あらすじ
“中国で一番有名な日本人”が明かす、自分をあきらめない力を磨く法。
幼い頃から、ランニングで、毎日弟に負けつづけた。
単語をひとつ覚えるのに、人一倍の時間がかかった。
人とうまく付き合えなくて、孤立することも多かった。
一番になれるものなんてひとつもない。
自分のふがいなさに涙したこともあった。(――はじめにより)
著者の加藤嘉一さんは、
高校卒業後に身ひとつで中国へ渡り、
お金もない、友達もいない中で中国語を学んで、
ある日、たまたまテレビ番組でした短いコメントが評判を呼んだことから
新聞やテレビでひっぱりだこの“中国で一番有名な日本人”になりました。
こう言うと、
「そんな人には、はじめからすごい才能があったに違いない」
と思われる方もいるかもしれません。
でも、そうではありませんでした。
「不器用だからこそ、できなくても、もう一回やってみることを恐れずに挑戦した」
これが、加藤さんがもっていたたったひとつの力だった、といいます。
この本には、不器用を武器に変えるために必要な41の方法が書かれています。
「自分は不器用だから、なかなかうまくいかないなあ」と一度でも感じたことのある人は、ぜひ手にとってみてください。きっと勇気をもらえるはずです。
*目次より
・才能よりも、「途中であきらめない力」を磨く
・自分を好きにならない
・「国境」という意識を捨てる
・「知らない」ことを武器にする
・一日は30分のイメトレからはじめる
・お金をかけない法が、語学力は伸びる
・自分を削るくらいなら、孤独でいよう
・恐怖とともに生きる
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本には、僕が中国で生き抜くために必要だったすべてを込めた、中国に行ってからの自分の葛藤も、赤裸々な体験談も、成功も失敗も、全部を書き記そうと思う。君の大きな可能性を切り開くために、まず言えること、日本での「常識」にしばられるな、叩かれることを恐れるな、意識の高さこそが、かけがえのない武器になる、それが使えない場所なんて、自分から抜け出せばいい。
(自分を好きにならない)……自分が嫌いだからこそ、努力しつづけるモチベーションを保っていられるから。努力しなくなる。成長しなくなる。自分を高めていくには、孤独と飢渇を胸に、もがきつづけるしかない。
(「したこと」を語るな、「なぜ」を語るのは?)……大切なのは、語るべきなのは、「留学した」「転職した」という「行為」ではない。なぜ転職するのか、その先に何を求めるのか、その過程で何を考えたのか。「行為」を語るのではなく、「自分はなぜ転職するのか、してどうなったのか、これからどうするのか」の「考え」を語るべきだ。
(「謝って終わり」にしないとは何か?)……10年後に、「28歳の時にあの事件があったから成長できた」と思えるような努力をこれからしていかないと意味がない。
(「変わらない」ではなく「変えない」で生き抜くとは?)……世間の変化に流されないで、自分を貫くことって、難しい。まわりや世論に合わせるあまり、自分が本来持つものを失っては、中身がスカスカになり、魅力もなくなってしまう。※ ダイドーブレンドコーヒー「この味は変えない」。
Posted by ブクログ
中国で1番有名な日本人と呼ばれている加藤嘉一さんが18歳で単身中国に渡り、駆け抜けてきた10年を振り替えって「どう考え、どう行動していくか」を記した本です。
僕の生き方は不器用だと思います。 加藤さんが不器用を武器に経験を積んできたように、僕も小さな体験を見逃さず、糧にしていきたいと思わせてくれる本でした。