小笠原豊樹のレビュー一覧

  • 無実はさいなむ

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    アガサクリスティー。愛すべき未完全作。らしい。ちょっとおしい!っていう作品。でも、これは推理小説というよりも、心理小説。ということで、まぁ、良いとしよう。犯人の動機とか、ちょっといやだけど。もうちょっと犯人にびっくりさ加減がほしかった。まぁ、推理小説=エンターティメントな私にとってはOK

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    2009年10月04日
  • かわいい女・犬を連れた奥さん

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    恋人、旦那によって自分がコロコロとかわる“かわいい女”。自分の周りにもいます。そしてもてます。やっぱりこういう女の人の方が“かわいい”のでしょうか?

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    2009年10月04日
  • とうに夜半を過ぎて

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    「華氏451度」の作者レイ・ブラッドベリの短編集。
    「華氏451度」が傑作だったので購入。

    結果、私にはまだ早かった...

    意味が分かると面白い系の短編集のように感じたが意味が分からなければしょうがないね...

    海外特有の文化やスラング込で理解できるんかな...
    いつか誰かに解説してもらいたい作品です...

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    2025年11月29日
  • 無実はさいなむ

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    ネタバレ

    まだほとんど読めていない戦後のクリスティー作品の1つ。
    舞台は『ねじれた家』で形式は『そして誰もいなくなった』みたいな感じだった。最近は初期のポアロシリーズを読んでいたので、ガラッと雰囲気が変わって面食らった。資産家夫婦の5人の養子の人間模様が複数視点で丁寧に描かれ、まるで自分ごとのように読ませてしまう力がある。日本の新本格作家(好きですよ)に足りないのはこういうところなのだろう。
    親の愛情は子にとっての束縛となる。血の繋がっていない親ならなおさら倒錯した感情を抱いてしまうのだろう。犯罪をゲームのように楽しむフィリップだけがこの重さにそぐわずかなり浮いている(てかちょっとサイコっぽいw)。得意

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    2025年09月27日
  • かわいい女・犬を連れた奥さん

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    ロシアとなるとなんだか重苦しいイメージがあったけどそれとはちょっと違う雰囲気を感じるものが多かった。タイトルにもなっている作品以外にも「中二階のある家」や「イヌオーイチ」は読みやすかった。ただやはり登場人物の名前が覚えにくいのはある。

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    2025年07月15日
  • 無実はさいなむ

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    ネタバレ

    この話には探偵は出てこない
    そして誰もいなくなったを読んだらこれも読むのをおすすめとあって読んだのだけれど、この本は一回読んだだけではその面白さはわからないと思う
    最低でも2回以上読むことをおすすめしたい

    ここからはネタバレとなります
    まずこの物語の核となるのがアーサーキャルガリという地理学者である
    二年も前の事件をほじくりかしてせっかく落ち着いていたアジール家に老婦人が殺されて逮捕されたジャッコの冤罪を告げにいく・・・というその来訪はとてつもなく迷惑なことだった
    そりゃそうだ!そんな話迷惑に決まっている
    元々評判の良くない老婦人の養子であるジャッコが逮捕されて(しかも獄中に肺炎で死亡)落ち

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    2025年06月20日
  • とうに夜半を過ぎて

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    ◎なんとか日曜を過ごす
    例えば夕焼けが美しいとか、のたりのたりとひいてはかえす波を見て感じる穏やかな気持ちだとか、小春日和に歩くと気持ちがいいだとか、
    言われてみれば享受するだけして、自分の中に溜め込むばかりで、それに対して見合ったものをほとんど返せていない。
    自分に偶発的且つ必然的に生じた余白を、なにに使うわけでもなく、自分のためだけにとっておくだけで腐らせている。などと考えた。

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    2025年06月02日
  • 火星年代記〔新版〕

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    好みは別れるかも 読み応えはじわじわと、好きな人は好きでしょう
    ドタバタアクションSFでは無いのであしからず
    4に近い3!

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    2025年03月12日
  • とうに夜半を過ぎて

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    盛りだくさんの22編

    SF、不思議な世界、不条理とさまざまに繰り広げられる。
    基本、現実世界とは異なるからか、古さは全く感じられない。

    「日照りのなかの幕間」
    「語られぬ部分にこそ」
    が良かったかな。

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    2025年03月12日
  • 火星年代記〔新版〕

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    おそらくSFの古典的作品。
    でも、そんなに面白いものでもないな。最後はそうなるのか…という感想です。

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    2024年10月06日
  • 無実はさいなむ

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    【ノンシリーズ】
    1958年クリスティー68歳。
    クリスティー自身が選ぶベスト10に入っている。

    あらすじ
    2年前に母親が殺害され、息子ジャックが逮捕された。そこにジャックが無罪であることを証明できる証人が訪れる。
    ジャックが犯人でなければ誰がやったのか…。

    この屋敷の中に殺人者がいる。
    お互い疑心暗鬼になるけど、それを仕切る探偵はいない。

    『そして誰もいなくなった』の家族版のようだけど、この作品はドキドキ感が少ない。
    なぜなら一族で話し合い、回想がひたすら続くから。しかも2年前のことを。
    なかなか進まない展開に、ポアロがいてくれたらと何度思ったことか…。

    でも段々と殺された母親の本当

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    2024年09月07日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    SF入門企画で紹介されていたので手に取った一冊。

    色々と考える所が有りました。
    本作での"火星"は言わずもがな、アメリカ人に取ってのアメリカ大陸、火星人はインディアンのメタファーですね。

    けっこう早い段階で火星人は滅ぼされてほぼ死滅します。その原因が地球人がもたらした細菌によって、と言うもの。これはヨーロッパ大陸特有の伝染病をもたらした移住者達、と言う構造です。

    短編集と言う形を取っていながらもどちらかと言うと連作短編と言うイメージで、火星で移住者達の中で起きたエピソードを時系列順に描きます。

    個々のエピソードは個人間の諍いとか家族の話なのですが、背景にある地球-火

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    2024年09月04日
  • 虐げられた人びと

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    時代と社会が全く違う私の拙い感想は何者にもならないが、この小説の特徴は魅力的な登場人物とストーリーの複線化だと思う。

    登場人物は輪郭の濃淡をかき分けているように思うが、特に主人公が輪郭のはっきりしていない。
    一人称視点なのか、三人称視点なのかがよくわからない。
    主人公は全編を通して出てくるのに、時々消える(笑)
    演劇でも役者が幕間の時に「さてその時!」と講談師よろしく口上を打ったかと思うと劇中にもどるのに似ている。

    歴史は繰り返すというが、そっくりそのまま時代と人を変えて双子のようなストーリーが埋め込まれていて、一方と一方が絡まり合ってハラハラさせる。

    MVPはマスロボーエフです!

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    2024年06月13日
  • かわいい女・犬を連れた奥さん

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    チェーホフは、短い文と長い文の組み合わせが丁度よく、テンポよく読み進められる。偉大な作家は物事ではなく人間を書いているのだな、と改めて感じた。

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    2024年06月11日
  • とうに夜半を過ぎて

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    悪くはないのだけれど、自分はやはりブラッドベリと言われると『10月はたそがれの国』、『火星年代記』辺りが好きなんだよなぁ。
    本書に収められたものもいいんだけれど、寄せ集め感が強く今ひとつのめり込めなかった。読んだ事あるものが多かった。

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    2024年05月16日
  • 火星年代記〔新版〕

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    面白いと聞いて読んだが自分にとってはあまり響かなかった。ヒューマンドラマ系のものがあまり響かないのかもしれない。

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    2024年04月21日
  • 火星年代記〔新版〕

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    シャーウッド・アンダーソンの『ワインズバーグ・オハイオ』はオハイオの架空の町、ワインズバーグのことを短編小説の連なりから、どんな町なのか浮かび上がってくるという作品だった。
    『火星年代記』は序文にも書かれている通り、レイ・ブラッドベリが『ワインズバーグ・オハイオ』から影響を受けて、そのやり方を踏襲、舞台を火星に移した作品だ。
    だが描かれている世界はレイ・ブラッドベリらしく非常に幻想的で、不思議な儚さがあった。
    時代を感じさせる部分も確かにあるのだが、地球人と火星人という異種族に対する偏見や差別感なども描かれていて、今読んでも強度を感じる部分もある。

    個人的な好みとしてはいささか物足りなさも感

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    2023年06月05日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ブラッドベリ3冊目。前作の林檎で感じた違和感を、この直前にイーガンを読んでいたからか、更に明確に感じる部分が多々あり、それが本作にハマりきれずにいた要因です...。一部いいなって思うエピソードも勿論あったし(「火星の人」「百万年ピクニック」)、好きな華氏を彷彿とさせるエピソードも良かったんだけどな(「第二のアッシャー邸」)。やはりアメリカ中心な感じが苦手、、

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    2023年01月14日
  • 火星年代記〔新版〕

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    タイトルから想像するような火星をテラフォーミングしていって、そこで色んな事件が起きていく・・・というような話ではない。
    どちらかというと、幻想小説であり科学的な描写は現代の視点から観ると殆どないと言ってよい。
    短編集だが、全ての話は火星が舞台で繋がりがある。全編を通して死の匂いが通底している。刊行当時(1950年)のアメリカという国の皮肉な批評として書かれたのだろうが、70年経った現代でも十分に批評として機能してしまうのはそれこそ皮肉な話かもしれない。
    個人的には「沈黙の町」が一番好きだ。奇しくも日本で人気なセカイ系や終末もののカウンターになっているからである。

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    2022年03月26日
  • 無実はさいなむ

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    ネタバレ

    アイツが犯人だと思っていた頃に戻れたら。

    ある家族のもとにもたらされた知らせ。それは母を殺したのはジャックじゃない、というアリバイの成立。ジャックじゃないなら、誰なのか。疑心暗鬼に陥る一家、犯人を探そうとする者、隠そうとする者、庇おうとする者、確実に崩壊の足音がしていた。

    BSで一度ドラマを見たはずなのに、犯人もすっかり忘れていたおめでたい頭。なんだか坐りの悪い話。むずむずするのは、登場人物が皆「良いことをしようとしている」のに、どんどん不幸を招いているからか。クリスティーは相手を損なう善意をここまで書くのが素晴らしい。はっきり言って免罪を知らせにきたキャルガリは、この一家の問題にここまで

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    2021年05月17日