筒井淳也のレビュー一覧

  • 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

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    仕事と家族の関係性を各国の行政サービス、統計データから考察した書籍。

    日本で子育てする事が無理ゲーと言われて久しいが、その理由である①子育て費用の補助 ②共働きと子育ての両立 について他国の状況も知りたいと思い読書。

    ①子育て費用の補助は北欧・欧州が手厚く、手厚いほど出生率が高くなる傾向という想像通りの結果

    ②共働きと子育ての両立 は意外性あり、そもそも就業している職業が国により大きく異なっているそう。
    ②を示すデータとされる産後の就業率はアメリカ、北欧が高い。アメリカは育休期間が短く仕事に早期復帰+家政婦やベビーシッターの利用によりキャリアを途切れさせず仕事を続けている。
    一方、北欧は

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    2023年08月23日
  • 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

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    膨大なデータをそれに基づいた論考が展開される、骨太な新書だ。
    「企業経営にしろ政治にしろ、正解が見えない場合には、何らかの合意を作り上げ、そこにコミットするしかない。国として何を重視して、何をある程度壊していくのかについて、最低限の共通理解を構築することなしに、その場しのぎで応急処置を続けていく余裕は日本にはない。」

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    2023年08月06日
  • 数字のセンスを磨く~データの読み方・活かし方~

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    データ分析を生業としている人にとっては常識的な内容。
    素人にはわかりやすい文章で書いてあると思われるので、これから仕事で関わる人はサッと読んでみるとよいかも。

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    2023年04月03日
  • 結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~

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    まえにはページめくってみただけだったのが事情で再読。「「親密性」という言葉は一般の人にはあまり馴染みがないと思いますが、家族、友人関係、恋愛関係、同棲などを含む概念だと思っていてください」ということだけど、「親密関係」にしてほしい。(リベラルな社会で望ましい)「自由な親密性」っていうのがキーワードなんだけど、どんなリベラルな社会だって「自由に」くっつくのはともかく離れたり複数平行してくっついたりするのはそんな望ましいことだと言えるのかどうか……

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    2022年12月21日
  • 社会を知るためには

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    社会とは緩いつながりである。

    社会学とは、もしくは社会とはを考えながら社会学について語ろうとする本。明確な因果関係があるわけではなく、また動いている状態を止めないまま観察するために、その技法や理論は科学的にすっきり割り切れるものではない。社会学が何に陥ってはならないのかを考えさせられるとも思った。誰かやどこかの集団に原因を求めず、複雑に絡み合う現象を記述し説明していく。それはある意味まどろっこしいが、軽んじてはならない学問の方法である。

    様々な参考文献や読書リストが提供されているのもよい。

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    2022年12月03日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

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    社会学者4人がリレー形式で行った対談の記録。

    理論、量、質という異なる領域の専門家が対談することで、ひとことで社会学といっても、研究の対象や手法などがかなり広く、どれか1つが正しいというものでもない、ということがよくわかる。
    でも、こうした交流を通じ、より多角的な分析、理解に繋がるとよいと思う。

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    2021年06月26日
  • 社会を知るためには

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    社会は常に動かす余地のあるもの
    社会の理解は多様である

    常に他のやり方もありうることを模索してみる

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    2021年06月19日
  • 結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~

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    家族のかたちについて考える本
    どんどんと変わっていく家族のかたちをうまく整理している

    前時代では「父母子」ではなく「母子とそれを取り巻く社会のサポート」と言う仕組みで支えていた。
    国民の管理のために家長制度などが出来上がった。
    自由な親密性のための課題①安定した職②無償労働③高齢化
    無償労働についてアメリカでは移民などの外部労働力の仕様、北欧は公的サービスに頼った。
    アジアはパラサイトシングル率が高い。共働き+同類婚により格差が拡大する。世帯への課税。

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    2020年12月04日
  • 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

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    日本で専業主婦が多かったのは1970年代。それ以前は、農業など家業のため働く主婦が多かった。
    スウェーデンでは、4人に一人が公務員。女性は二人に一人以上。その7割以上は介護、2割が保育。9割がケアワーカー。
    アメリカのような小さな政府と北欧の大きな政府の国が、女性労働参加が多い。ドイツ、日本はどちらも入っていない。その結果少子化が進んでいる。
    アメリカ、カナダは、育児休業制度が発達していないので、女性が高い地位につきやすい。
    アメリカ、北欧の出生率が高い。両極端の国。日本、ドイツ、イタリアなど性別分譲が強い国は出生率は低い。

    世界で変化し始めたのは、70年代のスタグフレーションのころから。北

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    2020年09月28日
  • 結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~

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    結婚して家族を養うことがどうしてこんなに大変なのだろう..。複雑で厳しい現状を知る一歩

    ●感想
     「なぜ、結婚して子供を育てていくことがこんなにも大変なのだろう?」誰もが疑問に思うこのことを、本書は定性的・定量的なデータを駆使しながら説明してくれる。根本的な問題は「お金がないと家族運営・子育てできない」「共働きをしても経済格差が解消されるわけではない」ということ。収入の低い男性も女性も結婚によって問題を解決できるわけではない。結婚相手は同程度の収入・学歴を有する場合が多いからだ。世帯収入の少なさが子育ての厳しさに直結するから、「共働きしてもお金がない夫婦」にはどうしようもないという現状がある

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    2020年06月28日
  • 結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~

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    ◯著者が社会学者だけあってか、さまざまな視点から家族のあり方についてを分析されている。所得税も検討しているのはやや意外。
    ◯文体が(なぜか)口語的に記載されており、家族の話だけあって幅広い読者層を踏まえているのか。ただ内容との兼ね合いから、すっと頭に入ってこない。
    ◯内容としては、保守的な家族のあり方が念頭にあると、中々受け入れにくい検討がされているが、結論としてどのようなあり方が現代日本に望ましいのか、その際の政府の対応としてはどうあるべきかが、具体的かつ分かりやすいものではない。そういった意味では、あくまでフラットに分析しているということなのか。

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    2020年01月17日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

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    とても興味深く読ませていただきました。
    社会学自体が馴染みがなかったが、4人の討論のわりにはよく纏まっているので、読んでいるうちに「社会学」の輪郭や直面している問題について理解ができるようになってきました。
    社会学を専攻していない素人の方でも、楽しく、また気づきを得ることができる良書だと思います。

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    2019年11月26日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

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    岸さん、北田さん、筒井さん、稲葉さんによるトークリレー本。社会学の知見がないと読み進めるのが苦しい。大学で学んでいた社会学を理解するために購入したが、より難解になった気がする。そのくらい普通の学問の深みはすごいと言うことなのかな。

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    2019年09月07日
  • 結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~

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    内容は思ったよりも硬い。家族とは、家とは、家事分担、共働き、等について歴史を紐解き分析、日本以外の国との比較。

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    2019年01月20日
  • 社会学はどこから来てどこへ行くのか

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    ちょっとしたきっかけで買って読むことになった本。もともと社会学がどういうものなのか分かってないのに「どこから来てどこへ行くのか」なんてどうでもいいんだけど,専門分野が異なる先生たちの対談というライブ感のおかげでそれなりに楽しく読み終えた。
    結果的には,社会学の中にいろんなジャンルがあること,ほかの経済学や心理学なんかとは違いがあること,先生もいろいろ悩んでいること,などが分かり,社会学に興味は持てた。
    せっかくだから著者の誰かの本で読みやすそうなものがあったら読んでみようかとは思うものの,まあ1年ぐらい先かなぁ。

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    2018年12月24日
  • 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

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    日本の「仕事と家族」の現在の居場所を国際比較・長期推移の視点で眺めると、大きな政府/小さな政府の対比は役立たない。性別分業の克服つまり共働き社会へ移行すべき。有償労働の担い手を増やすことで、税と社会保険を通じた助け合いのための余裕をつくり出す。

    日本の働きづらさは、性別分業の無限定な働き方にある。シンプルかつ納得の結論です。

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    2018年10月13日
  • 結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~

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    20171222

    家族の概念の歴史から共働きを紐解いた一冊。ワークライフバランスが意識されればされるほど高学歴同士の同類婚が増えて社会格差が広がるってのは新しい発見だった。結局どの国でも共働きの限界についての抜本的な問題は解決されてない気がする。

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    2018年07月21日
  • 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

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    20171221

    ゼミとインターン絡みで。スウェーデンとアメリカがどうして共働きと育児の両立がうまくいっているのかの対比は面白かったけど、社会構造的に日本は参考にできないっぽい。
    卒論は少子化と共働きかなぁ。

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    2018年07月21日
  • 結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~

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    女系で恋愛や関係も自由だった古代。戦功+官職+世襲による家制度で、家父長に権力が集中した封建時代。戦前の強力な家父長制、戦後の近代家族・自由恋愛。共働きカップルにとっては家庭も職場と同様なマネジメント対象でありリスクになってきている。

    理想と考えられる恋愛・平等・共働きカップルですが、抵抗勢力はまだ根強いし、社会的に不足するケアを、格差で調達するというのもなんだかなぁ、な全体像が見えてよかったです。

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    2016年10月09日
  • 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

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    対極の政策にあるスウェーデンとアメリカで出生率が回復している、それぞれの国で政策がとられ、日本は政府は特になんもせず企業で失業者を吸収した結果、ドイツは早めに退職勧奨、二人で働きやすくすることが、、、、データに基づいており偉いとおもうがデータを読む取るところが退屈で飛ばし読んでしまった。

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    2016年05月08日