カール・マルクスのレビュー一覧

  • 資本論 第一巻 上

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    深々と多様な視点から読み解ける沼のような本で圧巻。
    経済学視点からの読み解きも当然ながら、社会学やジェンダーにも通じる思考の型。相対性、構造的な枠組みの中で絡み取られる資本主義下に生きる我々の生の本質。
    サルトルとかバタイユとか思い出した。
    再度読み直したい。

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    2025年03月25日
  • 資本論 第一巻 下

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    マルクス読めて超嬉しい。
    近現代の思想、社会、哲学などの人文系を読むと必ず出てくるマルクスという名前。
    資本主義的生産様式のうちに絡み取られた人間の生の虚しさについて。
    なぜか下巻から読んでしまった。

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    2025年03月15日
  • 資本論 経済学批判 第1巻 I

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    『資本論』はとにかく難しい。これはもはや一つの慣用句のようにすらなっている感もあります。

    この作品はこれ単体で読んでも到底太刀打ちできるようなものではありません。

    時代背景やこの本が成立した過程、さらにはどのようにこの本が受容されていったかということまで幅広く学んでいく必要があります。

    私がマルクスを読もうと思い始めたのは「マルクスは宗教的現象か」というテーマがあったからでした。

    ここにたどり着くまで1年以上もかかりましたが、マルクスとエンゲルスを学ぶことができて心の底からよかったなと思います

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    2024年08月19日
  • 共産主義者宣言

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    マルクスの思想が所謂、共産主義や社会主義とは何の関係もないことが明確に確認できる本。
    200年経ってもこの本は新しく、永遠に達成されない究極の自由を描いている。
    恐らく、マルクスは加速主義にさえも鉄槌を下すだろう。。

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    2022年05月07日
  • 1分間資本論 差がつく実学教養(5)

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    目次に目を通すだけでもなかなかわかりやすい本なことがわかる。
    さっくりと「資本論」第1巻の考えが読めてとてもお得感のある本。

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    2019年04月13日
  • 共産主義者宣言

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    これはダメだな、と思った。
    社会の歴史を階級闘争の歴史という。
    その時点で眉唾だと思った。そして、だからこそ興味を惹かれた。何故、闘争を歴史の根本などというものに大勢が魅せられたのか。
    封建主義から資本主義へ、そして共産主義へ、というのはよく整理されてるように見える。
    でも、封建主義から資本主義へ、というものは、持てるものと持たざるもの、という構造の中身が入れ替わって関係が変化した、というものであって、その先に持てるものと持たざるものとの構造の解体を見出すには無理がある。
    暴力を革命の装置として想定することは、ある意味、やむを得ないと思う。それでも、暴力とは、世の初めに隠さないといけないのだ。

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    2018年11月18日
  • ルイ・ボナパルトのブリュメール18日[初版]

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    ともかく難しい。というか、この時期(19世紀半ば)のフランスの様子を基礎知識として持っていないとムリ。

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    2025年05月09日
  • 1分間資本論 差がつく実学教養(5)

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    資本主義の日本で生きている限りどこまでいっても、自分は弱い立場にある労働者であることの再認識した。資本家に搾取されるから手を抜いていこうという風になりたくないものの、今の自分の頑張りが自分ではなく資本家だけが得するような頑張りになってないかという視点を持ち続けたい。

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    2024年01月27日
  • 資本論 経済学批判 第1巻 IV

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    ネタバレ

    理解できたとは到底言えないけれど遂に資本論第1巻を読み終わった。
    理論だけではなく、時流のジャーナリスティックな記載も満載。
    マルクスに学ぶならば、資本論を金科玉条とするのではなく、弱者の声に耳を傾け自分で理論を構築する必要があるのではないか。なぜみんなマルクス、マルクスと言って現実を見ない?

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    2022年10月23日
  • 1分間資本論 差がつく実学教養(5)

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    昔の内容なのに今の時代を語っているだろうという本だった。働いても働いても金に余裕ができない。世の中便利に発展しているはずなのに余裕がない。そんななぜだろうを考えさせられ、解消進むいい本だった。面白かった。自分の労働時間は必要以上に働いているかもしれない。今まさに転換の時期であると感じました。

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    2021年04月12日
  • ルイ・ボナパルトのブリュメール18日

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    同時代の事実・事件について、その背景やそこに至るまでの流れを概観し、どうしてそんなことが起こったのかということを考察する場合、筆者の思い込みによるバイアスが資料的裏付けや証言にかかってしまうという困難があると思うのだが、マルクスの記述には(もちろんバイアスはかかっているのだろうが)そんなことを少しも感じさせず、複雑な政治的出来事をきちんと腑分けしてわたしたちの前に提供してくれている。
    目次の後に付けられている「政治党派一覧」と「関連年表」のおかげで、この書物が書かれた時代背景や事件の流れがよくわかった。

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    2021年01月24日
  • ルイ・ボナパルトのブリュメール18日[初版]

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    カール・マルクス(1818-1883)による19世紀フランスの階級闘争に関する同時代批評、1852年初版。1848年の二月革命に始まる第二共和制が、如何にして1851年のルイ・ボナパルトのクーデタによる大統領独裁と第二帝政を帰結することになってしまったのか、を論じる。19世紀フランス政治史について相当程度精通していないと、マルクスの文意を正確に捉えることは難しいが、巻末の年表(「政治党派と階級的基盤」「時期区分と階級闘争の構図」)が補助として役に立つ。

    刻々と変化する情勢の中で繰り広げられる各階級の政治闘争の錯綜した様態が、マルクスの一種異様な情念とともに描かれており、それがいっそう本書を読

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    2020年05月30日
  • 1分間資本論 差がつく実学教養(5)

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    ネタバレ

    やっぱり、頭のよい人は、何を書いても分かりやすく説明できるなぁと実感できる本
    でも、さすがに中身は薄かったかな。。右側のページは一言コメントだけだから、、、

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    2019年07月02日
  • ルイ・ボナパルトのブリュメール18日[初版]

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    読む前にWikiのナポレオン三世の項目は読んで、一通り第二共和政から第二帝政にかけてのフランスの状況は復習していおいた方がいいと思います。当時の状況がある程度把握できていないと読むのがつらい。

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    2019年04月26日
  • 資本論 経済学批判 第1巻 IV

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    資本主義は、資本を蓄積することにより成功を収めるが、資本の蓄積は労働者の搾取によって生じていると批判している。資本家は資本を増大させることを目的とし事業を行っているという分析は的確であると思う。産業革命後のイギリス労働者が、いかに悲惨な生活を強いられていたかを理解した。また、これは江戸から明治期に来日した欧米人の数多くの手記の内容とも一致する。
    ソビエト崩壊後のマルクスの評判は悪いが、資本主義について的確に理解しその重要性をわかった上で批判を展開しており、決して浅はかな論理ではないことが理解できた。
    「生産過程をたんに継続するだけで単純再生産を行っているならば、遅かれ早かれ一定の期間の後には

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    2018年11月04日
  • 資本論 経済学批判 第1巻 I

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    経済学の古典の大著「資本論」を読むこととした。数ある翻訳書の中で評判が高く、最近出版された、中山元訳の日経BP版を選んだ。
    「そもそもたがいに通訳できる なものであるからこそ、その価値を同じ特別な商品によって共通に測定できるのであり、またそうすることによってこの特別な商品を自分たちの共通の価値尺度である貨幣に変えることができる。価値の尺度である貨幣は、商品の内在的な価値の尺度である労働時間の必然的な現象形態である」p184
    「社会的に必要な労働時間によって価値が決定される」p393

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    2018年11月04日
  • 資本論 経済学批判 第1巻 I

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    資本論は岡崎訳に限ると思っていたが、中山元の訳は時代にマッチしている。すごいものである。第1巻だけで全巻はでないのだろうか?剰余価値という言葉が消えたのは、ちょっとショックだが、こうした大胆な翻訳は絶対必要だと思う。

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    2012年04月22日
  • ルイ・ボナパルトのブリュメール18日[初版]

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    これも政治学のゼミで読んだものです。
    今まで読んだ本の中で1位か2位を争うぐらい
    難しい本でした…読むのに本当に一苦労しました(・ω・;)

    で、そんな難しい本なのに
    この本の3~5章の内容を
    まとめて発表する担当になってしまって。
    もう本当に泣きそうなぐらい大変でしたが
    逆に深く読むことによって内容がわかるようになり、
    その後はとても楽しく読むことができました。

    一番有名な文章はこちら。
    「歴史は繰り返す。一度は偉大な悲劇として。
    もう一度はみじめな笑劇として。」
    この本はその「偉大な悲劇」である
    ナポレオンの登場と、「みじめな笑劇」である
    ボナパルトの登場を比較しながら
    ボナパルトの行っ

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    2009年12月24日
  • ルイ・ボナパルトのブリュメール18日[初版]

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    岩波文庫で、二度読んだ。
    平凡社で新刊が出たのでこちらも購入して読んだ。
    ということは、都合3回読んだことになる。

    ここに描かれるルイ•ボナパルトは階級闘争の中で偶々祭り上げられただけの平凡で馬鹿な男にすぎない。
    マルクスの興味は、歴史上の登場人物には向かはない。
    彼の関心は、民主主義を崩壊させた階級闘争過程にしかないからだ。
    ルイ•ボナパルトという、下手をしたら江戸幕府を牛耳ってフランス帝国による明治維新を断行したかもしれない怪物に焦点を当てたのが、鹿島茂の怪帝ナポレオンだ。
    この二著はセットにして読まなければならない。

    1848年の革命から、1851年のルイ•ナポレオンによるクーデタま

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    2025年03月12日
  • ルイ・ボナパルトのブリュメール18日

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    ルイ・ボナパルトこと、ナポレオン三世はとっても変な人で、良い独裁者だったのではないか。民主的な考えを取り入れた独裁者だったと述べたのは鹿島茂氏。本著を読む前に、内田樹氏との対談に目を通した。

    『資本論』がマルクスの資本主義論であるとすれば、本書はマルクスの民主主義論。うん、いたるところ支離滅裂で嘘八百でわけがわからない。だがそれでいい。これは、成田悠輔氏の言。うん、わけがわからない。

    いざ。ページを開く。
    ー ヘーゲルはどこかで、すべての世界史的な大事件や大人物はいわば二度あらわれる、と言っている。マルクスはそれに付け加える「一度は悲劇として、もう一度は茶番として」ダントンの代わりにコシデ

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    2024年02月17日