【感想・ネタバレ】アルセーヌ・ルパン 世界の名探偵コレクション10(2)のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年12月15日

集英社文庫の世界の名探偵コレクション2。アルセーヌ・ルパンの短編7作品を収録。ルパン三世のおじいさん?

「太陽の戯れ」「結婚指輪」「地獄の罠」「赤い絹のショール」「さまよう死神」「白鳥の首のエディス」「わら屑」を収録。

泥棒でありながら悪党ではない、義賊的な性格を持つ怪盗紳士。魅力ある熱血漢かつ...続きを読む、イヤミのないプレイボーイ感。変装の名人で殺しはやらず、派手な盜みを披露する。まさに今日アニメで見る三世の特徴は、初代からほぼ引き継がれていることがわかる一冊。大きく違うのはギャグ顔がないくらいか。

本書を読んで意外に思うのは、ルパンがほぼ完全に探偵役になっている短編もあることである。名前をそのままホームズに入れ替えても違和感ないくらいの作品がいくつかある。「世界の名探偵コレクション」に収録されているのはそういうこともあるのだろう。

銭形警部ポジションはガニマール警部になるのだろうか(順序が逆だが)。ガニマール警部がルパンに出し抜かれる「赤い絹のショール」、警部がルパンを追いつめる「白鳥の首のエディス」と対決が続く。他に探偵役となり女性を救う話、絶体絶命のピンチを美女に救われる話など、どの短編もアクションとロマンス、謎解きの魅力が満載で読み応えたっぷりだ。

今日の日本ではやはり「ルパン三世」が圧倒的に有名で今も人気が衰えないが、原点であるおじいちゃんの活躍がすごかったのだと改めて認識した。「ルパンは初代から面白い」、これは伝えていきたい。長編タイトルも機会があれば読んでみたいと思う。

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