吉井理人のレビュー一覧
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大谷やダルビッシュを育て、現在は千葉ロッテで佐々木朗希を育ててる吉井コーチの著書。
筑波大学の大学院でコーチング理論を学ばれて、コーチ(マネージャー)として結果を出してる超ビジネスにも汎用できる内容かと。
そもそもコーチングってなんぞや?から理解できるので良きです。
コーチングは教えるのではなく、考えさせる、であるという内容です。
魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えるってやつですな。あとはリクルートのお前はどうしたいの?もですかね。
時代の変化で常にアップデートしなければならない中で、ティーチィング(答えを教える)だと結局勝てなくなる、と。
真理ですね。
ちなみに本書の中では、吉 -
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pm理論は参考になった。
指導行動と育成行動。やってみせとさせてみせ。
自己認識にはバイアスがかかっている可能性。
第三者からの情報を集める"観察"を行った上でのコーチングが有効。
"代行"は、相手の立場だったらどうするか?という考え方で、自分だったらこうする。は代行ではない。
→共感力、想像力。情理的働きかけ。
個人のプレーのバリエーションの1つとして、自己犠牲のプレーができる。
上司が言ったことをそのまま部下に伝える。
これは最悪のマネジメント。
全体を見る上司と現場レベルで部下が考えていることの間にギャップが生まれる。
伝書鳩ではバリューがない -
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【読書メモ】
〇選手を新聞記者役にして質問する
→振り返り
〇コーチの常識と選手の常識は絶対違う
〇少しのアドバイスが選手を狂わせる
〇【箕島高校・尾藤監督】
守備、走塁、バントは厳しく教えるが、バッティングとピッチングは何も教えなかった
→自分で考える癖がついた
〇叱るべきタイミングは手を抜いた時、本気を出さないときだけ。ミスは叱ってはダメ。
〇コーチの指導
①指導行動(技術的なスキルを教えること)
個人の選手に対してオーダーメイドである必要がある→不偏化しづらい
②育成行動(心理的、社会的な面で成長を促すこと)→不偏化できる
小さな課題を設定し積み上げていく。
自分でコントロール -
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【目的】
後輩の成長につながる適切なサポートをする
【まとめ(1P)】
教えるのではなく、自ら課題設定できるようコミュニケーションする
【ポイント(What)】
・個人の能力向上を優先→個同士の化学反応で結果的に組織力向上
・はじめは技術指導→心理ケア&人間力の育成へ比率を変える
・コーチングの基礎:観察、質問、相手の感覚で伝える
【アウトプット(How)】
・自尊心を傷つけないよう配慮する
・課題を自己設定するため、徹底的に「言語化」させる
・相手のステージを意識し、指導を調整
・プロは個人の強みの育成に集中
【その他】
・ミスは叱ってはだめ。手を抜いたときだけ怒る
・敗戦処理はベテ -
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観察と質問で人を導く
自己決定力を持つプレーヤー、人材を育てるコーチングの極意
■概要
戦前の軍隊、戦後の工業化社会とは異なり、「創造性」が重視されると言われる新しい時代を生き抜く人材を育てるための指針。キーワードは自己決定力。
自分で目的を考え目標を掲げ、課題を設定できる人材を育てるのに必要な考え方。とにかく「観る・聞く」に徹する。決して教えない。教えてしまうと課題を人に設定される人生を歩み続けることになる上、時として才能を潰す。
相手のレベルに応じて指導(スキル)と育成(考え方)の配分を変えていき、コミュニケーションの取り方、例え話の使い方まで相手のタイプによって変えなければならないが -
購入済み
コーチングの入門書
吉井さんの著書を初めて読んだ
激情型のピッチャーという印象だったがコーチになったことでこういう思考変化になったんだなとわかる内容
自分の仕事にも通じると感じた内容でした。 -
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コーチの仕事は「コーチング」「ティーチング」「メンタリング」「ファシリテーション」「シチューエショニング」に分かれるとよく言われる.
この本の中で吉井はその違いについて明確に言及してはいないものの,日本球界の指導者がティーチングに寄りすぎることや,翻って自分はどのような根拠や経験をもとにどのような指導をしているのかが詳らかに書かれている超良書でした.
最後に大谷翔平について1章割かなきゃいけなかったのは,商売事情を考えてしょうがないかなぁ,という気もするけれど,それでもそれ以外の部分は野球の指導者じゃなくても非常にためになる.
誰とは言わないが,著書で繰り返し「これはビジネスマンにも通ずるとこ -
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タイトルがいわゆる日本流のコーチングである「コーチングとは教えないこと」であり、ありきたりな本を想像していたが、しっかり体系化された本で好みであった。
濃ゆい内容が文字びっしりと書かれているが、論点が明確なのでサクサク読める。
・コーチングは理論として学ばなければならない
・まずは相手を観察して、話し合うことから始める
・余計な一言が集中力を奪う。コーチは自分の言葉の重みを自覚しなければならない
・言い方はなんでもいいが、選手たちにとどき、主体的に動こうと思ってもらえる言葉を選ばなければならない
・自分の経験に基づいた言葉だけでアドバイスするな
・「選手のミスは叱ってはいけない。全力でやらな -
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『最高のコーチは教えない』を読んで、「教えること」と「育てること」の本質的な違いに気づかされました。
これまで私は「親として、教えることが役目」と思っていましたが、この本を通して、それは時に子どもの成長のチャンスを奪ってしまうこともあると感じました。
印象的だったのは、「最高のコーチは、正解を与えない。問いかけによって、本人の中から答えを引き出す」という考え方です。
自分で考え、試し、失敗し、そこから学ぶプロセスこそが、真の成長につながる。子どもにもこの「主体的に学ぶ力」を育ててほしいと思っていたはずなのに、気づけば、先回りしてアドバイスしたり、失敗しないように手を出したりしていた自分にハッ -
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一ロッテファンとして、読まなくてはいけないと使命感にかられ、書店で購入(久々に書店で本を買いました。)。内容は、ファンとしては非常に興味深いものばかりでした。2023年、2024年シーズンの試合を見ていて疑問に思っていた事が、解消されたような気がします。
吉井監督は非常にクレバーな方で、吉井さんの思想が浸透すれば、機嫌のいいチームができ、ロッテがリーグ優勝、強いては日本一に輝く日も近いのではないかと思いました。
プロ野球選手も、昨今のサラリーマンと変わらず、目標を立て、現状とのギャップを埋めるために何をすべきかということを考え、科学的根拠に基づいて、行動した人が一流になるんだろうなと思いま -
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千葉ロッテマリーンズの監督、吉井氏の本。著者の印象は監督というより、WBCのピッチングコーチのイメージが強かった。現役時代から冷静でクレバーだった、決して体格的に恵まれた方ではないと思う。
監督就任し、結果も残しており、本を読むと、なるほどねと思う。
プロ集団として、「自主性」(自立とは違うと言っている)つまり、自分で考え行動できること。やはり自主的な取り組みこそが結果につながる。そのためには失敗を恐れない「心理的安全性」な環境をセットで整えること。自分の考えで行動し、失敗することもあるが、それを恐れなくてよい環境もつくっているようだ。あとは、やはりコミュニケーションですね。自主的が芽生えるよ