萱野稔人のレビュー一覧
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「交易条件」「利子率革命」「経済の金融化は終焉を意味する」など、各国の経済の成熟化への流れ、世界経済の潮流がかなり分かりやすく解説されている。
水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」と併読するとかなりよし。Posted by ブクログ -
資本主義の変遷と金利•利子の歴史、ここからモデル化された枠組みを超えた現代経済を分析されています。
特に、経済の本でありながら資本主義が終焉を迎えることに言及される点は見ものです。Posted by ブクログ -
大前提として、こういう解説書は初学者には非常に良いと考えている。なぜなら、原文を読んでも意味がわからないことが多いからです。
そういう意味では、私のような初学者には非常に心強い内容でした。
カントは理想主義者ではなく、人間の暴力性を理解した上で、法によって政治をコントロールする必要があると考えてい...続きを読むPosted by ブクログ -
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萱野 完全に居場所がないという状態だったんですね。で、その後、右翼団体にいくわけですね? 雨宮 はい。こういう言い方は変かもしれませんが、右翼はすごく居心地がよかったですね。ある意味、いまかかわっている労働組合と似た感じがあります。労働組合に入ってくる人たちも、ここではじめて人間に対す...続きを読むPosted by ブクログ -
哲学の一通りのテーマが学べて面白かった。
特に連載物のため、1つ1つの著書に対して数ページ程度であるのが読みやすく、入門書にはピッタリ。
哲学書では難解な言葉で書かれてイメージしにくい部分を噛み砕いて解説してくれてるので理解しやすくてとても良かったです。Posted by ブクログ -
靖国神社に参拝したらリストカットがやんだ。
という言葉が印象的でした。
右翼活動や靖国参拝で自己肯定ができたのだと思います。
自己肯定感は自分で培うものですが、初期の頃は他人からの肯定が必要です。
それなのに世間も親も否定ばかり…
自己否定感がなければ行動を起こしやすいのだけど。
元日本...続きを読むPosted by ブクログ -
予習として読んだ。分かりやすい!単語の意味を当時の歴史的背景や学問的系譜を踏まえて解説してくださるので、これを読んでいた方が本文の理解が深まる。Posted by ブクログ
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最近目に、または耳にする機会が増えた保守派(ナショナリズム?)の人たちのいうことに納得できない部分があったので、自分はリベラルだと思い込んでいたけど、そうではなく、私も立ち位置は彼らと同じで、違いはマインドの質だけだと気がついた。そして本書を読んで痛い所をたくさん突かれたような気持ちになった。
考え...続きを読むPosted by ブクログ -
読みやすい
身近な例がたくさん載っているので、学生にもわかり易かった!
たしかに、同性婚ばかり取り上げられて一夫多妻などの結婚形態について言及していかないのか?など、リベラリズムの限界について学ぶこと、改めて考えることができた。Posted by ブクログ -
リベラリズムについてよく纏まっている。
なぜそう考えるのか、他の考えとの比較、考察など十分。全体最適のまずさ、功罪についても深く理解できた。Posted by ブクログ -
著者とは、ほぼ同年代。
マスメディアで扱われる政治情勢、学校教育で伝えられた政治情勢。苛つく内容が多く含まれていた。
そうした違和感を、明確に文章の形で、掘り起こしてくれている。
様々な受け止めは、時代、年齢にも大きく影響を受けるものだろうか。
そんな疑問を持つほど、書かれている内容が、自らの感覚と...続きを読むPosted by ブクログ -
リベラル的な人々が嫌われる現象がすごくよくわかる。
著者のいうリベラルの限界という補助線を用いると、ツイフェミとオタクの論争や少し前のベルクの喫煙論争におけるリベラル的な人々の欺瞞とそれに対する普通の人々の嫌悪感がよく説明できる。
分配の限界という補助線を用いると経済政策が弱いことの致命性が見えてく...続きを読むPosted by ブクログ -
原油価格を巡っての先進国と新興国の交易条件が変化し、これにより変動費が高騰したため、景気の変動とは関係なく、固定費、つまり賃金を引き上げられなくなった。これに対し、アメリカは実物経済の比率を下げ、金融経済のレバレッジにより国家経済を巻き返そうとした。ヨーロッパも同様だが、レバレッジ係数はヨーロッパの...続きを読むPosted by ブクログ
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若手の論客として注目を集める著者の本を初めて読んだが、新書なので短かくて読みやすく、コンパクトで切れ味鋭い論理に説得力があった。特に、これからの世界を成長なき時代と位置付けて、その中で私たちは格差是正などのリアリティある対策を考えなければならないという指摘は、重要である。Posted by ブクログ
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資本主義とは自由な市場原理における経済活動ではない。なぜならその市場のフレームやそこでのルールの策定は市場原理とは別の力(国家による政治力)によって決められているからだ。バブルが崩壊したとき公的資金という市場とは別に調達された資金が、資本主義のシステムを支えているのはそのいい例だ。本書は資本主義を歴...続きを読むPosted by ブクログ
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大澤真幸との対談でじわじわと感じてはいたけど、今回は萱野念人という結構若手の哲学者との対談で、ドゥルーズ=ガタリへの言及があった。その線ではあまり掘り下げがなかったけど、水野氏の他の著作と同じく、現在の経済的行き詰まりを一過性の問題としてみるのではなく、歴史的な転換期にあるものとしてとらえている。
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