【感想・ネタバレ】最高のコーチは、教えない。のレビュー

あらすじ

★千葉ロッテマリーンズ監督に就任!(2022/10/8~)
話題のベストセラー、待望の携書化!
大谷翔平・ダルビッシュ有・佐々木朗希のコーチが伝える超一流コーチング
才能を120%引出し、圧倒的成果を出す方法

どうすれば相手のモチベーションを高め、能力を引き出し、高い成果を挙げることができるのか。
メンバーを成長させることができるのか。

この本では、個人の能力を最大限に引き出し、高い成果を挙げる方法を紹介する。
その方法は、「教える」のではなく、自分の頭で考えさせるように質問し、コミュニケーションをとる「コーチング」という技術だ。
本書では大谷翔平・ダルビッシュ有・佐々木朗希のコーチによる、ビジネスパーソンこそ知っておきたい"プロ"を育てる超一流コーチングを紹介します。


★朝日新聞朝刊にて紹介!(2023年6月6日版 「子どもとスポーツ」コーナー)

【目次】
はじめに
第1章 なぜ、コーチが「教えて」はいけないのか
第2章 コーチングの基本理論
第3章 コーチングを実践する
第4章 最高の結果を出すコーチの9つのルール
おわりに


携書化に寄せて

「おまえ以上におまえのことを知っているのは、このチームにはいない。
だから、おまえのピッチングについて、俺に教えてくれ。
そのうえで、どうしていくのがベストの選択かは、話し合いながら決めていこう」
驚いた。コーチからそんなことを言われたことがなかったからだ。
日本では、コーチが自分の尺度で選手を見て、自分の尺度に合わなければ自分がやってきたように修正するのが一般的だ。
アポダカコーチは、僕がどんなピッチングをする投手で、どんなピッチングをやりたいかをはじめに聞いてくれ、その方向性に沿ったアドバイスをしようと考えてくれた。

コーチの仕事は、選手が自分で考え、課題を設定し、自分自身で能力を高められるように導くことだ。
本書のタイトル『最高のコーチは、教えない』には、「指導者=教える人」という常識を覆さないと、
メンバーの能力を最大限に発揮させることはできない、という思いが込められている。
本書では、「教える」のではなく、「考えさせる」僕のコーチング理論と、実践方法を紹介する。
僕が取り組んできたのはプロ野球選手のコーチングだが、これはどのような世界でも通用する手法だと考えている。
部下の指導方法に悩む上司の方や、チームの育成を任されたリーダーのお役に立てば幸いだ。
ぜひお読みいただき、ご自分の世界に変換し、試してみてほしい。
(「はじめに」より抜粋)

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Posted by ブクログ

「教える」のではなく「考えさせる」

相手をよく観察し、相手が自分で考えられるように、コミュニケーションをはかる。
ついつい、相手のためにと色々教えてしまいがちだけど、やっぱり主体になる人が自分で考えて変わろうとすることが成長なんだなと思った!
きっと教えるより教えないほうが難しいけど大事!

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

## わかったこと
- コーチの仕事は「教える」ではなく「考えさせる」こと。
- 一方的に教えることで、選手は目的を見失い、さらにモチベーションも下がる。コミュニケーションがあることではじめて選手はコーチの言葉に耳を傾ける。
- 小さな課題を乗り越えていくことが、一番のモチベーション継続の方法。この課題を自己設定する習慣を身に着けさせる。
- コーチングの基礎は、観察、質問、代行。観察で相手のことを知る。質問で相手に話をさせる。代行で相手になったつもりで考える。
- 自己客観視を繰り返しやるべき。そこからさまざまな点に気付くことができる。相手が自己客観視できるよう、質問に徹する。自分がコントロールできることに着目させる。

## 感想
先に読んでいた本(自分の頭で考えて動く部下の育て方)と基本的な部分で内容が共通しており、説得力があった。筆者のこれまでの苦悩や思いも伝わってきて、いろいろと感じることがあった。やはり選手に教えるのではなく、質問を通じて自分で考えてもらうことが重要であることを強く認識した。また、教育以外の部分で、自分自身も課題設定や自己客観視を習慣として取り入れていく必要があると感じた。

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

最高のコーチは、教えない
著 千葉ロッテマリーンズ ピッチングコーディネータ 
吉井理人
ディスカヴァー携書 233

人を指導にはどうやったらいいのか、コーチングとはなんなのか、その答えがこの本にある

コーチングとは、教えるのではなく、振り返り、気づきを得る手法である

気になったのは、以下です

コーチたるもの、コーチングを理論として学ばなければならない
コーチの仕事は、教えることではなく、考えさせること、選手がみずから考え、課題を設定し、自分自身で能力を高められるように導くことだ

・納得できないまま、強制されたら、目的を見失ってトレーニングの効果も薄れてしまう
・コミュニケーション能力が低いと、言いたいことが伝わらない
・まずほめる
・選手がどのように思っているか、聞いて、あげなければならない
・おのおの、ぬかりなく。コーチングの基本は、選手に主体があることだ
・頭で理解できないことは、身体でも表現ができない

・コーチが行う指導は
  指導行動:選手個人のパフォーマンスを上げる
  育成行動:選手のモチベーションや練習の取り組み方、設定課題の質を向上される
 の2つに分けることができる

・コーチングとは、一人一人に対して、オーダメイドで対応していく:指導行動
・小さな課題を設定し、成長のスパイラルを作る

・コーチング3つの基礎 観察、質問、代行

・自ら課題を言語化し、常に忘れないように意識するため、書いておくことが重要

・1つのスキルを指導するために、無数の指導方法を知っておかなければならない

・おまえたちはプロだ。能力があってやればできる。どうせやるなら、格好よくやろう

目次

はじめに

第1章  なぜ、コーチが「教えて」はいけないのか

 相手と自分の経験・常識・感覚がまったく違う
 「上から力ずく」のコミュニケーションがモチベーションを奪う
 「余計なひと言」が集中力を奪う
 「悪いアドバイス」がパフォーマンスを低下させる
 一方的な指導方針が、現場を混乱させる
 コラム:影響を受けた指導者(1) 自分で考えさせる~箕島高校・尾藤公監督

第2章  コーチングの基本理論

 主体は選手。個が伸びれば組織は強くなる
 専門的な技術・知識を教える「指導行動」
 心理的・社会的な成長を促す「育成行動」
 成長を促す「課題の見つけ方」を指導する
 「振り返り」で課題設定の正しさを常に検証する
 パフォーマンスを最優先する「プロ意識」を植えつける
 相手の性格に応じてコーチングを変える
 四つのステージで指導方法を変える「PMモデル」
 「初心者(新人)」は、まず指導行動で技術を鍛える
 「中級者(若手)」は、モチベーションをケアしつつ、技術的な課題もサポートする
 「中上級者(中堅)」は、プライドを損ねないように心構えをつくる
 「上級者(一流・エース)」は、寄り添いつつ信頼関係を維持する
 常に相手を観察し、四つのステージを見極める
 コラム:影響を受けた指導者(2) 心をうまくつかむ~仰木彬監督

第3章  コーチングを実践する

 コーチング三つの基礎「観察」・「質問」・「代行」
 「観察」は相手の特徴を徹底的にリサーチしたうえで行う
 「質問」は余計なことを話さないように注意する
 「質問」の狙いは「自己客観視」と「信頼関係の構築」
 「代行」によって、相手の立場に憑依する
 一対一で振り返りミーティングを行う
 相手の強みを知り、強みを伸ばす
 成長のために、自ら課題を設定させる
 自分で問題を解決する思考回路を持たせる
 仮定の議題について議論し、思考力を鍛える
 コラム:影響を受けた指導者(3) 一貫して重要な機会を任せる~野村克也監督

第4章  最高の結果を出すコーチの9つのルール

 ルール1 最高の能力を発揮できるコンディションをつくる
 ルール2 感情をコントロールし、態度に表さない
 ルール3 周りが見ていることを自覚させる
 ルール4 落ち込んだときは、すぐに切り替えさせる
 ルール5 上からの意見をどう現場に伝えるか考える
 ルール6 現場メンバーの的確な情報を上層部に伝える
 ルール7 目先の結果だけでなく、大きな目的を設定させる
 ルール8 メンバーとは適切な距離感を持って接する
 ルール9「仕事ができて、人間としても尊敬される」人を育てる
 コラム:影響を受けた指導者(4) プレッシャーがないと成長できない~ボビー・バレンタイン監督

おわりに
携書化に寄せて

ISBN:9784799328118
出版社:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
判型:新書
ページ数:270ページ
定価:1,100円(本体)
2021年12月25日第1刷
2022年05月20日第3刷

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2024年12月17日

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引っ張っていくコーチや監督が多そうな野球界の中に、時代に合わせた柔軟な考え方を持っているのがこの吉井監督であるということがよくわかる本だった。
選手も人間であること、コーチングに終わりはなく日々成長する気持ちが大事であること。
心に刻んでおきたい内容だった。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

コーチの仕事は「教える」のではなく「考えさせる」こと。 
ティーチングでは師匠を超えられない。
(基礎習得まではティーチング必須。例:名刺の渡し方)

コーチは選手のタイプに沿った指導が必須。
答えを教えてはいけない、自ら考えさせる。
そのためのやり方は千差万別で答えはない、今後も変化し続ける。それでも目指す姿は明確に一つに定義される。

究極のコーチ像は、選手が何でも1人でできるようになり、傍目から見るとサボっているようにしか見えないコーチ。
相手が自走できるように伴走者になる、というコーチングの原則を学べた。タイトルとも紐付きです。
(最高のコーチは教えない)

【実践編】
コーチングの基礎は①観察、②質問、③代行。

①観察の一手段、本人の周りから情報を得る。
②質問で言語化能力を把握する。
相手が自己客観視できるような質問がベスト。
(言語化能力を伸ばすように努める)
主体性を尊重し、信頼関係を築く。
③代行は、相手の視点に立って共感した状態で言葉を伝える。相手に憑依してコメントする。

【定義編】
目的は、何をしたいか、何をするべきか、どのような状態になりたいか。
目標は、目的を達成するためにクリアしなければならない行動や成果。
課題は、目標の行動や成果の障害となっている状態や行動。

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2023年12月09日

Posted by ブクログ

元・プロ野球投手であり指導者である吉井理人が自身のコーチング理論をまとめた一冊。
スポーツコーチングに関わらず、
ビジネスコーチング、教育業界のコーチングにも
通ずる部分があり、入門書としても最適。

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2023年10月12日

Posted by ブクログ

一方的に教えることの限界を感じた吉井氏がコーチングを学び、実践していることについて。
本書では教える/指導するという言葉は度々用いられる。
ティーチングには限界があるのは事実だが、それそのものは誤った関わり方ではないからだと思う。
吉井氏が教えるのは技術や経験ではない。
選手が自力では知り得ない情報の提供や、選手自身へのフィードバックを「教える」と形容しているに過ぎない。
これは日本語の意味の広さであり狭さだと思った。

本書のあとがきにある、
「選手のタイプは無限だ。指導方法の引き出しを怠ることは、コーチとしての存在意義を放棄することになる。コーチが学ぶことを辞めたら、教えることを辞めなければならない」
という言葉は、首がもげるほど同意したい。

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2023年06月01日

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教育に携わる私には参観になることが山ほどあった。
一貫して大切だと言っていることは、「課題を自らたてて、自己決定していく能力」
まさに学校教育が一番大切にしないといけないにも関わらず、疎かにしていること。
それを積み重ねた人間は成功する確率が高いらしい。
子供たちにも小さいことから自分で決めさせ、達成できた経験を味合わせて上げたいなと心から思う。
決してむやみやたらとアドバイスをせずコーチング的な発送で相手に気づきを促していくことの大切さが分かった。

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

タイトルがいわゆる日本流のコーチングである「コーチングとは教えないこと」であり、ありきたりな本を想像していたが、しっかり体系化された本で好みであった。
濃ゆい内容が文字びっしりと書かれているが、論点が明確なのでサクサク読める。

・コーチングは理論として学ばなければならない
・まずは相手を観察して、話し合うことから始める
・余計な一言が集中力を奪う。コーチは自分の言葉の重みを自覚しなければならない
・言い方はなんでもいいが、選手たちにとどき、主体的に動こうと思ってもらえる言葉を選ばなければならない
・自分の経験に基づいた言葉だけでアドバイスするな
・「選手のミスは叱ってはいけない。全力でやらなかったとき、手を抜いたときに叱る」野村監督
・指導の本質は、一人ひとりに完全オーダーメイドで合わせていくこと
・自分にあった適切な課題を、自分で見つけられるように誘導する。それができれば小さな課題設定→努力→課題達成という成長スパイラルができる
→振り返りを続け、自分で課題を見つけ出すように根気強く、そして徹底的に行う
・質問で深堀りして、自分で課題や回答を見つけさせる。コーチは自分の言葉で答えを言ってはいけない
・課題を発見してもらうためには、言語化能力を伸ばさないといけない。言語化能力は、振り返りで伸ばす&自分でコントロールできる箇所から集中させる
・自分に対して期待する「自己効力感」を選手にもたせるように仕向ける
・観察は相手の情報を徹底的にリサーチしたうえで行う。個々の情報はバイアスがかかっていることが多いので徹底が大切
・相手に選択権を与え、主体性を尊重する
・上下関係を超えた信頼関係を構築する。永遠の難しいテーマだが、信頼関係を構築する努力を怠ってはいけない。
・相手の立場に憑依する。相手の視点にたった感覚を持ち、自分の言葉がどう受け止められているか考える。憑依を行うには、普段からの観察と質問、自己客観視、信頼関係の構築が必要。
・相手を理解する、相手に理解してもらうには、言葉の引き出しや仕事を覚えることも必要。相手に合わせた学習は基本
・1:1面談は、褒めポイントを探して肯定感を高める
・相手の強みをみつけ、強みを伸ばす
・「仕事ができて、人間としても尊敬される」人を育てる。自分<組織<会社<市場<世の中のように視野が広がり、結果的に大きな仕事を考えられたり、思考の抽象具体の行き来が大きくなる。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

『最高のコーチは教えない』を読んで、「教えること」と「育てること」の本質的な違いに気づかされました。
これまで私は「親として、教えることが役目」と思っていましたが、この本を通して、それは時に子どもの成長のチャンスを奪ってしまうこともあると感じました。

印象的だったのは、「最高のコーチは、正解を与えない。問いかけによって、本人の中から答えを引き出す」という考え方です。
自分で考え、試し、失敗し、そこから学ぶプロセスこそが、真の成長につながる。子どもにもこの「主体的に学ぶ力」を育ててほしいと思っていたはずなのに、気づけば、先回りしてアドバイスしたり、失敗しないように手を出したりしていた自分にハッとしました。

「教えないコーチング」は、決して放任ではなく、「信じて見守ること」。これは、子育てにもまさに当てはまる姿勢だと感じます。
子どもが悩んでいるとき、失敗したとき、「どうしたの?」「どうしたいと思ってる?」と問いかけるだけで、子ども自身が自分の内面と向き合い、答えを出す力を育てられるのかもしれない。
これは時間も勇気も必要だけど、長い目で見れば、親としての愛情や信頼を伝えることにもつながると思いました。

この本は、コーチングに興味のある人だけでなく、子育て中の親にもぜひ読んでほしい一冊です。
「口で教える」よりも、「信じて引き出す」姿勢を心がけていきたい。そんな前向きな決意をくれた一冊でした。

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2025年07月03日

Posted by ブクログ

コーチングの本だが、プレイヤーとしてやるべきことを俯瞰して語りかけてくれるような本だった。
私自身も、若手のメンターとしてアドバイスすることも多くなってきたが、どうしても自分の知識をひけらかしてしまいがちだ。本人の考えを引き出して、主体的に考えさせることが成長につながることをあらためてつさ学びな直すことができた。
「おわりに」に、「僕が目指すプロのコーチとは、その人なりのコーチング哲学を持っている人だ。」とあった。この本で感じたことを踏まえて、自分自身のコーチング哲学を考えてみたい。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

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★コーチング、教えることでなく考えさせること
教えるのでなく、自分の頭で考えさせる
まず徹底的に相手を見る、対話から全てが始める
性格をしっかり把握できていないと、個性を潰す
お前はどうしたい?ほな、やりなはれ
★叱るタイミングは、手を抜いたときだけ
★→ミスは絶対に叱ったらあかん
個々人が才能を最大化できれば、チーム力も最大化
それぞれが個の色を出し纏まり、チームの色となる
(青学駅伝部)
★コーチングの種類
①指導行動
→オーダーメイドで技術的なスキルを上げる
②育成行動
→心理的・社会的に成長させる
→小さな課題を設定し小さな成功の継続的積み上げ→課題設定→振り返り→新たな課題設定
★上手くいかない3パターン:
①量が足りない②やり方が違う③課題がずれてる
★適正な課題設定
→コントロール可能、やり直し可能、モチベ維持
難易度の高い課題の前に、クリアすべき課題を提示
振り返りを続けることで、気づきのレベルを高める
★点数の質問で深掘りし、相手にとことん語らせる
★相手に自分の言葉を語らせ、答えは絶対言わない
★コーチング4ステージ
→指導型→育成指導型→育成型→パートナーシップ
★コーチング3つの基礎:①観察②質問③代行
★自分ならこうするでなく、あなたはどうする?
★振り返りの型
①自己採点②良し悪しの要素分解③次どう生かすか
★仕事と人間性のダブルゴールを目指す
★教えたことができないのは育成者の責任

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

野球界やスポーツ界でのコーチングがビジネスと結びついているとは知らず、その点で感銘を受けた。
コーチとしての心構えや、自分が直さないとと感じていることに関してズバッと切り込んでくれるので、コーチとしてつまずいたり、日々コーチングで我慢ができない時に読み直して、叱ってもらいたい。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

ダルビッシュの裏話など、具体例がおもしろい。


教えると成長が止まる
コーチは絶対に答えを言ってはいけない
選手に自分の言葉で語らせることに徹底的に意識的にならなければならない。

やれとは言わない
ほな、やりなはれ
いっとこか

できるけどやらないタイプ、やられた時のダメージを考えるとやらない方がいいと考えるタイプが、
僕の考えるネガティヴな選手と言える
→即トレード

質問は余計なことを話さないように注意する
今日のピッチングは自己採点で何点だった?
今日のピッチングで良かったところは?
逆に悪かったところは?
失敗したところはどこ?
失敗したところに戻れるとしたら、どういうことをしたい?
それをするために、何か準備をしておいた方が良かったと思うことはある?
それらを踏まえて、次の登板に向けて何をしようと思う?


質問の狙いは自己客観視させることと信頼関係の構築

こういうやり方もあるけど、選ぶのはお前だ



目的、目標、課題を設定できないと、プロフェッショナルとして成功できないと断言してもいい
これらの3つの指針を的確に設定できないと、何も考えることなくなんとなく働き、特筆するほどでもない成果をなんとなくあげ、いつの間にか現役が終わっていく。

上司と部下の通訳をするのもコーチの仕事

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2024年02月27日

Posted by ブクログ

・ティーチングとコーチング
・質問とヒアリングにより自ら答えを導き出すサポートを行う=コーチング
・相手のレベルに合わせてティーチングとコーチングを使い分ける

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

日頃のマネジメントに活かせないかと考え本を手に取った。
スポーツもビジネスも同じことに悩んでいるコーチがいるのだと勇気づけられると共に、大変参考になった。
また、自分は管理職としてまだまだであると感じずにはいられない…

アドバイスは絶対しない
相手に考えさせる、答えを教えるのは相手の成長を止める
自分の言葉で言わせる
コーチの発言力を意識する
スキルの向上と人間的な成長
考えさせてできるようにさせるのが仕事
→できないのは相手のせいではない!職務放棄である。(その通り…)

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2023年08月20日

Posted by ブクログ

全く野球に興味は無いがピッチングコーチの仕事とは何かを通してビジネスにも通用するコーチ論の展開。まぁビジネスの方は結構無理やりな感じがあるけど、全てを教えるティーチングではなく、ヒントを与えて当人に考えさせるコーチングは同じ。野球でもコーチはピッチャーのフォーム改善とか教えてるとのかと思ってたけど、違うらしい。何事も自分で考えるのが大事。ピッチャーを潰してしまったエピソードとかは生々しいしい。考えて貰うためにはよくその人を観察する。リーマンとして優秀な部下を自論でダメにしない様にしなくては。。。

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2023年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

■学んだこと:コーチングには観ること、代行が大切。
■アクション内容:メンバーを観るための工夫をする。(他の人から聞く、観る場を作る)。面談の前に代行の時間を作る。

コーチングについて、新たな視点で学ぶことができた。
特に、心に残ったのは、コーチングは観ることと代行が大切ということ。

観るための工夫は様々ある。その人の行動、言動を観ることも大切だが、周囲の人から様子を聞く、またその人の行動が見れるような場を設定する。根本にあるのは関心だろう。

また、代行の重要性について語られていた。これも勉強になった。その人の立場になって考えようとすることで、100%は難しくても、50%、60%と近づいていける。

全般的にコーチングはその人に向かう関心、つまるところ愛が重要なんだと学べた。

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2023年05月16日

Posted by ブクログ

プロ野球選手として、コーチングを学ぶ大学院生としての経験が活かされたコーチ業。まさにかくあるべし、と思った。いかにその気にさせるか、持ってくか。ビジネスマンにも参考にできる点は多い!

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2023年05月11日

Posted by ブクログ

プロ野球におけるコーチ業の変化がよく分かりました。それには、大学で理論を学んで現場に持ち込んだ吉井さんの影響も大きかったのではないでしょうか。
ビジネスの場でも活かせそうな心得がいくつもありました。
吉井さんは現役時代からクレバーな投手という印象があったので、投手時代の暴れっぷりには驚きました(笑)

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2022年09月21日

Posted by ブクログ

指導する側と、指導される側。
日本には、強く存在しているそんな関係だ。受け身の姿勢では、人は育たない。
どのようなスタンスで、関わっていけばよいかということへの考えるきっかけになる一冊。

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2022年01月06日

Posted by ブクログ

野球でのコーチ経験と、コーチング理論を元に、ビジネスでの活用も射程に入れて、使えるコーチングノウハウを解説した本。

著者のコーチ時代の具体的な経験が書かれていて、興味深かった。理論的な背景も整理されており、取っ掛かりとして入りやすいように思う。

ただ、実際のビジネスシーンで実践して行くとなると、かなり頑張って経験を蓄積する必要がありそうで、自分の人間力的になかなか大変だなあ、という感想。

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

経験の浅い後輩が入ってきたが指導が難しいと悩んでいたので購入。相手主体で考えさせる、自分の経験を語らない。というのは大変理解した。一方で相手主体で考えさせても相手が回答を考えてあまり発言してくれない場面が私の場合は多く、時間だけが過ぎてしまい困る一面も。
(このコーチングでコミュニケーションの頻度も上がると思っていたが沈黙の時間が増えてしまった)。
この本は数ある方法の一つに過ぎないと思えば良いが、日本の会社では戦力外通告ができないので、危機感のない相手をコーチングするのはこの本だけでは難しいと思った。

相手のステージを当てはめて指導方法を変えるのは確かにと思ったが、実践してみると知らないんだから黙って聞いてくれれば良いものを知ったかの中途半端な知識で被せてくるのでついつい発言を止めてしまう。そういう積み重ねが発言しにくい雰囲気にしてるのかも。野球の世界だったら体育会系だから黙って聞いてくれるんだろうか?

導くって難しいと改めて思いました。

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2024年12月23日

Posted by ブクログ

コーチングが浸透していない野球という分野だからこそ、コーチングの重要性が分かりやすく書かれており、興味深かった。
ただ恐らく著者ができたこと、失敗したことなどは具体例がこれでもかと出てくるのに対し、「こういうタイプはそういったコーチングはしない方がいい」などのぼんやりした結論で終わってる箇所が多いのが気になる。Aのタイプは具体例もありわかったけど、じゃあBにはどうすればいいの?が解決しないまま先に進む。本人もまだ模索しているのだろうが、参考書のひとつ止まりだなといった印象。
もちろん、個々人により対応は分けるべきであり、コーチングにこれ!といった正解が無いのは承知しているが、具体例が事細かに書かれて分かりやすい分、そうでない部分のふわっと感が浮き彫りになっており、少し残念。

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2024年09月04日

Posted by ブクログ

吉井さんの選手としての経験と失敗が生かされていて、コーチングの理論だけにならないところがわかりやすかったです。
野球好きにはいいですね。
改めて私にはコーチングって難しいなと思いました。
・自分のパフォーマンスを言語化
・自己客観視を繰り返す
・考える癖をつける
こういったことは自分でも苦手だもの。
今考えてみると野球をしていた息子への私の声かけは最低でした。

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2024年02月29日

Posted by ブクログ

人から薦められて読んでみた。なるほど!と思うんだけど、私の脳みそではサラリーマンへの応用の仕方がイマイチ、ピンとこず、活かせそうにない。ダメな奴は戦力外通告したい…。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吉井さんは和歌山出身なので以前からウォッチしていたのですが、
23年のシーズンはロッテを率いて、ドラマチックな試合あり崖っぷちからの起死回生あり、やはり凄い指導者だなーと思い、
少し前の著作でしたが一冊読んでみました。
プロ野球と会社員とでは世界は全く違いますが、参考になる部分もありました。
コーチは中間管理職、というところは興味深かったです。

以下、印象的だったところ。
・試合後のミーティングではコーチが手帳を出して選手の前に立ち「あの場面の投球は…」と一方的に教えるのは常識だった。選手は深く理解しようともせず「分かりました」と言って終わる。ではなく、コーチが教えるのではなく選手たちだけで試合を振り返させる。試合に登板しない選手を記者役にする。登板した選手には自分を客観的に振り返る訓練になり、記者役の選手は自分が登板しなくても試合のポイントを見抜く訓練になる。(p.11)
・野村監督のつぶやき「ミスは怒らない。本気でなかったり手を抜いた時には怒る。」(p.54)
・指導と育成。指導はスキル・技術・専門知識。育成は心理的・社会的な成長。相手の性格やレベルに応じてオーダーメイドで計画を作る。(p.66)
・課題を設定し成長のスパイラルを作る。課題設定のポイントは、課題を解決するための要素が全て自分でコントロール出来るもので構成されていること。(p.70)
・コーチは答えを言わないよう徹底的に意識。本人の言葉で語らせるを徹底。若い選手から正鵠を射た内容は返ってこない。それでも何度も質問を繰り返し自分の言葉で言わせることに意味がある。(p.84、180)
・プロ意識とは、自分のパフォーマンスを上げるための思考・行動を、全てのことに優先させること。(p.90)
・まず観察、次に質問「何をやりたいか」「どう思っているか」。そして代行。どんな方法がいいか選手になりきって考える。(自分の経験を話すことは代行ではない。)(p.140)
・本人に聞くのではなく周りの選手やスタッフにそれとなく訊く。本人の情報にはバイアスがかかっていることがあるから。(p.145)
・コーチの仕事は殆どがコミュニケーション。強いストレスに晒されるコミュニケーションに耐えられなければ仕事にならない。(p.172)
・目的・目標・課題の違い。(p.189)
・どんな答えが出てきても否定しないこと。自由に考えさせ自由に言語化させる。それによって思考力が伸びていく。(p.200)
・「チームのため」に潜む犠牲の精神。個人が犠牲になっている。チーム・組織は一人ひとりの集合体。個人の成長なくしてチーム・組織は成長しない。(p.220)
・コーチは中間管理職。監督の指示と選手がやりたいことの橋渡し。(p.235)
・1か月のノルマを達成できる人は少なくないが、何年にも亘って達成し続けられる人は殆どいない。だからこそ、それが出来る人はエースと呼ばれる。(p.242)

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2024年01月28日

Posted by ブクログ

サーバントリーダーシップにも通ずるところがあったように思います。良いコーチと出会える機会はそう多くはないけれど自分が逆にそうなれるように頑張る&気をつけたいと思います。

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2024年01月02日

「ビジネス・経済」ランキング