小笠原豊樹のレビュー一覧
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このところ国木田独歩とチェーホフの短編を読み返している。
すごいなあ、ぎゅっと圧縮された人生模様、到達感、達成感の文章。
両作者とも早世、独歩37歳(1908年)チェーホフ44歳(1904年)で、その晩年に円熟したとある。
だからなのか?
読み比べているのだが「いづれがあやめか、かきつばた」
晩...続きを読むPosted by ブクログ -
嫌な事は見ないふり、都合よく生きていきたいという人々を情緒溢れる美しい文章で書き上げている。
かわいい女の主人公オーレンカのような女は、割とよくいる。
旦那の意見=自分の意見、と心から思っている。
うちの旦那が、うちの旦那が、とよく言うのでうちダンというニックネームをつけられる。Posted by ブクログ -
「緑色の裸婦」を読んでいたので再読です。読み直してみるとかなり昔のイメージとはかなり違っていた。第一j次大戦後の暗いイメージがこんなに強かった作品集だったのかと思うと読んだ自分の歳がかなり関係しているんでしょうPosted by ブクログ
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都会小説と言われているようなのだけど、それがそれぞれのストーリーの舞台のことを言っているのかどうか…それとも都会小説=新しい視点的なこと?
あとでちゃんと調べてクリアにしたいところ。
とにかく時代を感じる(女性の扱われ方とか、本人たちの考え方も含めて)ストーリーが多かった印象。
ただ最後の作品には...続きを読むPosted by ブクログ -
ストーリーは5人もの養子をしたお金持ちの老婦人が殺された事件、養子の一人が逮捕有罪となり(獄死している)2年が過ぎたころ、その犯人養子のアリバイを証明する人が遺族たちの住む館に訪れて、終わったことなのにいまさらどうなのと、事件蒸し返しのさざなみが立つ。
ミステリー的には遺産相続をめぐってではない肩...続きを読むPosted by ブクログ -
英BBCのドラマが面白かったので、原作も読んでみようと思い手に取った。
初期設定やフィリップが殺される部分は小説とドラマはほぼ同じなのに、結末(真犯人・動機)は全く違っていて、最後まで楽しめた。
ドラマを見てからだと多くの場合はトリックや犯人が分かってしまっていて、面白さが半減するけど、この作品...続きを読むPosted by ブクログ