カール・マルクスのレビュー一覧
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ジャーナリストとしてのマルクス、もしくはアジテーターとしてのマルクスか。筆が走るままに書いているような勢い。この人が現代にいたらツイッター中毒になっていたのでは、などと要らんことを考えてしまった。
マルクスといえばロンドンのイメージが強いので、フランスの事情になんでこんなに詳しいのだろうと思って調べたら、この時期のマルクスは一時的にパリに住んで共産主義者同盟を立ち上げたり、ほとんどフランス政治の当事者に近い立ち位置だったみたいだ。
別途、Wikipediaなどで当時のフランス史の流れは押さえつつ読んだ。21世紀の日本人に向けて書かれている訳でなく、けっこう細かい出来事をも追っているので、そ -
Posted by ブクログ
【1〜4のまとめ】
意外にも、共産主義のことは書かれていません。
資本主義の問題点の指摘は当たっていると思いますが、じゃあどうすればいいかは書いていません。
1.この本を一言で表すと
・資本主義の問題点を見直す本
2.よかった点
・資本家は労働者から搾取している
→ブラック企業と言われている所では、そういう視点で見てみるのはいいかもしれない。
・植民理論
→ヨーロッパ諸国が植民地から搾取して栄えたのは指摘通り
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・資本家は労働者から搾取しているという考えではなく、労働者全員が資本家になるという考え方が必要ではないか?
また、資本家が儲けているの -
Posted by ブクログ
機械、大工業、増殖価値、労働力価格についての部分。
「ジョン・スチュアート・ミルは「経済学原理」において「これまでさまざまな機械が発明されてきたが、これで日々の労苦が軽減された人が、一人でもいるかどうか疑問である」」p13
「大工業に特徴的な労働手段であり、体系的に発達してきた機械類は、手工業経営やマニュファクチュア経営の労働手段と比較すると、比較にならないほどの大きな価値をそなえているのは明らかである」p51
「機械類を使用する規模が大きくなると、労働日をたえず延長することが「望ましい」ことになる」p89
「木綿紡績業の飛躍的な成長によってアメリカ合衆国では木綿の栽培が促成栽培のように促進 -
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第1巻-Ⅱまでの1000ページを読破した。1-Ⅱでは、利益である増殖価値についてと労働について書かれている。機械化工業の創世記は労働時間が長く、労働者が酷使されていたことがわかる。子供であっても15時間以上の労働が強いられ、資本家と労働者間での争いにより、次第に労働環境が改善されていった時代背景を理解できた。
「資本家はたんに使用価値を生産するだけでなく、商品を生産することを、使用価値だけでなく「価値」を生産することを、たんに「価値」だけでなく増殖価値を生産することを強く望んでいるのである」p36
「資本家としての彼は、人間の姿をとった資本にすぎない。資本家の魂は、資本の魂である。そして資本