負けずに頑張らなきゃなと思いました。だから、英語の勉強頑張るぞ!
Posted by ブクログ
7冊目。加藤嘉一による中国文化論。この人を中国語の授業で知って以来尊敬してやまない。特に勉強や生き方のストイックさ。圧倒的に恵まれているのに、横並び意識からリスクを取れない日本人として、自分が恥ずかしい。
Posted by ブクログ
・制度による自由と意識としての自由
・擬似的な政権交代。国内世論を見たスピード感のあるトライアンドエラー
・インターネットの影響
・戦略的途上国を脱却できるか(日本は何をすべきか)
・共産党の正当性のための反日
・国民(若者)にとっての反日≒反自分
・日中ともに相手に対する劣等感と優越感の壁を持つ
・暇人の存在(地方、地元、時間あり。知識としての関心と生き方としての無関心)
・面子経済学
・日本人の公的意識→統制がとれる、変化できない
・語学習得
1.辞書を毎日めくる
2.英語での一人芝居(1人2役)をする
3.英字新聞を読む
・自分をコントロールした発言
1.日本人であること
2.中国にいること
3.政府・有識者への建設的提言であること(政府要人が読む)
4.平易であること
Posted by ブクログ
いろいろ批判する向きもあるようですが、加藤嘉一という人物はとても魅力的だなぁと思います。
中国事情の解説というよりも、自叙伝に近い。
彼の中国観は日本人から見た中国観を相対化することが出来ます。そのexperienceだけでも、読んだ甲斐があったなと。
Posted by ブクログ
中国について無知だった私には、とても為になりました。
なによりも分かりやすい!
政治本やテレビニュースを見るだけでは窺い知ることのできない中国の“今”を、少しだけ教えてもらえた気がします。
著者の熱意に感化されて、隣国中国にとても興味が湧いてきました。
また、語学習得方法についても興味深かったです。
真似はなかなかできそうにないですけれど…。
Posted by ブクログ
日本で生まれ育ち、中国で生活しているからこそ知っている情報。現在の中国の現状をどちらにも偏りのない見方で分かりやすく伝えてくれる本だと思いました。一番興味深かったのは、中国が国家として個人として日本をどう捉えているのかというところでした。対中関係は、今後より一層重要になるでしょうし、日本として日本人として隣国中国とどう向き合っていくかのヒントになるのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
今の中国を感じることができた。たくさん中国に対して誤解していることもあり、中国の事情を知りたい人、海外に出たい人にはオススメ。
妻の母親が来日する前に読んでおけば、喧嘩の回数が減ったのに(^-^)/
Posted by ブクログ
(2012/5/12)
新渡戸稲造の「我太平洋の橋とならん」からタイトルを取ったと著者。
小学校の時から日本固有の「空気」に違和感を持ち、高校時代にチャンスをつかみ
北京大学に特待生として呼ばれ、またまたたまたまメディアの生放送のチャンスに
日中どちらにも媚びないしっかり自分の意見を述べたことで一躍中国メディアに
引っ張りだこ、いまや中国で一番有名な日本人になった著者。
1984年生まれ。まだ三十前。
大前研一さんの中国研究で、外の目から見た中国は少しは理解しているつもりだったが、
中国語を完璧に学び、中国にどっぷりつかって、中から中国を、そして日本を見ている
著者の分析は興味深い。
また主張も本当にしっかりしている。中国メディアが、国民がひきつけられるわけだ。
興味深かったのは、
中国は自由がないというが、日本の空気のほうがよほど行動を拘束する
確かにそうだ。私も何かというと記者クラブや官僚のシステムを批判するが、
あのシステムはまさに空気が作っているものだ。
記者も個人個人は「小沢裁判は無罪が妥当」と言ってるらしいが、
いざ記事にすると「心象はクロ」「説明責任を」「国民の声は有罪」
とかになってしまう。
官僚もきっと一人一人は消費税増税反対なんじゃないのかな。
ビッグファイアウォールは確かにあるが、すべての情報を制御などできるわけがない
我々単純に、中国人は情報統制されていると思い込んでいる。
そんなことはできてないらしいし、やっても形だけらしい。
そんなことしたらそれこそ余計に国民感情に火をつける。
むしろ情報統制されているのは日本人かも。
官報複合体からの情報操作にまんまとはまって、思い込んで、
そうして出来上がる世論にもう一度踊らされる。
「社会保障維持のためには消費税増税やむなし」なんて、
年収二百万か三百万で頑張ってる若い世代や子育て世帯がいうわけがない。
過去の増税は所得税とバーターだったが、今度は違う。
ただむしり取って、借金返済といいながら、完了が自由に使える金を増やすだけ。
老人への医療と年金の厚遇を変えない限り、増税など無意味と思う。
・・・話がそれた。中国人のほうがよほど海外の情報に接し、
真剣に内外の政治を考えているということだ。
3億人の「暇人」の扱いが鍵の中国政府
なんのことかわからなかった「暇人」大前さんの本でも出てきたことはないのでは?
大都市の公園で平日の昼日中から将棋を指し、酒を飲む人たちだそうだ。
最低限稼いで、余りある時間を楽しく過ごす人たち。
週に一度稼いだ日は皆にご馳走し、他の日は他の人にご馳走してもらうコミュニティを持つ人たち。
農村部から出てきて働く人とは違って、都市に家をもっているからこそできるらしい。
「金はないけど時間はある」
羨ましい!
自分も失業時代は「手当が切れたら生活できなくなる」という不安は大きかったが、
日々の暮らしは楽しかった。
子どもの受験が終わるまでは受験サポート中心で、就職活動が従の日々。
震災後は原発関係の情報を集めまくり、自分のブログで発表し、そのアクセス数に満足する日々。
これはこれで結構楽しかった。平日昼間に自由報道教会の記者会見を見て、メモを取り、発信する。
今は絶対できないものなぁ。
子育てが終わればそういう暮らしもいいなぁ。
マラソンを走り、ラグビーを応援し、大前さんを通じて学び、ネットを通じて情報の受発信をする。
憧れる。
また話がそれた。
そういう?暇人を労働力にすると、農村から来た人が職にあぶれ蜂起するかもしれないし、
暇人を刺激して運動をおこさせるようなことになると、無名ではあるが3億人、大変なことになる。
いまのままにしておくのがいい、ということらしい。
有名人は今の立場があるから、決して体制批判はしない。こわいのは名もなき暇人、というわけだ。
中国人は面子を大事にする。一か月分の稼ぎを使ってでも奢る時は奢る
客を招いたら自分が払う、というのだ。
割り勘文化がなく、年長者梶本の人が払う。
面子が通貨のよう。
まあこれは日本でも、何かいただいたら今度はこちらが、というのはある。
でも一か月分の稼ぎを使うようなことは私はできないなぁ。
「実」を取ってしまう。せこいかな。
中国人は合理的と思ったが、それ以上の何かがあるのでしょう。
この面子をつぶされたのが尖閣問題だったのでしょう。
自民政権時代であればこういうことが起こっても、
「船長の10日間拘置延長」なんてことはせずにとっとと国外退去させていたのに、
当時の某外務大臣は本気でかかってしまったから、中国政府が面子をつぶされ、怒ったわけだ。
中国政府は事なかれで行きたいところを、前原は真っ向から「自分が正しい、日本が正しい、中国が間違ってる」と子供のように攻めてきたからおかしくなった。
バカだねぇ。
今も「日本は三審制だ」などとほざいている。
三審制は推定無罪が前提の話。
判決確定までは無罪なのに、起訴されただけで党員資格停止しておいてこのセリフ。
自ら大臣を辞める原因になった罪には一切触れず、期ズレの罪を思い切りたたく。
何が大事なんだろ、この人、あるいはこの人たち。
とにかく相手を理解しないと、進むものも進まなくなる。
面子と体面、いっしょか?を大事にする中国。
日本の学生は世界に出でよ、就職前に二年間の猶予、一年は介護インターンシップ、一年は海外留学を
韓国には二年の徴兵制、中国も半年。平和憲法日本にはそれはないから、その代わりに、という案。
介護を通じて老人から学ぶ、というのだが、どうかね、これは。私は基本的に老人介護に否定的。
むしろ今大活躍で見直されている自衛隊に一年入り、被災地支援をしたほうがいいんじゃないかね。
というところで、なかなか知的刺激を与えてくれる本だった
震災によって日中の関係は10年進んだとも書いてある。
ページもそんなに厚くなく(192ページ)読みやすい。おすすめ。
われ日本海の橋とならん
内から見た中国、外から見た日本──そして世界
目次
はじめに
第1章 中国をめぐる7つの疑問
疑問 ① 中国に自由はあるのか?
疑問 ② 共産党の一党独裁は絶対なのか?
疑問 ③ 人々は民主化を求めているのか?
疑問 ④ ジャーナリズムは存在するのか?
疑問 ⑤ 本当に覇権主義国家なのか?
疑問 ⑥ 途上国なのか超大国なのか?
疑問 ⑦ 反日感情はどの程度なのか?
第2章 僕が中国を選んだ理由
環境は人をつくり、時代は人を変える
世界で勝負するには英語が必要!
中国政府の国費留学で北京大学へ
半年の猛勉強で中国人になる!?
北京大学の超エリートたちの勉強漬けの日々
「お前は日本を嫌っていたんじゃないのか?」
「加藤現象」はなぜ起きたのか?
加藤嘉一の「ストライクゾーン」とは
胡錦濤国家主席との邂逅
僕が中国に留まる理由
第3章 日中関係をよくするために知ってほしいこと
日本だけが抱えるチャイナリスク
地下鉄で胸ぐらを掴まれる
中国が切ってきたカードの意味
現代中国が抱える意外なリスクとは?
反日デモとは「反・自分デモ」である
チャイナリスクとジャパンリスクの関係
日中が乗り越えるべき2つの壁
第4章 中国の民意はクラウドと公園にある
インターネット人口5億人の衝撃
街に溶け込むインターネット
検閲の「壁」をチャンスに変える中国人
ネット時代の「万里の長城」とは?
なぜインターネットが脅威なのか?
「暇人」のエレガントな生活
すべてを諦めれば幸せになれる
陰の支配者は誰なのか?
「無関心」という名の生き方
お金よりも大切な「面子」とは?
面子は貨幣のように流通する
第5章 ポスト「2011」時代の日本人へ
「自分にできること」はなにか
日本に寄せられた共感と敬意
リーダーに求められること
四川大地震をチャンスに変えた中国
復興には競争原理を持ち込め
「我慢」で国難を乗り越えられるのか?
日本の若者よ、海外に出よう
すべての大学生に2年間の猶予を
いまこそ真の開国を!
ページもそんなに厚くなく
Posted by ブクログ
中国で一番有名な日本人となった経緯と中国観について述べられている。
尖閣問題のテレビの生放送でのコメントのすばらしさをきっかけに出演依頼が殺到した。
中国語は人民日報の暗唱と積極的な会話。
中国に対する考えは同意できるところが多い。
Posted by ブクログ
(カバー折り返しより)
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人の波がぶつかりあい時代のエネルギーが炸裂する。アジアでいちばん激しく生命力があふれた国、中国。中国で「もっとも有名な日本人」となった著者が、内側から見た人にしかわからないリアルタイムの中国を語ります。
そこから見えてくるのは、中国、日本、世界の現在。日本は、そして日本人は、これからいったいどこへ向かえばいいのか。
私たちの課題も見えてきます。
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高校卒業後に国費で北京大学に留学し、2005年の反日デモに関するテレビ出演から一躍"中国でもっとも有名な日本人"となった著者による、中国のいまを解釈する1冊。
面白かった!
実際の中国で起きている現象の解説がそれぞれ非常に納得的で、中国のロジックがよく分かります。
また、著者自身について書いている部分が凄く面白いし感化させられる。ランナーとしてのストイックな一面と、外国語習得のための努力に脱帽です。
以下、面白かったトピック
・日本の「空気」としてのタブー
・民主的手続きがないからこその、中国政治の成果主義
・広大な国土に13億人が暮らす多民族国家を統治するという至上命題
・日本の対中外交のカード「反日感情」
・面子が貨幣のように流通する
・面子とプライドを賭けた復興施策
こういう若くして頭角を現す評者が出てくると、頼もしいですね
ちょっと眉唾っぽい感じもするのですが、個人的には応援したいと思います
Posted by ブクログ
何かと対立構造になりがちな中国について、客観的な立場から書かれており、内容も日本では得られないものが多く非常に興味深かった。現在も領土問題やエネルギー資源などで関係が悪化しているが、その根底に流れる考え方や風土に少しふれられた気がする。
と同時に、日本がこれからどうしていくべきか?日本の教育はこのままでいいのか?など、日本に対する危機感が募る一冊でした。
Posted by ブクログ
「今、中国で最も有名な日本人」の加藤嘉一氏の著書。これほどまでに中国国内事情に精通し、日本人としての誇りを持ち、冷静な分析と今後の対中姿勢を明確に示すことが出来る日本人が他にいるであろうか。「われ日本間の橋とならん」は彼の本で初めて読んだ本だが、彼のストイックなまでの成長意欲と現実に向き合う姿勢に、中国関連書籍の枠を超え、一人の人間としての生き様に触れることができ、自らを奮い立たせる最高の参考書である。
Posted by ブクログ
中国を理解するのによい本。著者の活動力には圧倒されるが、中国の現実に対する見方は的確と思える。
巨大複雑な国家を崩壊させないように最大限の努力をしている政体、面子を重視する国民性。歴史の影響下にある隣国としてどう付き合うべきかという意見も、参考になる。
しかし、この本を読んで、酒が飲めない人間には困難な国だとの思いを新たにさせられた。
Posted by ブクログ
中国で一番有名な日本人とのフレコミの加藤嘉一の本。
ストイックで頭がよくて、何よりとんがっていて。そんな彼の良さがよく出ている本だと思う。読み終わったのが前すぎて印象が消えていってしまったが、『北朝鮮スーパーエリート・・・』の本よりかは圧倒的にいい本だったので、それだけは備忘でつけておく。
Posted by ブクログ
われ日本海の橋とならん
中国で一番有名な日本人、加藤嘉一の書いた本
友人から薦められて読んだ、面白い
歳も一つ下と、近い世代の人がこれだけ頑張っていると
自分も何かをやろうと刺激をもらえる
中国語の勉強法も参考になった
中国に行ったからこそ見えた世界、そこでチャンスをものにし、
自分の考えを発信する
日本とは違う環境で、そこに順応しながら活躍しつつ、日本を忘れない
見習うべき点が沢山あった
被災地の方の話し
全国のみなさんのおかげで食料も毛布も間に合うようになってきた。仮設住宅の建設も始まった。とてもありがたいことで感謝しています。でも、我々が本当にほしいのは「ビジョン」なんです。政府がしっかりとしたビジョンを示し、どう復興への道筋をつけてくれるのか。未来が見えない限り、住民の不安は消えません。
勉強法
毎日飽きることなく辞書をめくること
毎日一人芝居
毎日新聞を読み込む
その他にも、中国到着したころには、
売店の中年女性と世間話で朝5時間、昼3時間、警備員と1時間話し、
警備員から新聞をもらい全ページ音読しながら読み尽くす
中国語ラジオを聴きながら就寝、
とちょっと変わった方法だけど、おもしろそうな勉強法だ
語学はやっぱり話したりしないと身に付かないと思うから、少し参考にしよう
中国メディアに登場するときの4つの観点
日本人であること
ここが中国であること
政府、インテリ層にとって価値ある提言であること
大衆に伝わる言葉であること
いつも最高のパフォーマンスを発揮する自分の姿が目標
ひとつだけ確かなことは、なにがあっても立ち止まってはいけない、走り続けなきゃいけない、ということだ。
答えは自分で出すものではなく、歴史が教えてくれるものなのだから
日中両国民の「心の壁」を取り除くこと
心の壁がなくなったとき、日中関係は本当の新時代を迎える。
優越感、劣等感を捨て、違いを乗り越えること
お兄さん、たしかに俺たちは金もない。たいした仕事もない。でもな、、、
俺たちには「時間」がある。
彼らの思想は、無関心という言葉に集約される
自分が幸せならそれでいい
空気を読むことなどしない
個人主義、実力主義、成果主義
成長の3ステップ
自立すること
自信をつかむこと
自由を手にすること
そのために海外にでよう
貴重な一日をどう過ごすか。
外交と教育
外と交わる中で、ひとを育てること
グローバリゼーションは日本人にとっての宿題なんだ。
僕たち若者が立ち上がらなくてどうする。
僕たち自身の未来なんだぞ。
国を変えていくのは僕たちなんだ。
自覚を持とう。
全てはそこから始まる。
目をかっぴらこう
心を開こう
外を見よう
大局を見ろ
大志を抱け
大地を行け
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本書は『加藤現象』を引き起こし、今や中国で「もっとも有名な日本人」となった著者が、内側から見た人にしかわからないリアルタイムの中国を語ります。中国と言う『隣人』の理解のきっかけになればと思います。
僕がこの本を読むきっかけになったのは爆笑問題がホストを務める『爆笑学問』という番組を見たことでした。自らのことを『生まれつきのKY(自分の名前が加藤嘉一なので)』という筆者が日本社会の『息苦しさ』から貧困の中、『世界に出たい』一心で英語を実につけ北京大学に留学すると、今度は半年の猛勉強で『中国人』になり、ネイティブにほぼ近いといわれる中国語を実につけ、中国人の『反日デモ』に関するコメントがきっかけで『加藤現象』とまで言われるようになった彼が日本と中国に対する提言や、中国内部の市井の人などの生態をウォッチングして生まれたのが本書であると考えます。
『英語が出来なくて他の外国語が抜群に出来る人を私は知らない』とある本になかれているのを以前読んだことがありますが、彼が中国語を半年でマスターできたのは本人の必死の努力のほかに、高校時代に貿易会社の書類の翻訳のアルバイトが出来るくらいまでの英語力があったからでしょう。僕はこの本から中国のエリート大学生が文字通りがむしゃらになって朝から勉強するということや、いまや5億人とも言われ、グーグルやフェイスブック、さらにはツイッターにいたるまでを『国によってアクセスが制限されているならば自分で作ればいい』といわんばかりにそれらの中国版を作ってしまう彼らのたくましさには本当に驚きました。喫茶店などでも手軽にインターネットに接続できる、などの点は日本よりも進んでいるのかもしれません。
個人的な話になりますが、僕が中国に興味を持ったのは現在は駿台予備校で教鞭をとられている宮下典男先生の授業を受けたことがきっかけでしたが、たとえば『面子主義』などの中国人独特のものなど、まさかそこで教わったことがこういう形で役に立つとは思いませんでした。この本をきっかけとして中国という『隣人』に少しでも関心と理解を持っていただければと思っております。
Posted by ブクログ
週プレで中国で一番有名な日本人として紹介されていた加藤嘉一の新著。かなり自信のある文章で見方を変えれば自慢話なのだが、こういう気持ちでいないと中国では生活できないんだろうと実感、なんでも加藤氏は日本ではそうとう空気が読めなくて苦労したとのこと。日本人(特に若者)は一読の価値あり。
Posted by ブクログ
日本の若者は加藤嘉一に挑発されている!
第5章の、大学生の2年間のギャップイヤー推進は興味深い。1年目は老人介護施設でインターンして、2年目はそれで得たお金を使って留学するというもの。
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自分と同い年でこのような生き方をしている人がいるということがショック。中国に関して色眼鏡で見ることの多い自分だが、見方が変わった。やはり生で行かないとわからないことがたくさんある。
Posted by ブクログ
中国を知る手始めには偉い人が書いた小難しい本よりコレ。
「暇人」の国家が望む社会的な位置づけ。個人主義の裏には「無関心」。彼じゃなくては書けないことが多々ある。
読みやすく伝わりやすい一冊。
Posted by ブクログ
とにかく熱い本で、加藤嘉一さんのすごさがよく分かりました。短期間で中国語をマスターした勉強法はもちろん、あれだけ日中のことを中国語で論じられるのは見事としか言いようがない。北京に留学経験のある私には、加藤さんの視点から見た中国や北京大学の実情など、とても興味深かったです。
Posted by ブクログ
意欲的なタイトルで、週刊誌のコラムをちょこちょこ見てたことから購入。北京大に留学し、8年間にわたる中国生活で「中国で最も有名な日本人」となったそう。知らなかったのは、中国の個人主義の集大成の「暇人」の存在だ。一日中、公園で寝ていたりする人たち。政治やオリンピックには全く無関心だが、根底にあるのは中国独特の半径5メートルのことを重んじる個人主義から生まれる「無関心」と説明している。そう言ったふわふわと空気にまん延する雰囲気はなかなか知れるものではない。
中国の反日感情という日本が抱える「チャイナリスク」は、中国では同じく「ジャパンリスク」ともなり得る。著者は「中国は日本と敵対することのメリットはない」と言い切る。感情的な好悪を乗り越えた連帯が必要で、そのためには、外国に対する日本のイメージそのものを払拭する必要があるのではないか。著者は第5章でとにかく「海外に出よ」と主張する。よく言われるところだが、日本の課題で簡単に解決できるのがまさに「海外に対するステレオタイプな拒否感」にあるからではないか。
Posted by ブクログ
加藤さんのような人は、日本の文化圏ではやっぱり息苦しくなってしまうんだろうなあと感じた。日本では、足並み揃えてという文化が根強いので、能力のある人はどんどん海外に出ていくのだとうなと思う。ただ、出て行った後、加藤さんが「日本のために」と思って活動してくれているのは嬉しい。
なかなかこんなにバイタリティと使命感みたいなものを持つ人っていないと思う。とっても貴重な人だなって感じる。これからの加藤さんがどういう風なことをしていくのか楽しみ。
Posted by ブクログ
この人は凄すぎますね。
この向上心
自分に全くない部分だけに
うらやましいというか妬ましいというか。
そっちが先に出てしまいます。
そして何よりも中国という別の世界のことを
教えてくれるのはありがたい。
でもさすがにバイアスがかなりありそうな感じですけど