小笠原豊樹のレビュー一覧
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久々に再読。途中まで読んだら犯人と動機を思い出した。
資産家の義母を殺害したとして逮捕されたジャッコは、無実を主張したがかなわず獄中で死亡した。その後、ジャッコのアリバイを証明する人物が現れたことで事件は振り出しに。彼が犯人でなければ誰なのか‥
ジャッコの冤罪が証明されたことで家族が疑心暗鬼になって...続きを読むPosted by ブクログ -
NHKで同名の海外ドラマとして放送された作品の原作。
殺人事件というのは往々にして、エゴイズムの塊であるが、本書はそんなエゴイズムが、悲劇を巻き起こす。
資産家の女性、レイチェルが殺された。
殺人犯とされるのは、彼女の養子である、今は亡きジャッコ。
なんと、「おまえはもう死んでいる」状態の設定。
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「犬を連れた奥さん」
最後までおじさまの魅力がピンと来ないままふわふわ読み進んで終了。
しかしいる、いるよこういう男。「新しい、素晴らしい生活」どころか「いちばん複雑な困難な途」すら歩み切らずにサッと安全圏に帰ってまた退屈を持て余す。そういう人も始めはこういう勢いで盛り上がってるのね〜と垣間見た気...続きを読むPosted by ブクログ -
当時の背景をよく知らないとちょっとわかりにくいかもしれない。舞台で演じたらわかるのかな? という感じ。どんな舞台だったのか観てみたかった。Posted by ブクログ
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ロシアの文学には、どこか惹かれるものがあります。でも、いつも半分も理解できた気がしません。多分、時代背景や文化や、価値観が、現代の日本人とはかなり違っているので、その辺りをよく分かった上でないと理解できないのかと思います。
チェーホフの短編は、人間のあらゆる面、美しさも、醜さも、滑稽さも掬い取って、...続きを読むPosted by ブクログ -
小笠原豊樹氏翻訳のマヤコフスキー叢書2冊目。
言葉の使い方が魅力的で、青年マヤコフスキーに会いたくなってしまうのは小笠原豊樹さんの力も多分にあると思う。
「詩人ヴラジーミル・マヤコフスキー」が主人公の不条理劇。
戯曲の出来としては……?
2014年8月 売却Posted by ブクログ -
なにしろ議論が小説の細部にまで及ぶので、自分の読んだことある小説についての論だけつまんで読んだ。というわけでトルストイの「アンナ・カレーニン」はお預け。
トルストイには芸術家の顔と説教者の顔とがある。ふむ。Posted by ブクログ