大久保康雄のレビュー一覧

  • ジェーン・エア(下)

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    1847年出版の本を、これだけ楽しく、思慮深く読めるとは。多くの女性は、激しい共感を持って読める文学ではないかと思う。これほど心の内を的確に、美しい言い回しで表現出来るのだなぁと発見でもあり、哲学的に納得する箇所も少なくなく、作品世界に没頭できて、良い読書体験だった。ただの恋愛小説と侮るなかれ。今よりずっとずっと女性の人生が檻に囲われていた時代に、女性の能力と意志を力強く社会に主張した作品でもある。先達に感謝!
    古い作品にありがちな堅い翻訳でもなく、大変読みやすかった。他の翻訳では冒頭で挫けそうだったので、大久保氏の翻訳がおすすめです。
    イギリス的なシビアな価値観、英国社会の持つ心地よい

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    2025年03月24日
  • トレント最後の事件

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    乱歩が選ぶ、堂々5位の作品。
    あの『アクロイド殺し』(6位)をも上回るとは、一体どんな作品なのか?

    ベントリーは、なんと〈ディテクション・クラブ〉の2代目会長というすごい人物!

    代表作はこの1作だけなのに、名だたる推理作家が集まるクラブの会長までやっているなんて、これはもう気になる!読むしかない。

    実業家が別邸で殺害された。
    画家にして名探偵のトレントは、容疑者である美しい妻のメイベルと出会うのだった…

    他の作品よりも名前を聞かないし、表紙も地味だし全然期待してなかったけど、とんでもなく面白かった!!

    読み始めは特に惹かれることもなく読んでたけど、美しいメイベルと出会ってからは探偵ト

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    2024年10月28日
  • ジェーン・エア(下)

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    夏の嵐の夜、ジェーンとロチェスターが心を通じ合わせるシーンを初めて読んだ時は鳥肌がたった。
    ロチェスターのもとを去る時のジェーンの葛藤は痛々しいほど頑なだけどその強さと正義に心打たれた。
    クライマックス、
    ジェーンがロチェスターの呼ぶ声を聞くシーン、ちょっと出来過ぎだけどロマンチックに痺れる〜

    ヒロインが美しくないと随所に記述されているが
    裏返せば作者が美醜にこだわりがあったのかな?

    今まで何度も読んだ大好きな小説

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    2022年03月05日
  • ジェーン・エア(上)

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    ネタバレ

    また読みたくなり、数十年ぶりか再読
    カバーは映画の1シーン ジョーンフォンテーン
    ハリウッドらしき映画、そうそうたるメンバーが登場する。

    主人公の、頭をしっかりあげて生きている所がいいな
    あの時代にね
    女性の自立して生きようとする姿と、貴族の世界とそこから離脱する姿 両方を同時にえがこうとしているのか
    いくつもの視点で読める本であり、見れる映画かも。
    映画は今見るとどう感じるやら

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    2022年02月17日
  • ジェーン・エア(下)

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    カズオ・イシグロが影響を受けた作家、作品にブロンテの『ジェーン・エア』を挙げていたこと、先日読んだ『イノセント・デイズ』の主人公・田中幸乃が中学時代にこの本を読んでいたのがとても印象的で、どんな本なのか興味を持ち、読み始めた。

    とても面白かった!
    上下巻でぎっしり書き込まれているので一気読みというわけにはいかなかったけど、じっくり毎日共に歩ませてもらった感じ。
    ジェーンの冷静さ、真面目さと、恋心による揺らぎと、ときめきと情熱と、描かれ方のバランスがとても良かった。ロチェスター氏とのやりとり場面は甘々すぎてこちらも照れちゃうくらい。
    離れてみて、他人と一緒にいて再確認した、二人の時の安心感、自

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    2022年01月21日
  • ジェーン・エア(下)

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    ネタバレ

    前半はロマンス好きのわたしにはたまらなかった。
    ネタバレで展開は知っていたので(というか裏のあらすじでガッツリネタバレ)、上巻からの伏線が回収されていく様が面白かった。
    家族の居なかったジェーンに従兄妹たちがいるとわかったときの暖かさが良い。
    ジェーンとロチェスターが美男美女でないと何度も強調されるので一体どんな顔なんだろう、と悩んでしまうので映画で補完しようと思う。

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    2019年07月22日
  • シャーロックホームズの冒険

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    ネタバレ

    『ボヘミア国王の醜聞』

    『赤毛連盟』

    『消えた花婿

    『ボスコム渓谷の謎』

    『五つのオレンジの種』

    『唇のねじれた男』

    『青いガーネット』

    『まだらの紐』

    『技師の親指』

    『未婚の貴族』

    『緑柱石の宝冠』

    『椈の木荘』

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    2015年05月13日
  • ジェーン・エア(上)

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    何気なく手にして数ページ読むうちに引き込まれた。強く冷静なジェーンに憧れる。謎めいた出来事が後半への興味を強くさせる。面白い!

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    2014年02月28日
  • シャーロック・ホームズの事件簿

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    ネタバレ

    ドラキュラ、這う男など、オカルト色の強い作品が多く、推理ものとしてだけでなく楽しむことができた。個人的には「ソア橋」が正統派推理小説として読め、オススメだ。

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    2015年01月11日
  • ジェーン・エア(下)

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    ジェーンの気位の高さや、傲慢な感じにちょっと疑問を持ちつつも、あまりにきっぱりと言い切るために受け入れてしまいます。
    一人称で語る、その語り口が好きなのかな。
    ドラマチックな恋を夢見る高校生の時に読んだのが我ながら正解?!

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    2012年11月17日
  • ジェーン・エア(上)

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    高校時代に読んで以来、一番好きな本の一つです。大学の卒業旅行でブロンテ姉妹の故郷を訪ねるくらいに好きでした。
    めちゃめちゃ久しぶりに読んだけれど、やっぱり好き。メロドラマチックで、これはどうかな?!ってところもいっぱいあるけれど、ジェーンの意志の強さに惹かれます。

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    2012年11月17日
  • シャーロックホームズの冒険

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    推理小説読んだのは中学以来くらいかなー。シャーロック・ホームズは初めてでした。

    なんというか、さすがの名作って感じでした。普通に面白くて、すごく引き込まれる感じ。なんというか、自分もワトソンの視点で入り込んじゃうような、そんな感じでした。

    訳がきっとすごいんだろうなー、と思います。洋書だと多少の不自然さを感じることが結構あるのですが(まあ英語にしかない表現もあるので仕方ないとは思うけど、「あー原文はこんな感じかなー」とか思いながら訳書を読むことは結構ある)、この本はそういうことなくてスラスラ読めました。イギリス特にロンドンの地理に明るいともっと楽しく読めるんだろうなー。

    あと、今買うと、

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    2012年09月18日
  • ジェーン・エア(上)

    購入済み

    映画を見る前に買ってみた

    ちょうど映画が公開になる前に、原作が気になったので購入しました。分厚い文庫2冊は重いので、電子書籍になってて良かったです。値段も文庫より安かったし。内容は回りくどい言い回しや例えが多いなど、古典的で退屈なシーンもありますが、面白かったです。映画よりはやはり原作が良い!

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    2012年08月18日
  • ジェーン・エア(上)

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    ほんの奥付を見ると、初版が昭和29年。
    私が購入したものが昭和60年56刷。上下共に400円。
    ここに書き込む前に、ネット書店を見てみると、装丁は全く変わらず、値段が約2倍になっていた。
    それだけの時が経ったのだなと少々感慨深いものがあった。

    久しぶりの再読であったが、やはり、時代を超えて残っていく物語は心に訴えるものが多い。
    文章も美しいし、登場人物の心のあり方も好きだ。
    検索した時、映画化されることを知った。
    見てみたいような、見たくないような・・・
    原作に忠実に再現されるなら見たいが、現代風の解釈が入ると、世界が壊れそうで嫌だと思う。

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    2012年06月27日
  • ジェーン・エア(上)

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    孤児となり、教育施設ローウッドで育ったジェーン・エア。
    貴族の家に家庭教師として雇われ、
    当主のロチェスターと結婚することに。
    式当日、当主には狂人の妻がいることが発覚して・・・

    現代の昼ドラの原作にもなりそうな内容ではあるが、
    本をまともに読み始めた頃から好きな作品。

    (上下巻)

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    2011年11月18日
  • ジェーン・エア(上)

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    高校に入ってすぐのときに読んだ本。
    最初は難しい本かなと思ったけれど読み進める内にどんどん物語に引き込まれました。
    静かに強くたくましく生きるジェーンに感動します。
    これからイギリス文学を読もうかなと考えている人にぜひお勧めします。

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    2010年10月15日
  • シャーロックホームズの冒険

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    この年になるとシャーロックホームズをいまだに読んでいないということが恥ずかしくって、なんだか読みだせずにいたけれどついに意を決し読んでみたら、面白くってびっくりした
    短編集ということもあり緋色の研究四つのサインでくどい、と思っていた犯罪者の回想を追っていく自白のシーンもなくって、読みやすく本当に二人がいるのではないかと思わせるような語り愚痴も素晴らしく、シャーロキアンなる人たちも生まれるわけだ、と納得しました

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    2010年09月19日
  • ジェーン・エア(下)

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    もう一度機会があれば読んでみたい。

    10歳の頃の目線で読んだときの感想文とか書いててくれたら良かったのに私(笑)今の目線で読んだら全然違うんだろうな。

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    2009年12月08日
  • ジェーン・エア(上)

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    小学校3年の学級図書にあった文庫じゃなくて、紅色のボロボロの本でした。
    当時10歳の私が読んで何を得たのかは覚えてないけれど、ジェーンみたいにはねっかえりだったから共感して読んでた記憶がおぼろげながらあります。

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    2009年12月08日
  • ジェーン・エア(下)

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    ジェーンのように切ないほど強くて繊細で純粋な女性。大好きです。本当に素敵な素敵な一冊です。大事に大事に読みたい本だよ!!

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    2011年07月18日