今のインフレは、サプライチェーンが寸断された脱グローバル化の影響として供給過小がより進行しており、需要過剰ではなく供給不足によるインフレとの見方や、サービス産業が製造業と比べて衰退するが日本は衰退産業から成長産業への人材移動がうまくいかないという現象などについて、肌感覚として分かっていることが、言葉としてうまく説明されており分かりやすかった。
本書で全体的に書かれていることは、巷に経済理論一般としていわれていることの焼き直し感が拭えなかったが、全体として難しくとっつき辛いテーマを、割と平易な分かりやすい言葉で説明されていた。