笹沢左保のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは掘り出し物でした。
なんか笹沢左保って多作で(単行本200以上!)2時間ドラマっぽい話を書く人って、未読のくせに勝手な印象を持っていました。でも、どこかの誰かが泡坂妻夫の『妖女のねむり』と共にオススメにあげていたので読んでみることに。
港での男女の密会に始まり、ミス・コンテストの最終予選に勝ち残った5人の美女たちが次々に狙われていく。20代女性の描写や小道具、風俗に昭和の香りがプンプン(昭和35年作)。少し不安になってきたところで〈捜査一課特捜班ノ章〉にさしかかり、「おっ、これは舐めてはいかんのでは」と膝を正して読み進めました。
密室、アリバイ、ちりばめられた伏線。解決もけっこう本