フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェのレビュー一覧

  • 超訳ニーチェの言葉

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    以前から気になっていたニーチェ。ようやく読むことができた。訳あって2巻から読んでしまったが、1巻の方が好きな言葉が多かった。特に、疲れたら考えない、寝ろっていうのが気に入った。これまで知っていた名言も、ニーチェなんだと改めて知ったものある(「結婚生活の大部分は対話」」「嘘をついているとふだんよりもお喋りが多くなる」など)。まだ消化できていない言葉も沢山あるので、しばらくしたらまた読みたい

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    2024年02月21日
  • 超訳ニーチェの言葉

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    改めて読み返した本。
    ニーチェは、19世紀後半のドイツの哲学者で、当時のキリスト教道徳を批判し、この世における真理、善道徳こそが大切だと唱えている。その当時までの絶対価値であったキリスト教道徳から、生きている人間の道徳を大事にし、人の心に残る言葉がまとめられている。

    人として考える価値観や倫理観について、松下幸之助氏の本で読んだ道をひらくと同じように共感でき、心に刻み込められる言葉が多かった。

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    2023年07月31日
  • ツァラトゥストラは こう言った 下

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    相変わらず難解な文章だったが、なんとか最後まで読破。第一章のリズムに慣れてきていたところなのに、第二章以降リズムを崩されて戸惑いがあった。
    第一章までは超人に至る話であって、第二章からは永遠回帰がテーマとなっているそう。予備知識なく読んでしまったので、そんな事を知ったのは読み終わって後書きを読んだ時だった。円環的に繰り返される生の中で、未来に希望を持つのではなく今を楽しもうではないか。要するにそういうことなんだろうか。それはとてもいい考えだ。そうありたい。うん。

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    2022年12月18日
  • ツァラトゥストラは こう言った 上

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    ニーチェの文体を初めて読んだ。詩的な文章になかなか翻弄されたが、中程まで読んだ頃には段々とそのリズムが心地よくなっていった。
    言っていることは正直よく分からないが、私の乏しいキリスト教の知識と当時の時代背景を考えながら、ニーチェの語る哲学に想いを馳せてみた。
    ユダヤ教の価値観が飽和して、惰性的に割礼の有無だけで信仰を判断するようになってしまった世の中でキリスト教が生まれた。ニーチェのツァラトゥストラは、その後のキリスト教の価値観が飽和した社会においてまた先祖返り的にゾロアスターの名を用いて、キリスト教の負の部分を払拭したいと考えたのではないか。などと考えながら読んだが、ニーチェ研究の書などもっ

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    2022年12月07日
  • 超訳ニーチェの言葉

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    自己啓発本のようになっている。

    とても読みやすい。




    ぱらぱらとページをめくる中で気に入ったこと

    ・考えを言うとき、持ち合わせている言葉で表現する。言葉が少なくて貧しいと、私たちの考えも少なく貧しいと言える。たくさんの言葉を知ることは、実は、たくさんの考えを持つことにつながる。たくさんの考えを持てば、より広く考えられることになるし、ずっと広い可能性を手にすることになる。これは生きるうえで利用できる武器の最大のもの。言葉を多く知ることは、この人生の道をとても歩きやすくする手立てになる。
    →たくさんの本を読んでいろんな言葉を知り、広く考えられるようになりたいと思った。

    ・きちんと考える

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    2022年10月01日
  • 超訳ニーチェの言葉

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    ニーチェを読むと元気が出る。不完全な自分をそれでも肯定して前に進む勇気をくれる、そんな本。
    ・人を待たせるのは不道徳(待ってる間に心配などさせてしまうから)
    ・人をはずかしめるのは悪
    ・美しい人を見つけたいなら風景と同じくその人が一番美しく見える角度を探せ
    ・自分自身を見つけたいならいままでで何が自分の魂を上げたのかを考えてみる

    ツァラトゥストラも人間的な、あまりにも人間的なは今度読みたい

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    2022年08月17日
  • 超訳ニーチェの言葉

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    ネタバレ

    哲学というと、とっつきにくいイメージだが、ニーチェの言葉は親しみやすいと改めて感じた。

    10章のテーマごとに、短く引用されたニーチェの言葉がまとめられていて読みやすい。

    「一日の終わりに反省しない」では、哲学者なら反省は大事、必ず一日の終わりにしなさいとか言いそうだが、ニーチェは、疲れているときに反省しても良くない考えになるだけだからさっさと休めと言っていて、面白いと思った。

    また「朝起きたら考えること」では、一日の間に他人に喜びを与えてあげられないか考える、とある。普段、つい、その日の仕事スケジュールや効率化、やらなくてはいけないこと等自分のことばかり考えてしまうが、一日の始まりに他人

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    2022年08月11日
  • 超訳ニーチェの言葉

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    哲学者ニーチェの著書10冊以上からの抜選集
    哲学というと敷居が高く感じるが、本書は巷の自己啓発本となんら変わらないレベルにまで噛み砕き、現代人でも理解しやすく表現し直している
    まさに「超訳」
    1ページ1センテンスなのも読みやすい
    入門書としてはピッタリだと感じた

    「考えは言葉の質と量で決まる」が最も刺さった

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    2022年06月21日
  • 超訳ニーチェの言葉

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    絶対的な価値がゆらぐ現代。ニーチェの言葉に、改めて心揺さぶられた。「神は死んだ」今、我々はどう生きるべきか。これからも問い続けたい。

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    2022年06月06日
  • 超訳ニーチェの言葉 II

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    ズバズバ斬られたり
    そうそうと共感したり
    なるほどと納得したり


    魅力の秘密。解明した事柄は人の関心をひかなくなる。人の関心を引き続けるためには、曖昧さと底知れぬ深さをたたえていなければならない。
    魅惑と神秘性と曖昧さは、手をつないでいる。

    たまに読み返して戒めに。

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    2022年01月15日
  • ツァラトゥストラは こう言った 上

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    本書では、著者ニーチェの哲学や根本思想が散りばめている。著者の作品を読むのは初めてであり、注釈も全くなかったため難解であった。神は死んだという象徴的な言葉を残した著者であるが、本書ではその思想について物語形式で詳しく書かれている。しかし、正直なところ本書のほとんどを理解できなかった。比喩的な表現が多いため、イマジネーション能力が必要とされる。巻末にある解説を読んで初めて、本書の面白さを感じたといっても過言ではない。しかし、本書を通して哲学は興味深いと再確認したので、これから簡単な入門書を読んで哲学を学んでいきたいと思う。

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    2018年11月16日
  • ツァラトゥストラは こう言った 下

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    謎めく筆致だ。読めば読むほどわからなくなる。キリスト教へのラディカルな批判は感じる。大きな楽観と世界への肯定を感じた。

    ・わたしは神を無みするツァラトゥストラだ。わたしはいっさいの偶然を、わたしの鍋で煮る。その偶然がよく煮えたとき、わたしの食べ物として、賞味する。
    ・わたしはいったい幸福を追い求めているのだろうか?わたしの求めているのは、わたしの仕事だ!よし!獅子は来た。わたしの子どもたちは近くにいる。ツァラトゥストラは熟れた。わたしの時は来た。

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    2017年09月29日
  • ツァラトゥストラは こう言った 上

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    大地、身体、踊る神の重視。歌うような調子で「物語」は進んでいく。

    女性に関することはダメだね。

    読みやすい訳文だが、内容の理解は難しい。星の王子さまのような謎解きが挑まれているようなスタイルだからだ。

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    2017年09月29日
  • ツァラトゥストラは こう言った 上

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    興味深いのは、第1部の最初で山を下りて「神は死んだ」や「超人」という教えを広めたツァラトゥストラが、上巻の最後(第2部の最後)で再び弟子と分かれて山に戻ることである。

    10日間で書かれたという第1部に、ニーチェは満足がいかなかったのだろう。

    そして第3部で、再び教えを説く際に新たに現れるのが「永遠回帰」という概念である。
    何度も繰り返される「私はあなたを愛するからだ、おお、永遠よ」が、本来の最終部であったはずの第3部のラストを飾っている。

    第4部はもともとは自費出版で40部程度が配られただけとあって、明らかに趣が違う。

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    2016年06月01日
  • ツァラトゥストラは こう言った 下

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    ネタバレ

    ツァラトゥストラを主人公にした、当時のキリスト教社会を否定したニーチェの思想を盛り込んだ物語。

    初めはなんやこれな感じだったが、聖書をパロッタものということがわかってからは、これがどうして中々面白く読めた。

    本来の思想はもっと違うのかもしれないが、個人的な感想としてはより現代的であると思うし、結構自己中心的でもあってとても人間くさく感じる。

    哲学書として非常に難しくはあるが、今風っぽく人間らしい主人公に共感しながら読み進められる分、入り口としてはうってつけなのではないかと思う。

    またある程度時間が経ったら読み返してみようと思う。

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    2015年11月11日
  • ツァラトゥストラは こう言った 上

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    ネタバレ

    ツァラトゥストラを主人公にした、当時のキリスト教社会を否定したニーチェの思想を盛り込んだ物語。

    初めはなんやこれな感じだったが、聖書をパロッタものということがわかってからは、これがどうして中々面白く読めた。

    本来の思想はもっと違うのかもしれないが、個人的な感想としてはより現代的であると思うし、結構自己中心的でもあってとても人間くさく感じる。

    哲学書として非常に難しくはあるが、今風っぽく人間らしい主人公に共感しながら読み進められる分、入り口としてはうってつけなのではないかと思う。

    またある程度時間が経ったら読み返してみようと思う。

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    2015年11月11日
  • ツァラトゥストラは こう言った 上

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    ニーチェは大衆を「畜群」として毛嫌いした。
    そして今日の大衆は「大衆」を馬鹿にする時代。
    ニーチェの哲学は奴隷道徳と貴族道徳を発想したことであった。前者は受動的に生きることを好み、後者は自ら責任を負い、能動的に生き自ら価値を創出出来る人間である。

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    2015年06月26日
  • ツァラトゥストラは こう言った 下

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    永劫回帰。すべてのものが、宇宙までもが何回も全く同じように繰り返されるというこの考え方について、それでもなお立ち向かうことができる存在が「超人」だという。

    とりあえず自分なら無理。ニーチェ自身は「超人」になれたのだろうか・・・?

    自分はただの理系で、哲学を習ったことがないのですが、考え方としては面白かったです。

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    2014年10月26日
  • ツァラトゥストラは こう言った 下

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    再読。ニーチェの思想は暗い様に見えて、実に明るい。永遠回帰とは「これが人生か。よし、ならばもう一度!」と死後の世界にも唯物論にも頼ることなく生を肯定する思想であり、何巡でも同じ人生を繰り返すのだという覚悟が求められる。そしてニーチェは己の意思を疾走させる。それは常識より速く、道徳より高く。そこに倫理は生まれ。しかし彼の言葉を真に受け、模倣している限り彼の忌み嫌う価値観の奴隷にしかなれないのだろう。そう、ニーチェの思想とは、彼以上に疾走する意思を求められる思想なのだ。誰よりも疾く在れ、高くあれ、もう一度!

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    2014年06月28日
  • ツァラトゥストラは こう言った 上

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    学生時以来、久々の再読。聖書風散文体で書かれた、ツァラトゥストラが語る至高のぼっち賛歌。次から次へと畳み掛けられるアジテーションの通底は『善悪の彼岸』的な価値判断の問題であり、道徳や常識といった基準に安穏している者、強者への妬み=ルサンチマンを正当化する者たちを糾弾し己の価値を己で決定する独立者たちへ超人への道を説く。自分は読んでいてニーチェの思想からはニヒリズムを感じないのだが、それは強者が弱者を装い、弱者と認められない弱者がルサンチマンを抱く現代社会に対しての方が遥かに虚無感を抱いているからなのだろう

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    2014年06月24日