筒井淳也のレビュー一覧

  • 結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~

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    女系で恋愛や関係も自由だった古代。戦功+官職+世襲による家制度で、家父長に権力が集中した封建時代。戦前の強力な家父長制、戦後の近代家族・自由恋愛。共働きカップルにとっては家庭も職場と同様なマネジメント対象でありリスクになってきている。

    理想と考えられる恋愛・平等・共働きカップルですが、抵抗勢力はまだ根強いし、社会的に不足するケアを、格差で調達するというのもなんだかなぁ、な全体像が見えてよかったです。

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    2016年10月09日
  • 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

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    対極の政策にあるスウェーデンとアメリカで出生率が回復している、それぞれの国で政策がとられ、日本は政府は特になんもせず企業で失業者を吸収した結果、ドイツは早めに退職勧奨、二人で働きやすくすることが、、、、データに基づいており偉いとおもうがデータを読む取るところが退屈で飛ばし読んでしまった。

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    2016年05月08日
  • 仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

    Posted by ブクログ

    共働き社会という以上のビジョンが見えない。その方策も曖昧だ。

    制度と構造に腑分けし、構造をより本質と見る捉え方には妥当性を感じるし、説得力もあった。

    また、同時性と同場所性が要求される仕事、希望水準の不一致、お金を稼ぐことは利他的の3つはトピックとして面白かったが、深まることなく終わった。

    それが学問的な帰結だとしても、全体的に国際比較に深い意味はないと思わせてしまったところが本書のつまらなさの元凶だろう。

    雇用史の知識の整理には便利。

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    2016年02月01日
  • リベラ・シリーズ8 制度と再帰性の社会学

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    筆者にとっては心外かも知れないが、私にとっては「経済学」と「社会学」の橋渡しではなく、経済学(市場や制度、組織等)の「社会学化」に読める。経済学の領域にあるとみなされがちな問題群を社会学化することの、アクチュアルな意義、必然性を、もっと明確に打ち出して欲しかった…が正直な気分。実際、ギデンズに依拠しながら論考を進めている章(6章)がやはり生き生きしているように思える。文体は平易であろうと努めていることは伝わるが、決して平易だとは思えない。時に、脱線した文章が嫌みに響くこともあるし、使用されている言葉の水準が突如、難解になったりもする…。とはいえ、経済学を社会学の観点から視ること、制度(論)につ

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    2009年10月04日