長島良三のレビュー一覧
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集英社文庫の世界の名探偵コレクション2。アルセーヌ・ルパンの短編7作品を収録。ルパン三世のおじいさん?
「太陽の戯れ」「結婚指輪」「地獄の罠」「赤い絹のショール」「さまよう死神」「白鳥の首のエディス」「わら屑」を収録。
泥棒でありながら悪党ではない、義賊的な性格を持つ怪盗紳士。魅力ある熱血漢かつ、イヤミのないプレイボーイ感。変装の名人で殺しはやらず、派手な盜みを披露する。まさに今日アニメで見る三世の特徴は、初代からほぼ引き継がれていることがわかる一冊。大きく違うのはギャグ顔がないくらいか。
本書を読んで意外に思うのは、ルパンがほぼ完全に探偵役になっている短編もあることである。名前をそのま -
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ネタバレ・怪人、どんだけ歌うまいのよ!!(笑)
・はじめ、出てくる奴が全員ワガママ&自分勝手すぎて、「やっぱフランス人とは仲良くなれない!」と思いながら(笑)読んでた。
・でも、そのエゴイストな人物たちが、この物語を通して、終盤、ほんの少し、相手にふっっと思いを添わせる。。。真意はわからない。上辺だけなのかもしれない。その一瞬だけなのかもわからない。わからないくらい、かすかな描写。
・でも、わずかばかりの思いやりを感じたエリックは、嬉しくて嬉しくて、ホッとして、そのまま自殺してしまう。
・孤独が癒されたとたん、エリックには、横暴に振る舞う快感を得つづけたいという怪人的欲望が、ちっとも湧き出てこ -
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ネタバレ別巻は、直接ルパンが登場しないものらしい。
翻訳、解説は長島良三。解説で、
「カリオストロ伯爵夫人」の4つの謎の一つ、
インロボールフェルチュナを「ドロテ」が解決する。
カリオストロ伯爵夫人で 7本の枝の燭台を解決し、
奇巌城で フランス諸王の富
三十棺桶島で、 ボヘミア諸王の敷石
をそれぞれ解決。
ルパンが直接手を出していないのは、このお話だけとのこと。
その意味で、ルパン物語の付録にするのに適している。
この話にラウールが脇役といて登場する。
ラウールがルパンの別名の話は多い。
ラウール ド リメジー 緑の目の令嬢
ラウール ダブナック パールイヴァ荘
ラウール 二つの -
Posted by ブクログ
本日(2010.12.17)、映画「オペラ座の怪人」(2004年)がTVで放映されるらしい。例のミュージカル翻案と同じ(ほぼ)映画、劇団四季による全面吹き替え、らしい。映画のほうは実はDVDを持っていて、かなり何度も再生鑑賞した。劇団四季の舞台も、ご縁があって最初の頃の公演を一度劇場で鑑賞した。A・ロイド=ウエッバーの音楽には、他にもけっこう馴染みが。TV、観てみようかな。さて、でも私、この原作角川文庫版を持ってるのにちゃんと読んでなかった!!というわけで、今宵はこれを読み渡してから眠ります。プロローグからして、映画や舞台を知っている者にも、その期待を裏切らない。……当然かも、こっちが本家本元