フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ツァラトゥストラは保険が効く本だ。
「読んでもよくわからなかった」というのは、ある意味でこの本に対する褒め言葉ともなっている風潮があるのではないか。
そんな悪しき風潮のために、「読んでもよくわからないだろうな」を前提にして読む者もいる。そして読み終わった後、彼らは「よくわからなかった」とニヤケ笑うのだ!
ああ吐き気!
彼らは中途半端な教養主義という一つの意志を持って生きているのだ!
彼らは、この本によって彼らのような人間、自分自身が批判されていることにも気づけてはいないのだ!
彼らが真に欲していたのは、「ツァラトゥストラを読んだことがある」という経験だけだったのだ!
しかしそれに何の意味がある -
-
-
Posted by ブクログ
出逢があれば別れもある。
ってな事で、フリードリヒ・ニーチェ 白取春彦 編訳の『超訳 ニーチェの言葉』
別れの春、出逢の春と言いたいとこじゃけど今日は久々に雪、よーけ降ったけぇ、ぶち寒ぃ《(;´Д`)》ブルブル
そんな寒い日にはニーチェを読んで温まろう
まあ、これはその日の気分で、パッと開いた1ページを読むのがええね♪
人生の達人ニーチェ先生が産み落とした至極の哲学ってよりは人生の説明書って感じかな
己
喜
生
心
友
世
人
愛
知
美
について。
1日1ニーチェ読めば人生上手に楽しく生きれるはず
新入生、新社会人に読んでもらいたい本じゃね
お別れ -
Posted by ブクログ
自ら善悪を判断(創造)し、苦しいことは幸福として受け取り、それを自ら超克せよ。→これが上巻を超要約した感じはこんなんかなーー。
・今我々が立っている大地に目を向けろ(「神は死んだ」)
・自分自身を喜ばせることをしろ、そうすれば人を悲しませたりすることはなくなる
・人間は平等でもなく、平等になるべきでもない→超人への愛があるから。最高の戦いをして、自己自信を超えて高みを目指さないといけない。意志がとても重要(真理への意志、力への意志)。
・善悪は自分自身で自分自身を繰り返し彫刻しなければならず、また善悪において創造者とならなければならない者は、まずは破壊者となってもろもろの価値を壊さなけ -
-
-
-
Posted by ブクログ
ニーチェの鋭さの中に少しの狂気も感じる。
人生生きることは、悩むことに過ぎないとある者は言うが、それなら人生をたんに悩むだけになるように用いたらどうだ!
死の説教者が、他人の人生をおのれの贈物の鎖でもってますます束縛するとは何事か!
そうした連中は、人生からの脱出を説教するとともに、自らも立ち去ってくれることを私は望む!と。
女は謎、だが謎を解く鍵は一つ、それは妊娠。
女にとって男は一つの手段である。目的は常に子供。「わたしは超人を生みたい」ということでありなさい!と。
男性は危険と遊戯を求める。だから、女性をもっとも危険な玩具として求める。
男性は戦いのために教育され、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主に「超人」について語られた上巻から一変して、下巻のメインテーマは有名な「永劫回帰」へと転換する。
この世の一切は永遠に、何度も何度も繰り返す。繰り返すからといって、少しずつよくなったり、悪くなったりするわけではない。一切は全く同じように繰り返す。
もし自分の人生が終わった瞬間に、また初めから同じことを繰り返せ、しかも永遠に何度も、と言われたら?普通の人は発狂してしまうだろう。
が、ツァラトゥストラは、永遠に繰り返す世界に絶望するのではなく、生を愛し、永劫回帰を受け入れ、何度でも生きてみせる強靭な精神をもつことを要求する。
ツァラトゥストラ自身も初めは「ああした人間が永遠にくりかえしやって -
Posted by ブクログ
以前、『道徳の系譜』やらニーチェ解説本やらを読んでいたときは、個人的に「魂の救済」をテーマに読書をしていたので、やたらキリスト教を否定するニーチェの良さがよくわかっていなかった。ニーチェの思想で弱者を救えるかよ、と。
本書を読んでわかったことは、ニーチェの思想は決して「強者の論理」というわけではない、ということ。
むしろニーチェは弱い人間が強くなるための思考法を提示しているのであって、「超人」思想を説く主人公のツァラトゥストラでさえ、理想的な強い人間(=超人)には完全にはなりきれていないと思わせる箇所があった。
「俺のように強い人間になれ」というよりも「俺と一緒に強い人間になろう」と言 -
Posted by ブクログ
1作目からステップアップしたようなアドバイスが沢山詰まっていました。
現段階で共感・納得・言葉の真意の理解が出来る部分もあれば
まだ詩的で説明のない短い言葉の真意が分からない部分もあります。
けれど、これもまだまだ自分が未熟だから理解に及ばないのでしょう。
これから先、何かの折に何度も読み返してみたいと思います。
次読むときまでに理解できるものが増えているといいなっ^^
最後の「悩みの小箱から脱出せよ」は、この1冊のまとめにふさわしく、
またがニーチェ自身が「本を書くことで読者に伝えたいこと」にも通ずる
素敵な言葉でした。
ついつい忘れかけてしまう心構えを改めて正してもらえた1冊です。 -
Posted by ブクログ
最近になって読んだ本の中に、
「若いときに読んでいたらよかった」という
ものは、いくつもありますが、
これもその一つです。
神を否定した実存主義、キルケゴールは神に向かう実存主義。
19世紀の実存主義は、20世紀のそれに比べ、
社会性がない。
などの知識はあり、書名もインパクトがあり、
若い頃から知っていましたが、
初めて読んでみると、
たいへん感銘を受けました。
まず、全体を流れる、ニヒリズム。
ニヒリズムとは、辞書によると、
「既存の価値体系や権威をすべて否定する思想や態度」
だそうですが、
19世紀にニヒリズムを全うするニーチェの強さを実感するとともに、 -