あらすじ
孤児として、伯母に育てられたジェーンは、虐待され、ローウッド寄宿学校にいれられる。そこで八年を過した後、広告を出し家庭教師として赴いた先に居たのは子供と家政婦だけだった。散歩の途中助けた人物こそ、屋敷の主人ロチェスターであると知ったジェーンは、彼と名門の貴婦人とのロマンスを聞き、胸が騒ぐ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
また読みたくなり、数十年ぶりか再読
カバーは映画の1シーン ジョーンフォンテーン
ハリウッドらしき映画、そうそうたるメンバーが登場する。
主人公の、頭をしっかりあげて生きている所がいいな
あの時代にね
女性の自立して生きようとする姿と、貴族の世界とそこから離脱する姿 両方を同時にえがこうとしているのか
いくつもの視点で読める本であり、見れる映画かも。
映画は今見るとどう感じるやら
Posted by ブクログ
高校時代に読んで以来、一番好きな本の一つです。大学の卒業旅行でブロンテ姉妹の故郷を訪ねるくらいに好きでした。
めちゃめちゃ久しぶりに読んだけれど、やっぱり好き。メロドラマチックで、これはどうかな?!ってところもいっぱいあるけれど、ジェーンの意志の強さに惹かれます。
映画を見る前に買ってみた
ちょうど映画が公開になる前に、原作が気になったので購入しました。分厚い文庫2冊は重いので、電子書籍になってて良かったです。値段も文庫より安かったし。内容は回りくどい言い回しや例えが多いなど、古典的で退屈なシーンもありますが、面白かったです。映画よりはやはり原作が良い!
Posted by ブクログ
ほんの奥付を見ると、初版が昭和29年。
私が購入したものが昭和60年56刷。上下共に400円。
ここに書き込む前に、ネット書店を見てみると、装丁は全く変わらず、値段が約2倍になっていた。
それだけの時が経ったのだなと少々感慨深いものがあった。
久しぶりの再読であったが、やはり、時代を超えて残っていく物語は心に訴えるものが多い。
文章も美しいし、登場人物の心のあり方も好きだ。
検索した時、映画化されることを知った。
見てみたいような、見たくないような・・・
原作に忠実に再現されるなら見たいが、現代風の解釈が入ると、世界が壊れそうで嫌だと思う。
Posted by ブクログ
孤児となり、教育施設ローウッドで育ったジェーン・エア。
貴族の家に家庭教師として雇われ、
当主のロチェスターと結婚することに。
式当日、当主には狂人の妻がいることが発覚して・・・
現代の昼ドラの原作にもなりそうな内容ではあるが、
本をまともに読み始めた頃から好きな作品。
(上下巻)
Posted by ブクログ
高校に入ってすぐのときに読んだ本。
最初は難しい本かなと思ったけれど読み進める内にどんどん物語に引き込まれました。
静かに強くたくましく生きるジェーンに感動します。
これからイギリス文学を読もうかなと考えている人にぜひお勧めします。
Posted by ブクログ
小学校3年の学級図書にあった文庫じゃなくて、紅色のボロボロの本でした。
当時10歳の私が読んで何を得たのかは覚えてないけれど、ジェーンみたいにはねっかえりだったから共感して読んでた記憶がおぼろげながらあります。
Posted by ブクログ
孤児のジェーンエアが一人の女性として強くたくましく生きる姿を書いた女性賛歌。リード家での執拗ないじめから学校でのつらい体験、そしてロチェスター氏との出会いを通してジェーンは一人の女性としての信念を持ち、信じる愛を貫こうとする。孤独に生きてきたジェーンの、恐ろしいまでの頑なな強さに胸打たれる作品。
Posted by ブクログ
生涯の中で1番好きな作品と言えばこれをあげると思う。 同じブロンテ姉妹の「嵐が丘」は受け付けなかったのだが、こちらは生涯忘れられない作品となった。
Posted by ブクログ
だいすき!
表紙はちょっと私の中の作品のイメージと違うかな…
今度、松たか子が舞台で演じるらしく、
本屋に違う訳の本が平積みになって
少しうれしくなった♪
Posted by ブクログ
これまで読んだ本の登場人物の中でダントツに強いと思う女性が二人居る。そのうちの一人がジェーンエアだ。ジェーンは控えめな女性だが、ものすごく強い不屈の精神と、誘惑に決して負けない強い芯の通ったまっすぐな正しい心がある。こんな女性、そうそう居るものだろうか…。
ジェーンは早くして両親を失い、非常に辛く厳しい幼少時代を送っていた。だがいつだって彼女は自分の意思を曲げる事無く、まっすぐに生きてきた。やがてそんな彼女が惹かれていく男性が現れた。家庭教師をしている家の主人のロチェスターだった。ロチェスターの表現や表情、ジェーンのあふれてくる愛や、近づいて行く二人・・・普通にかなりドキドキしてしまう。実にロマンチック。そんな素敵な雰囲気を一気に覆す出来事がおき、露になる恐ろしい秘密・・・、このシーンは実に衝撃的だった。ジェーンの気持ちを思い、胸が締め付けられる。彼女の持つ心の強さはすばらしい。
紆余曲折の人生でありながらも、ジェーン・エアの繊細で強い心には驚くばかりだ。普通の女性なら、途中でくじけてしまいそうな苦難ばかりだが、それを必死で乗り越えてきたからこその強さがあり、強い自分を保つことができたから、得られたものがあるのだろう。読みながらジェーンに感情移入し、読み終えたあとは、ジェーンのように強い心でありたいと自分も思う。何度読んでも、良い名作は良い名作だと思う。
Posted by ブクログ
自分で勝手に決めた夏休みの課題として読んだこちら、久々の西洋文学。
物語に引き込まれてあっというまに、上・下巻とも読み切りました。
女って強いなぁ。
何もないところから、運命を切り開いたジェーンに凄まじいパワーを貰いましたです・・。
不屈の精神かぁ。。
足りなさが人を成長させる。。ってのは、ジェーンの生きて来た怒濤の半生のようなことを言うのかなぁ。
そして、自分をしっかり見つめて生きて行ける根性をつけたい。。
ラストから何十頁あたりからずっと、感動のあまり涙が溢れてきましたが、
朝の通勤ラッシュ時に読みましたので、涙をこらえて仕事場へ向かいました。
ぐったりしました。
文学って素晴らしい。。
Posted by ブクログ
いっきに読んでしまった。
会話が現代では考えられないほど回りくどいし、聖書等の引用が多くて理解しにくいのになぜこれほど引き込まれるのか。
サスペンスを読んでるのか?それとも少女漫画?
読みながら自分が何を読んでいるのかわからなくなりながらあっという間に読み切ってしまった。
下巻でどういう展開になるのか。
それはそれとしてジェーンは孤独なのか?孤独ってなんだ?
ロチェスター氏にとってジェーンは「おもしれーオンナ」ってとこか。
2人のやりとりと、ジェーンのやけに冷静に自分を落ち着けようとしてるところとか、なんかもう少女漫画読んでるような気持ち。身分違いを受け入れてるからこそなのか?
Posted by ブクログ
幼くして両親を亡くし、
引き取られた先で虐待され、
劣悪な寄宿学校では病で友人を失う…
どんな環境でも自己を通す精神力と
真面目に勉強をしたことに拍手を送りたい
ヘレンの達観した人生観と
諦めきって罰を受けているのが悲しかった
Posted by ブクログ
今まであまり昔のお話とか外国のお話を読んでこなかったけど、修飾詞?修飾句?の豊かさにびっくりした。「好きな人をどうしても見ちゃう」って言いたい時に「どうしても瞼が開きたがる」みたいな表現をしてるところがあって、こんなふうに表現できるのか!って感動した。
Posted by ブクログ
主人公ジェーン・エアの友人ヘレン・バーンズの存在がとても強く印象に残っている。
『辛いことがあってもそれを避けることができないのなら耐えることが義務、忍耐をしなければいけないのがあなたの運命。』
『憎しみにうち勝つ最上のものは暴力ではない、傷を癒やす最良のものは復讐ではない。』
現代に生きるわたしの心にもなにか響くものがある言葉たち。
後半、ジェーンが主であるロチェスターに恋をした時にもこのヘレンの言葉を思い出す。
「あなたは人間の愛を、あまり重要に考えすぎているわ。あまりにも一途すぎるわ。はげしすぎるわ。」
Posted by ブクログ
コレクターズ版世界文学全集、訳は同じ方。装丁が素敵。
ながーらくなんとなく知ってるだけでしたが、いや、こんなに魅力的なお屋敷小説だったなんて。
初めのうちのイギリス中上流、女学校の暮らしぶりもそうですが、家庭教師目線の小説は読んだことなかったので。
いや、そもそもあまり名作って読んだことないので、全てが新鮮。こんな面白いなら、小学生のうちに読んでおけばよかったです。
なんでだろ、訳が良いのか、結構超えちゃってるとこもあり。
後半は彼がうざかったですが、大団円でよかった。
Posted by ブクログ
二十歳くらいの時に大好きだった小説です。
最近海外モノがマイブームなので再読してみました。
昔の印象では、不器用で控えめな女の子が自らの力で運命を切り開いていく、という印象でしたが今回読んでみて驚きました。
ジェーンが少女時代からあんなに主張が強く強情で負けん気が強い子だったとは・・・
(芯が強く集中力が高く情熱的という言い方もありますけどね。)
とにかく、昔と随分印象が違うので読むのが楽しみ。
これは私の心が純粋だったから?それとも訳者が違うのかしら?
Posted by ブクログ
結構前に岩波版の嵐が丘は読んでいて、ブロンテ姉妹は2作目。
ほぼ同時期に翻訳されているのだけど、こちらの方が読みやすい感じ。もちろん原作の文体もあるんだろうけど。
マーサ・グライムズのパブシリーズの登場人物の女の子が読んでいて、気になっていたのでようやく読めました。
なにかこう、昔から小公女とか秘密の花園とか寄宿学校に優しくない親戚に引き取られる設定なんかに弱いのかも。
Posted by ブクログ
元祖ロマンス小説とういイメージで読み始めたら冒頭部分のリアリズムに面食らったが、私は中盤以降のメロドラマ的ラブストーリーよりこっちのほうが好きだった。
愛の言葉やキリスト教の精神が長ったらしくて、感情移入できなかった。。
Posted by ブクログ
薄幸な少女が男尊女卑の社会に抗いながら成長し、幸せを勝ち取っていくおしん的苦労ものにメロドラマが合わさった内容かと思いきや、どうしてなかなか面白い。上下巻合わせればかなりの長編なのだが、要所要所で顔を出すシニカルなアイロニーや社会に対する冷静な観察眼が読み手を飽きさせない作りになっている。妹エミリーが『嵐が丘』で描いたのが荒れ狂う感情の暴風雨そのものだとすれば、姉シャーロットが描いた世界は感情の暴風と世間の荒波に揉まれながらも、懸命に理性の錨を打ち下ろそうとする一隻の船の冒険記の様なものではないだろうか。
Posted by ブクログ
映画を観て、原作がどういったものか気になり読んでみました。
翻訳本は訳によって読みやすさが左右されるので、読むときは躊躇しますがこれは大丈夫で一安心。
上はまだ恋愛ものというよりは「ジェーンの成長物語」。ジェーンは不幸な生い立ちで育ったけれど、弱さを持ちつつ、わりとさばっと静かに強かにしているので、応援してしまいたくなります。
Posted by ブクログ
身寄りのない少女が、新天地をもとめたはずの寄宿学校で、預けられていた家での辛い生活とはまた異なる性質の過酷な生活に身をおき、その中でも尊いまでの自立の精神と純粋な心を失わず、勉学に励み、自らの道を切り拓くべく、職を求め、はじめての地、ソーンフィールドに赴きます。
ジェーンの視点で一人称で語られる物語のため、非常に接しやすく、また、少しシーンに飛躍があったり、「むむ、なんで?」と思う箇所では、「読者よ、・・・・」という呼びかけでジェーンが読み手に語りかける注釈が入るので、「あ、そういうことなのね」と同じ時間を過ごしているように、自然に物語につきあうことができました。
とはいえ、全体を通して、あっさりとした記述が続くものの、ぐったりと疲れます。
それだけ、ジェーンの体験が容赦なく、読んでいるこちら側にも伝わってくるからでしょう。
実際、ローウッドの寄宿学校に転入して初めてだされた食事のおかゆは、ページを通じて耐え切れない匂いを発してきそうでしたし、ソーンフィールドでの恐ろしい体験や不安に陥らせる出来事も、「かんべんして~!」と逃げ出したくなるぐらいの心情にさせられます。
この物語は、幼い日を過ごしたリード家での生活、ローウッド寄宿学校での日々、ソーンフィールド館での家庭教師としての生活、そして、結婚の夢が破れ、ソーンフィールド館を飛び出し、セント・ジョン牧師とその妹達に助けられ身を寄せるという風に舞台がめぐります。
それぞれ、過ぎ去った舞台はその後つながりが断ち切られるのかと思うと全くそうではなく、最後まで物語は連なっていくので、全体を通して、ジェインの波乱に満ちた人生に立ち合った気持ちがして、一喜一憂して、ぐったりと疲れるのです。このぐったりは、別に、不満ではありません。
しかし先程、他に言葉がみつからなくて「一喜一憂」と書きましたが、ジェーンの生活の中で心から「喜ぶ」という感情は、ほとんど見当たらないように思います。随所に「美形ではない」とする(そこまで言わんでも・・・なぐらい。)ロチェスター氏に対する自分の思慕の感情に気がついてからも、どこか、「進むまい」「期待しすぎないようにしよう」と抑制する気持ちが働いているようだったし、相手も自分のことを想っていることがわかり、結婚に向けた日々を過ごしながらも、幸せに溺れないように、と距離を守るジェーンの様子は、幸せが簡単に手に入るものではなく、また、永遠でもないと、どこかさめた見方が人生の中で身についていたからでしょうか。
大久保氏の訳は、言葉遣いがとても穏やかで、一貫して毅然とした態度のジェーン像をあらわすのには、このしなやかな表現によるものが大きいと感じました。
また、自然や情景の描写は繊細で、登場人物の言葉もとても細やかに流れているので、映像を見ているような臨場感がありました。
50年前に訳されたとは思えないほど親しめる文章で、上品で、とても好きだと思いました。
読み終わった時、ぐったりしたのが素直な気持ちですが、これは、何度も読み返したくなるだろうな・・・と早くも思うので、本棚の、わりといい場所をあげるつもりです。
Posted by ブクログ
孤児として、叔母に育てられたジェーンは、虐待され、ローウッド寄宿学校にいれられる。そこで八年を過ごした後、広告を出し家庭教師として赴いた先に居たのは子供と家政婦だけだった。散歩の途中助けた人物こそ、屋敷の主人ロチェスターであると知ったジェーンは、彼と名門の貴婦人とのロマンスを聞き、胸が騒ぐ。孤独と戦いながらも不屈の精神で生きぬく女性を描いた青春文学。(裏表紙より)
Posted by ブクログ
フェミニズム賞賛かと思ったが、そういうわけではないな。
初版、昭和28年。
孤児として始まり、虐待を受け、名門貴族の家庭教師へ。ある一人の女性の物語。
どこか、昼ドラの様な陳腐さも垣間見得るが、それが、貴族社会の在り方を如実に感じさせる。
随所に散見される、主人公ジェーンの名言があまりにも、沁みる。
少女の台詞なのだが、人生を達観したような、孤児の死生観というかなんと云うか。
人の真理を突いた点が、とても多い。
長編の上下巻なので、結構疲れる。
下巻はドロドロしないことを望む。
Posted by ブクログ
『嵐が丘』を読んだ後くらいに買った本。
買った理由は、『嵐が丘』の著者と
本作の著者が姉妹と知ったから、です。
大して見た目は良くなくて地味だが、
それなりに聡明な一人の女性の
サクセス(シンデレラ)ストーリー、
と言えばいいのでしょうか。
読んでいって妙に既視感あるなぁ、と思ったら、
大学1年生の頃夏休みの自由課題で
英語の(簡単にした)ペーパーバック読んでたようです。