小笠原豊樹のレビュー一覧

  • 無実はさいなむ

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    アガサクリスティー。愛すべき未完全作。らしい。ちょっとおしい!っていう作品。でも、これは推理小説というよりも、心理小説。ということで、まぁ、良いとしよう。犯人の動機とか、ちょっといやだけど。もうちょっと犯人にびっくりさ加減がほしかった。まぁ、推理小説=エンターティメントな私にとってはOK

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    2009年10月04日
  • かわいい女・犬を連れた奥さん

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    恋人、旦那によって自分がコロコロとかわる“かわいい女”。自分の周りにもいます。そしてもてます。やっぱりこういう女の人の方が“かわいい”のでしょうか?

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    2009年10月04日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    人類の火星進出を舞台に、人間の(実際はアメリカ人らしいが)愚かさを風刺的に描いた作品。
    かつてアフリカやアジアを蹂躙した欧米人を連想させる。

    勝てば官軍、ではないが、残念ながら人類は地球で犯した過ちを反省する機会がなかったので、火星でも同じことを繰り返し、最終的には地球は滅びてしまう。
    ブラッドベリ(訳者?)の淡々とした語り口は悲壮感は漂わないが、語られる内容はディストピアに該当するのかもしれない。

    とても考えさせられるし、血気盛んな政治家は読んだ方がいいのではとも思うのだが、自分個人の評価がぱっとしないのは、単純に好みの問題。淡々としていると言っても、冷静というよりは、人形劇のようなちょっとずれた淡々さで、各短編になんとなく似たような印象をもってしまい、読み終えるのに時間がかかってしまった。
    夢中になれなかったとでも言えばいいのか。
    一般的にはとても評価が高いのは知っているのだけど。

    そんな★3。

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    2026年09月27日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    火星に足を踏み入れた地球人たちを描いた小説で、長年にわたり火星を探索した人々がどのような反応を示し、その後地球と火星の関係の推移が本作の醍醐味である。本作は数十単位で話が進み、いくつかの点においては変化がみられる一方で、良くも悪くも変わらない人間の本質も描写される。

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    2026年09月13日
  • 虐げられた人びと

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    ロシアの下層階級の人たちの虐げられた生活を、怒りと優しさで著す。公爵の金銭欲、利己主義は中世的には悪魔のような存在。キリストのように寛大な心で許すことができない人々の生々しさが迫ってくる。2026.7.6

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    2026年07月06日
  • かわいい女・犬を連れた奥さん

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    ロシアのチェーホフの短編集
    なんてことのない話を心理の移り変わりで見せる
    実は「犬を連れた奥さん」を読んでみたくて買ったわけなのだけど
    上流階級の婦人の退屈な日々が主人公と会い…


    よくわからん


    犬を 連れた 奥さん
    犬が主要人物の女性印象のアイコンでしかなく、小道具にすらなっておらず、主人公には子供がありながら浮気相手に会いたい一心で高級ホテルに部屋を取り
    だめだ、僕にはわからん
    オーケストラの劇場にて音楽がどうでもよくなるシーンは読めたのだけれど
    昼ドラがよくわからない僕には合いませんでした
    まあ、キッズ・ウォーみたいのなら見れますけど

    他も可もなく不可もなく

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    2026年01月12日
  • 無実はさいなむ

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    ネタバレ

    まだほとんど読めていない戦後のクリスティー作品の1つ。
    舞台は『ねじれた家』で形式は『そして誰もいなくなった』みたいな感じだった。最近は初期のポアロシリーズを読んでいたので、ガラッと雰囲気が変わって面食らった。資産家夫婦の5人の養子の人間模様が複数視点で丁寧に描かれ、まるで自分ごとのように読ませてしまう力がある。日本の新本格作家(好きですよ)に足りないのはこういうところなのだろう。
    親の愛情は子にとっての束縛となる。血の繋がっていない親ならなおさら倒錯した感情を抱いてしまうのだろう。犯罪をゲームのように楽しむフィリップだけがこの重さにそぐわずかなり浮いている(てかちょっとサイコっぽいw)。得意の恋愛描写も健在だが、最後は少し雑かな。
    パズル好きの私の嗜好とは少しズレた作品だが『ねじれた家』と共に自著ベスト10入れているのも何となく頷ける。

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    2025年09月27日
  • かわいい女・犬を連れた奥さん

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    ロシアとなるとなんだか重苦しいイメージがあったけどそれとはちょっと違う雰囲気を感じるものが多かった。タイトルにもなっている作品以外にも「中二階のある家」や「イヌオーイチ」は読みやすかった。ただやはり登場人物の名前が覚えにくいのはある。

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    2025年07月15日
  • 無実はさいなむ

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    ネタバレ

    この話には探偵は出てこない
    そして誰もいなくなったを読んだらこれも読むのをおすすめとあって読んだのだけれど、この本は一回読んだだけではその面白さはわからないと思う
    最低でも2回以上読むことをおすすめしたい

    ここからはネタバレとなります
    まずこの物語の核となるのがアーサーキャルガリという地理学者である
    二年も前の事件をほじくりかしてせっかく落ち着いていたアジール家に老婦人が殺されて逮捕されたジャッコの冤罪を告げにいく・・・というその来訪はとてつもなく迷惑なことだった
    そりゃそうだ!そんな話迷惑に決まっている
    元々評判の良くない老婦人の養子であるジャッコが逮捕されて(しかも獄中に肺炎で死亡)落ち着いてた家庭に2年も経ってから彼は犯人ではないと告げにくる
    家の中はめちゃくちゃだ
    そこからでは誰が犯人なのか?という犯人探しが始まる

    今の時代であればこうゆう発想も出てくるだろうけれどこの話を書いたのは遥か昔のことで、さすがアガサクリスティーと思う

    毎度登場人物が多いのでメモ用紙に関係性と簡単なプロフを書きながら読んでいくのだけれど、その中でも今回はラストが衝撃だった・・・
    ???という衝撃なぜこうなったのだろう・・・という衝撃

    ちなみに先に言ってしまうと犯人はその老婦人宅に雇われていた家政婦である
    それも金欲しさに・・・正確に言えば愛するジャッコと共になるために
    婦人の財産を狙っての犯行 主犯はジャッコであるが・・・
    ちなみに家政婦はかなりの年配者でありジャッコはまだ若者である
    うん・・・騙されたね!
    しかもジャッコにはもう妻がいて・・・まぁ発端はその妻がアジール家に
    遺産の申し立てに行ったのが発端になったのだけれど
    愛は盲目だ・・・どうして相手にされると思ったのだろうか
    そしてこの無実はさいなむでは3組のカップルが成立する
    それは読んでみてのお楽しみ
    だけれど私は最後は衝撃を受けた・・・あっそこくっつくんだという
    同じように思った人コメントください

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    2025年06月20日
  • とうに夜半を過ぎて

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    ◎なんとか日曜を過ごす
    例えば夕焼けが美しいとか、のたりのたりとひいてはかえす波を見て感じる穏やかな気持ちだとか、小春日和に歩くと気持ちがいいだとか、
    言われてみれば享受するだけして、自分の中に溜め込むばかりで、それに対して見合ったものをほとんど返せていない。
    自分に偶発的且つ必然的に生じた余白を、なにに使うわけでもなく、自分のためだけにとっておくだけで腐らせている。などと考えた。

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    2025年06月02日
  • 火星年代記〔新版〕

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    好みは別れるかも 読み応えはじわじわと、好きな人は好きでしょう
    ドタバタアクションSFでは無いのであしからず
    4に近い3!

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    2025年03月12日
  • とうに夜半を過ぎて

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    盛りだくさんの22編

    SF、不思議な世界、不条理とさまざまに繰り広げられる。
    基本、現実世界とは異なるからか、古さは全く感じられない。

    「日照りのなかの幕間」
    「語られぬ部分にこそ」
    が良かったかな。

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    2025年03月12日
  • 火星年代記〔新版〕

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    おそらくSFの古典的作品。
    でも、そんなに面白いものでもないな。最後はそうなるのか…という感想です。

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    2024年10月06日
  • 無実はさいなむ

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    【ノンシリーズ】
    1958年クリスティー68歳。
    クリスティー自身が選ぶベスト10に入っている。

    あらすじ
    2年前に母親が殺害され、息子ジャックが逮捕された。そこにジャックが無罪であることを証明できる証人が訪れる。
    ジャックが犯人でなければ誰がやったのか…。

    この屋敷の中に殺人者がいる。
    お互い疑心暗鬼になるけど、それを仕切る探偵はいない。

    『そして誰もいなくなった』の家族版のようだけど、この作品はドキドキ感が少ない。
    なぜなら一族で話し合い、回想がひたすら続くから。しかも2年前のことを。
    なかなか進まない展開に、ポアロがいてくれたらと何度思ったことか…。

    でも段々と殺された母親の本当の姿がわかってくると、犯人当てとはまた別の面白さが出てくる。
    『春にして君を離れ』(1944年)と同じようなタイプの母親。
    『春にして』は実子だけど、この作品は養子でしかも5人もいるので、より複雑化している。

    更に『娘は娘』(1952年)の親の再婚の要素まで追加される。
    人気作品のお得な盛り合わせのように感じた。クリスティー晩年期だからこそできる技。
    自分は盛り合わせよりも、1作品ずつの方が濃厚に楽しめるので好きかな。

    クリスティーの選ぶベスト10は、今までほぼ★5か★10だったので、この作品も期待していたら意外と普通だった。
    クリスティーはこの作品のどういう点が気に入ってたんだろう?
    ★3.5

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    2024年09月07日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    SF入門企画で紹介されていたので手に取った一冊。

    色々と考える所が有りました。
    本作での"火星"は言わずもがな、アメリカ人に取ってのアメリカ大陸、火星人はインディアンのメタファーですね。

    けっこう早い段階で火星人は滅ぼされてほぼ死滅します。その原因が地球人がもたらした細菌によって、と言うもの。これはヨーロッパ大陸特有の伝染病をもたらした移住者達、と言う構造です。

    短編集と言う形を取っていながらもどちらかと言うと連作短編と言うイメージで、火星で移住者達の中で起きたエピソードを時系列順に描きます。

    個々のエピソードは個人間の諍いとか家族の話なのですが、背景にある地球-火星の間での出来事(例えば核戦争とか)を絡ませるので、構造的に知る造りです。

    科学考証が厳密にあると言う訳でもなく、スター・ウォーズみたいにワクワクする感じの作品では無いのだけれど読んで損は無いと思います。

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    2024年09月04日
  • 虐げられた人びと

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    時代と社会が全く違う私の拙い感想は何者にもならないが、この小説の特徴は魅力的な登場人物とストーリーの複線化だと思う。

    登場人物は輪郭の濃淡をかき分けているように思うが、特に主人公が輪郭のはっきりしていない。
    一人称視点なのか、三人称視点なのかがよくわからない。
    主人公は全編を通して出てくるのに、時々消える(笑)
    演劇でも役者が幕間の時に「さてその時!」と講談師よろしく口上を打ったかと思うと劇中にもどるのに似ている。

    歴史は繰り返すというが、そっくりそのまま時代と人を変えて双子のようなストーリーが埋め込まれていて、一方と一方が絡まり合ってハラハラさせる。

    MVPはマスロボーエフです!

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    2024年06月13日
  • かわいい女・犬を連れた奥さん

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    チェーホフは、短い文と長い文の組み合わせが丁度よく、テンポよく読み進められる。偉大な作家は物事ではなく人間を書いているのだな、と改めて感じた。

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    2024年06月11日
  • とうに夜半を過ぎて

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    悪くはないのだけれど、自分はやはりブラッドベリと言われると『10月はたそがれの国』、『火星年代記』辺りが好きなんだよなぁ。
    本書に収められたものもいいんだけれど、寄せ集め感が強く今ひとつのめり込めなかった。読んだ事あるものが多かった。

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    2024年05月16日
  • 火星年代記〔新版〕

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    面白いと聞いて読んだが自分にとってはあまり響かなかった。ヒューマンドラマ系のものがあまり響かないのかもしれない。

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    2024年04月21日
  • 火星年代記〔新版〕

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    ネタバレ

    評価も感想も非常に難しい。とりあえず詩人、幻想みたいな謳い文句に引っ張られると結構具体的な描写をしていて、拍子抜けするかもしれない。
    普通に人が死に、殺し、殺される。地味で淡々としているが、かなり無常でダークな作風だ。ダークといっても暗黒ではなく冷たい暗灰色といった感じ。
    かなり読むのにコツが必要で、現実的な先入見は捨てなければならない。火星と言っても当然リアルな火星ではない。しかし人の見た夢の中の火星も違う気がする。地球が見た夢の火星みたいなイメージだ。本人が神話と表現するように幽世みたいな。まあよくは分からないが。

    最初は捉え所がなくて微妙だと思ったのだが、終盤に進むにつれ文章のキレ味も増してくる。華氏451度のように文章でぶん殴ってくるような衝撃はないが、やはり表現の核も結論も変わってはいない。
    最後に収録されている『優しく雨ぞ降りしきる』と『百万年ピクニック』の表現力や抒情性はやっぱり素晴らしい。
    短編集ということだが、各話一応連続性があり、この百万年ピクニックで完成し、そういうことだったのかと納得する作りになっている。
    そして三体III下などはある意味この作品の改変バージョンであることに気付く。代表作と呼ばれる理由もそこにあると思う。埋め込まれた後続への種子が咲いたのだろう。創作を通した著者の計画は成功しているのかもしれない。
    ただ一つ、年代表記は不要だったと思う。あまりに展開が性急すぎる。

    瞬発的な面白さは無いが、徐々に良さが浸透してくるタイプで、ある時ふいに読むと波長が合って頭に入ってくる感じだ。しかしそのタイミングは分からず、読めない時は本当に読めない。読める時も作者が序文で宣言している通り、答えが明快に解るとかではなく、何かスッと感じ入り読めてくるとしか自分には表しようが無い。まあこの序文が最も意味が分からないのだが……。だから面白いという観点では評価出来ず、かなり読み手を選ぶと思う。全く読んだことがないので詳細不明だが、確かに星新一が影響を受けたっぽい作風だが、更に掴み所がなく解り難い話だと思う。キノの旅などが好きな人には刺さるかもしれない。

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    2024年02月01日