小笠原豊樹のレビュー一覧

  • 刺青の男
    何と言っても『万華鏡』に尽きるのではないだろうか。サイボーグ009の名台詞「ジョー!きみはどこにおちたい?」の原典。
  • 無実はさいなむ
    なんてこったー!から落ち着くべき所へ落ち着く手腕が相変わらずすごい。
    殺されたお母さんが「死との約束」のお母さんとかぶる。
    ぱっと見は違うんだけどねぇ。怖さの質がそっち方面。
  • 虐げられた人びと
    公爵の息子アリョーシャ、適当すぎ。ナターシャもワーニャも人良すぎ。ネリーの存在が強いインパクトありました。
  • かわいい女・犬を連れた奥さん
    かわいい女:オーレンカの夫に対する従順な姿勢と、付き従う対象(夫)を失った時の虚無のような態度が印象的だった。そして、立場の違いが人格をも変えてしまうという事実が面白かった。
  • 太陽の黄金の林檎
    「サウンド・オブ・サンダー」が示す過去から現在、そして未来への小さく大きな繋がりは、SFの設定というだけでなく自分という小さくもかけがえのない存在を確認できる。
    「金の凧、銀の風」では他者と競うだけでは互いに疲弊し、調和する事に気付かなければ訪れる「ぬいとり」の終末も思いおこされる。
  • 虐げられた人びと
    登場人物が友達に似てるって事で読んだ、確かに似ていた。
    人々が虐げられてたんだけど、途中で変に陽気になってた。
    ロシアクオリティ?
  • かわいい女・犬を連れた奥さん
    課題で読みました。同じく課題で読んだゴーゴリよりさらりと綺麗な感じで読みやすい。人物描写はわりと嫌いじゃなかったな。人間は誰でも変わってゆくけれど、良いだけの変化も悪いだけの変化も存在しないし、誰のせいにもできない。
  • 無実はさいなむ
    アガサクリスティー本人がベスト10に選んでる作品らしいけど、私の好みではなかったです。
    ま、推理小説として読まなければ良かったのかも…
    いつも読みながら推理はしないんですが、これは珍しく犯人途中で解かっちゃったし。

    でも登場人物のキャラも魅力的だったし、ジャッコの無罪が明らかになり「では誰が犯人な...続きを読む
  • かわいい女・犬を連れた奥さん
     『犬を連れた奥さん』は、まるで一つの映像作品を見ているかのよう。情景描写は勿論、心の機微までも細やかな文章で表現されていて、とにかく「凄い」のひとこと。
  • 虐げられた人びと
    うーん、先に他の傑作を読んでいたせいか、どうも退屈というか、凡庸というか、そういう感は否めなかったような気がする。
    個人的にはヒューマニズムってあんまり好きじゃない。
    ある哲学者が「ドストエフスキーは哲学的にあまり掘り下げたものでもないから、今では読む気がしない」というようなことを述べていたが、...続きを読む
  • 刺青の男
    久しぶりのブラッドベリです。冒頭の刺青の男との不気味な会話から、怪奇な感じの短編集かと思ったら、柔らかな宇宙SFがほとんど。父親がロケット・パイロットの家族の話などは、お約束と言えど胸が苦しくなってきます。でも、ブラッドベリは長編の方が好きだな。大傑作「何かが道をやってくる」はハロウィンの時に、「タ...続きを読む
  • 無実はさいなむ
    クリスティお得意の心理ドラマ。
    南極探査から戻ってきた男が絶対有罪だと思われて死刑となった男は無罪だと男の家族へ報告しにいく。
    犯罪者だと思われていた男が無罪だったなら、本当の犯人は家族の身内にいる、とどんどん疑心暗鬼に陥っていく。
    そうして、人間関係は崩れ、新たな殺人がおき始める・・・。

    ティナ...続きを読む
  • 無実はさいなむ
    慈善家の老婦人が殺され、評判の悪い養子のジャッコが逮捕された。彼はアリバイを主張したものの有罪となり、獄中で死んだ。それから二年後、外国から帰ってきた男が、ジャッコの冤罪を告げに遺族の住む屋敷を訪れた。が、その来訪は遺族にとって迷惑だった。落着したはずの事件が蒸し返されることになったのだ。
  • 虐げられた人びと
    ドストエフスキーも一冊くらい読んどかなきゃねってことで。こういうの、もっと深く読み込めるようになりたい。
  • 刺青の男

    僕はこの作者が嫌いかも

    訳が悪いのか、俺が悪いのか。
    あんまり合わなかった。
    ところどころ面白かったけど、なんかピンと来ないんだよね