渡辺努のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
個人的に今まで読んだ学術書の中で1位。
歴史、経済、金融、心理学など興味あるものはかじってきた人ですが、物価という身近すぎて気にしたことがなかったのですごく面白かったです。
今日本に住んでいて、デフレと言われてはいるものの、個人の体感としては物価は上がっていると感じていました。
じゃあそのデフレって何?巷の物価上昇は何?と考えるきっかけになりました。
特に興味深かったのは、インフレ率は人々のインフレ予測によるということ。
みんながデフレになると思えば、そうなるし、インフレになると思えばそうなる。
だったら中央銀行はどうするのか。影響力を持ちたいと思いつつ、持たない方がいい。
そんな矛盾 -
Posted by ブクログ
ずっと積読リストに入れていたのだけれど、もっと早く読めばよかった、と後悔するほど面白い本でした!
本書を読むまでは、ロシア侵攻のせいで世界中がインフレになり、日本は円安の影響でそれが特に増幅されている、と思っていました。
が、そうではありませんでした。本書は過去の社会現象を振り返りながら、著者が現在の考えに至るまでの思考の軌跡を追う形で、素人にも理解が及ぶよう、世界インフレについて分かり易く丁寧に解説した本です。
経済学の勉強をしたことのない私にも感動的に分かり易くて、皆におススメしたいです。。
今回の世界インフレは、コロナの出現そのものではなく、その出現によって、人類が社会的、経済的な行 -
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ネタバレ# 政府・日銀・民草の我々がどのようにマクロ経済を作り出しているか、学べる一冊
## 面白かったところ
- 「物価は地震に似ている」という破天荒な発見と、その裏打ちされた説得
- 財務省や日本銀行が行っているオペレーションの目的が改めて知れる点
## 微妙だったところ
特になし
## 感想
個人的に2022年に読んだ本の中で最も驚きが多かった一冊。読みやすくて面白かった。
「地震と物価のグラフや性質が似ている」なんて突拍子もないアイデアがまず面白い。
地震は頻度・規模が記録され、物価は価格更新が行われた回数(頻度)・価格変動の幅(規模)が記録される。地震は本震から時間が経つにつ -
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今読むべき良書。わかりやすく、新書ながら学びも多い。
パンデミックによる消費者・労働者・企業の3つの行動変容が世界インフレの原因という解明が前半。
後半はデフレの続く日本経済の現状と処方。デフレ脱却は、消費者の物価上昇予想と労働者の賃上げがポイントと説く。安倍政権のトリクルダウン理論への言及もわかりやすい。(賃金解凍スパイラルの回転方向が逆だったので、デフレ脱却のスパイラルが起きなかった)
この本の出た2022/10時点では物価上昇の気配は出始めたが、賃上げ動向は不明だった。2023春は物価上昇は大勢となり、春闘も賃上げの流れとなり、著者の説だと日本もついにデフレ脱却へのスパイラルが始まるは -
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◯巨額の債務があるにもかかわらず、貨幣の魅力が決済サービスのみに由来するという伝統的な考え方に固執しているという点で、日本とブラジルは同じ間違いを犯している(34p)
◯Xが低すぎる場合には、臨界点を超えると対応不能であり、その予想を潰せません。この意味で、中央銀行が物価をコントロールする能力は、インフレとデフレで非対称なのです。(112p)
◯価格据え置きの常態化は、現場の技術者から前向きな商品開発に取り組む機会を奪うというかたちで、社会に歪みを生んでいるのです。(283p)
◯緩やかな物価下落は、日本企業から価格支配力を着実に奪っていくこととなりました。(287p)
★語り口が丁寧 -
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-物価・インフレ研究の第一人者による日本経済分析の書。デフレが続きすぎた結果、日本は価格メカニズムが壊れて、経済が停滞していたという論旨。
-1990年代後半から2022年まで賃上げがなかったのは「賃上げの自粛」があったという筆者の考えには賛同できない。「日本経済の死角」で河野龍太郎氏が述べていたように生産性は上昇したのに実質賃金が上昇しなかったのは、企業の問題が重要で、株式市場やコーポレートガバナンスの影響も大きく、著者が重視する「インフレ予想」は主因ではないと思う。インフレが定着しても必ずしも実質賃金が上昇するわけではない。
-政府債務に関して、インフレにより債務者利得が生じるのは理解でき -
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『インフレの時代』渡辺努(中公新書)を読む。「価格メカニズムの正常化」を掲げ、賃上げと価格転嫁を通じ、インフレをテコとして活用する価格政策の積極論を展開する。賃金・物価の好循環を促す価格政策論者である。加えるに、インフレ目標政策におけるフィリップ曲線の変動やテイラー・ルールの有効性・無効性などの基本的な知識を現実に即してやさしく解説している書である。返す刀で、日銀総裁植田を批判する。インフレを一時的現象とみて利上げを遅らせ、金融政策を慎重に調整するだけの消極論とみる。両者のスタンスは明確に異なる。積極論と消極論のいずれが正しいのかはにわかには判断できない。状況に依存するのだろう。価格・物価の動
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ネタバレ90年代後半に財界から国際競争力確保のためにベア停止の要求。 2002年3月のトヨタショック 。 連合が受け入れ、賃上げ抑制が定着。賃金マークダウンが貿易財産業で大きく、それが非貿易財価格への下押し圧力となり、実質為替レートが円安化へ。インフレは債務の実質的価値を目減りさせるので債務者に有利、債権者に不利。今の政府に180兆円のインフレ税収。インフレもデフレの人々の信念や気持ちの揺らぎ次第。新型コロナを起点とした海外の激しいインフレ(21年春~)、ウクライナ戦争の勃発、原油の高騰という報に接し、日本人の「インフレ予想」は22年春に、高まりそのまま定着。消費者が逃げなくなった分を企業は敏感に察知
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購入済み
デフレの時代が終焉し、インフレの時代になるとの説明です。経済学の知見がなくても、解り易い説明ですが、やはりある程度の経済学の知見がある方が理解が進むと思いました。
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・コロナ禍の経済への影響は震災(天災→設備ダメージ→供給ショック)ともスペイン風邪(死者莫大→労働力ダメージ→供給ショック)とも似ていない
・ウクライナ戦争はインフレの追加要因ではあれど、唯一の要因ではない。肝は①サービス→モノへの需要シフト(コロナ禍まで逆だったのでモノに設備投資してこなかった)②労働力のステイホームによる供給力不足③脱グローバル化
・中央銀行は需要過多から来るインフレへの対策は持っている(金融引き締め)が、供給不足から来るインフレへの対策は持っていない。需要過多の時と同様金融引き締めして需要を下げ供給と合わせるしかない(→縮小均衡)
・欧米諸国は急性インフレにだけ対処すれば