つくね乱蔵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭の二篇「強制減量」「持っていかれる」で、予想通りうわぁ……となるが、その後はそこまで強烈な読後感を残すほどのものはないかな……と感じてしまうのは、自分が「つくも厭怪談」に慣れてしまったからか。
著者自身の体験談と思しき「宿り木」、曰く付きの土地、家屋に関する「生贄マンション」「不幸日記」のラスト2本が印象に残る。その他、無理解な義父母と夫に悩む女性が得た意外な味方「助っ人参上」、パワハラで退職した社員たちが集団で元上司を呪うという「団体交渉」は、結果的には因果応報?なのだろうけど……決してめでたしめでたしではない”厭”が詰まってる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの人の実話怪談集は激辛系のジャンクフードに似ている気がする。
・読む(食べる)手が止まらない
・時折キッツい刺激が来る
・一気に読む(食べる)とダメージを受ける
・思い出したように読み(食べ)たくなる
何も解決せず厭な後味ばかり残る話が大半なのは例の如く。家族や親族絡みになると厭度が増す傾向があるのも特色か。
深夜に施設の前を通過していく老人達「午前二時の老人」:見えない子供に引かれながら、ってのが厭。
献身的に両親の介護に尽くした叔母。厭なんだけど同時にやり切れない「蛇叔母」、母親に連れられて行った旅行先で覚えていた違和感の正体「旅の思い出」迷惑この上ない「脂部屋」、「破格の家賃」はいわゆ