井上一夫のレビュー一覧

  • 殺意の楔

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    87分署シリーズ♪冒頭からスリリングな展開だねー。ハラハラしながら一気読み(^∇^)面白かった☆キャレラもお父さんになるんだねー(^○^)
    周りへのSOS役に立たなすぎて笑った。

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    2013年03月28日
  • 警官嫌い

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    87分署シリーズ始まりの一冊★
    事件自体はシンプルなものだったけど捜査内容が時代を感じて面白かった(^O^)
    登場人物も改めて把握できた(^○^)

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    2013年03月24日
  • 警官嫌い

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    言わずと知れた87分署シリーズの、記念すべき第一作。「この小説に現れる都会は架空のものである。ただし警察活動は実際の捜査方法に基づいている」という有名な扉書きも、マクベイン節などと言われる独特の美文調も、いや、そもそも警察小説というジャンル自体が全てはここから始まったのだ。捜査するマシンでしかなかったミステリーの刑事たちは、マクベインの登場で初めて血の通った人間になったのである。とにかく読み始めると、いつの間にか刑事たちのキャラクターに引き込まれ、気が付けばキャレラたちと一緒になって喜んだり、悲しんだりしている自分に気付く事になるのだ。
    87分署シリーズには刑事ものの全ての要素が詰まっている。

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    2013年01月30日
  • 警官嫌い

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    人気シリーズ87分署もの第1作。今まで何故か手つかずだったけれど、評判違わず、やっぱり面白い。さすが黒澤がシリーズ中の『キングの身代金』を原作に『天国と地獄』を撮っただけある。日本だけでもドラマ化・映画化が多いが、その大半は筋立てを活かして設定は日本に変えたもの。先の黒澤作品も然り。要はそれだけ、物語と人物造形の骨組みが磐石で普遍的ということだろう。全56作品。月に2~3冊クリアしても2年がかりだけれど、この第一級のページターナーにかかってはそれも待ち切れなく感じるかもしれない。次の古書探しリストに第2作『通り魔』追加~♪

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    2011年04月26日
  • 警官嫌い

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    87分署シリーズについに手を出してしまいました。
    決して後味は良くはないんだけど、犯人も嫌な気分になる人なんだけど、それでもこの犯人は嫌いじゃない。動機も身勝手だし、庇う余地なんてないけど、それでも。
    シリーズ一作目なんで、警察ものとしての魅力はまだこれからなのかな、と。

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    2010年07月30日
  • 警官嫌い

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    年代が古いだけに言葉が古い。
    今時、そんな言い方しないよ!なんて突っ込み入れながら
    読んだが、それもまた楽しい。

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    2010年07月06日
  • われらがボス

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    87分署シリーズ3作目。
    14年の月日が流れているうえに、バート・クリングの片思いの相手がその間にあっさり殺されていてビックリ。
    いい雰囲気だったのに…。

    しかも今作は、今までの2作とガラリと文体を変えてきているので更にビックリ。
    三人称だったり一人称だったり、会話のみの構成だったりと非常に斬新。
    そしてシリアスな展開かと思いきや、合間合間にコントの様な展開が入ってくる。
    今回の主なコント要員はマイヤー・マイヤーかな。

    シリアスとコメディの使い分けのうまさが、作品にいいテンポを与えて読む者を飽きさせない魅力にもなっているのだろう。

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    2010年06月05日
  • 警官嫌い

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    87分署シリーズ、記念すべき1作品目。
    1956年の作品なので、今の時代に読むと捜査方法や動機、表現等が古い部分もあるし、斬新に思わないだろう。
    それは今の時代に読んだから当たり前なのである。
    そんな部分を差し引いても、この作品は非常に面白い。

    その最大の魅力は個性的なキャラクター達。
    87分署の刑事全員が泥臭くて感情的で、それでいて魅力的だ。

    この作品には天才的頭脳を持つ、クールなキャラクターは出てこない。
    同じ口径の銃を所持している前科者のアリバイを調べる為、暑さにうんざりしながらも、ひたすら足を使って嗅ぎまわったり、科学捜査で発見される犯人の詳細な特徴に、なんでこんなにわかるんだろう

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    2010年05月28日
  • 007/死ぬのは奴らだ

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    2009年の読み初めは、ボンドの原作!しかも大好きなボンドガールソリテアの登場するこの作品。
    007の小説、初めて読みました。
    映画とは違って、ボンドは意外と人間くさく、ストーリーは意外とハードボイルド。
    そして、文章が美しい。さすがシェークスピアのお国、イギリス。

    「まばらな木立ちの間で立ち止まると、ボンドは涼しい朝の空気を味わった。木立ちの間をすかして東の方を見ると、星影は色あせてゆき、地平線が夜明けの輝きを見せはじめている。こおろぎの鳴き声はほとんどやんでしまって、島のどこかで物真似鳥が夜明けの歌を歌いはじめた。」(ぱらっとめくってP273)
    「ハイビスカスのまわりを飛びまわっていたエ

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    2009年10月07日
  • 警官嫌い

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    警察小説の元祖とも言われるエド・マクベインによるミステリ。
    筋は意外と簡単明快で、ミステリの古典というと、割かしめんどくさい昔ならではのお約束事とかあるのだが、筋を簡単明瞭にしたことにより、その時代性から逃れられている。今読んでも古臭くない。

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    2009年10月04日
  • 殺意の楔

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    87分署シリーズ、初めて読んだ。
    夫を捕まえたキャラレ刑事に復讐しに、警察署に押し入る女クリスティーン。ニトログリセリンを持っており、部屋にいる刑事を脅す。キャラレは別の事件の捜査に出ていて不在。キャラレ刑事がかえってくるまでの部屋での様子と、キャラレ刑事の事件の捜査が交互にえがかれている。
    部屋にいる刑事はなんとか外にこの事件を伝えようとするがなかなかうまくいかず、ニトロが本物なのかどうかよくわからないまま時間だけが過ぎていく。
    昔の話なので、なんとなく古い感じはするが、部屋での緊迫する様子が面白かった。
    余談だが、プエルトリコが、プエルト・リコ(Puerto Rico)ということを初めて知

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    2025年09月11日
  • サディーが死んだとき

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    確信に変えるもの

    ある女性が何者かに殺されていた。第一発見者は夫である弁護士。その場に到着したキャレラ刑事に思いがけない一言を発した。犯人はすぐに検挙されるが、そこからキャレラの粘り強い捜査が始まる。弁護士とキャレラのやり取りが意味深でおもしろい。なぜ、そうした?なぜ、そうしたかった?答えを読者に預けたエンディングに、一度は拍子抜けしたが、あとから、ジワる作品であった。87分署シリーズ26作目、1972年の作品。

    #シュール #深い

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    2025年09月10日
  • サディーが死んだとき

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    アメリカの作家エド・マクベインの長篇ミステリ作品『サディーが死んだとき 87分署シリーズ(原題:Sadie When She Died)』を読みました。
    『ショットガン 87分署シリーズ』に続き、エド・マクベインの作品です。

    -----story-------------
    雪を予感させる雲が覆う下で、街はクリスマスの飾りつけにざわめいていた。
    87分署に、殺人事件のしらせがとびこんだのもそんな時だった。
    刑事専門の弁護士ジェラルド・フレッチャーが、自宅の寝室で妻サラーの刺殺死体を発見したと報告してきたのだ。
    捜査は開始された。
    犯行は稚拙で、物盗りによる計画的な犯行とみることができた。
    次の

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    2025年07月13日
  • 警官嫌い

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    ネタバレ

    ニューヨークモデルの架空の都市を舞台にした刑事シリーズ、87分署の一作目。
    おもしろかった。
    本格モノが好きなミステリファンにはちょっと物足りない(解決が唐突過ぎて…)けど、警察組織と刑事と都市を主人公にした小説としてはかなり楽しめた。この都市の茹だる様な暑さ、嫌気がさす様な熱波、市民が暑さに参ってる描写がほんとにすごくて、面白かった。読んでる間中都市のもわっとした不快な暑さを感じ続けてた。
    ミッシングリンクものといえばそうなんだけど、やっぱり解決が唐突すぎるなぁ、とは思ってしまった。刑事ものだから納得感はあるんだけど。

    読みながら、やたら刑事の妻だの母だの彼女だの、個人的な人間関係の描写が

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    2025年06月12日
  • 夜と昼

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    どっち?

    87分署の1日をフルキャストで描いたスペシャル版。様々な事件が起こり、休日返上で刑事たちが駆け巡る。無惨に殺される人、拳銃で撃たる刑事、幽霊が出たと訴える主婦。そこには様々な人々の生活がある。ラッキーだったり、アンラッキーだったり。さて、どっちに転ぶか。市民も警察も、平穏が一番と思わせる作品。シリーズ25作目。

    #アツい #ドキドキハラハラ

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    2025年04月15日
  • キングの身代金

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    「翳りゆく夏」に登場した作品ということで読んでみた。
    ある製靴会社の重役であるダグラス・キングの息子を誘拐して身代金をせしめようとしたケチな悪党二人組。ずさんな計画のなせる技か,間違えてキング家の運転手の息子を誘拐してしまう。しかし間違いに気づいて諦めるどころか,あくまでもキングに身代金の支払いを求める犯人。キングは会社経営の主導権争いの渦中にあり必要な株式を手に入れるために全財産をかけており,運転手の息子のために支払える余分な資金がなく,支払いを拒絶する意向を示している。しかし幼い子供を見殺しにしたとあってはキング氏の個人的な評判も会社の評判も地に落ちる。果たして事件はどのような結末を迎える

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    2024年12月29日
  • キングの身代金

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    黒澤明作品の原作にもなった87分署シリーズの代表作。ある靴屋の役員が巻き込まれた誘拐事件をスティーヴ・キャレラたちが挑む。実に見事なのは誘拐された人物がキングの息子ではない点。後に黒澤明も語っていたようだが(解説参照)「誰をさらおうとも脅迫は成り立つ」というギミックを見つけ出しただけでも素晴らしい功績ではないか。後はキングの人物描写が中々良い。仕事真人間の男がラストに魅せるシーンがカッコイイ。渋めな警察小説。

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    2024年08月11日
  • 空白の時

    購入済み

    87分署シリーズ15作目は短編集。前作の余韻もあり、短編を楽しむのもいいかも。3つの作品はいずれも、証拠集めと地道な捜査と刑事の勘が解決の糸口になっている。たまには短編いいかも。

    #共感する #シュール #カッコいい

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    2024年01月24日
  • 007/ゴールドフィンガー

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    映画とはストーリーがだいぶ異なることは承知の上だが、小説版のジェームズボンドは決して超人ではなく、かなり人間的な人物として描かれており、その点でも映画とは違った印象がある。前半はカナスタとゴルフでのギャンブル対決がスリリングに展開していく一方、後半の金塊強奪の場面は、どうしても一昔前の感じが拭えず、どうにもまどろっこしさが否めない。

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    2020年10月14日
  • キングの身代金

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    久々の海外警察もの。人気シリーズの第10弾で、黒澤監督が製作した「天国と地獄」の原作となったもの。会社の乗っ取りを図る役員のお付きの運転手の息子が、役員の息子と間違われて誘拐され、身代金50万ドルが請求されるが、役員は支払いを拒否する。乗っ取り工作を阻む他の役員との戦い、支払いを拒否することを非難する妻などとの間に起こる数々の修羅場、、、。時代としては電話も珍しい時期で、007やMIのような巧みなトリックはない。その分、ストーリーだけで読み込ませるのはさすが。

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    2020年10月01日