渡辺努のレビュー一覧

  • 世界インフレの謎

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    世界と日本に起きているインフレーションについて、両者の相違点を含めて、豊富なデータを元に考察された書。
    素人にもとても分かりやすい語り口で、行動変容と同期、将来への期待と実現のスパイラル、物価と賃金に係る企業と労働者の間の鶏と卵の関係など、つくづく経済は人々の気持ちと行動に大きく影響を受けるんだなぁ〜、と感じました。
    また、中央銀行が取りうる政策手段が需要サイドに働きかけるものであるのに対し、目下の物価上昇が主に供給不足(サービス経済からモノ経済への移行、労働力不足、脱グローバリゼーション)に起因しており、過去50年間の政策を十分に活かせない状況にあることも、よく理解できました。
    刊行された2

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    2026年02月08日
  • インフレの時代 賃金・物価・金利のゆくえ

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    「物価」に関する分析や説明が非常に納得感がある。一つ前に読んだ唐鎌さんと河野龍太郎さんさん共著との比較で、企業の内部留保についての言及が一切なかったことが気になった。インフレや金利に関する本を幾つか読むことで、根拠や常識と呼んで差し支えない普遍的(に見える)情報と、著者独自の視点や解釈の違いが、少しずつだが見えてきたように思う。

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    2026年02月07日
  • 物価とは何か

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    かのオイルショックの際、狂乱物価と称された物価高に国民は悩まされました。
    では、その狂乱物価の原因は何か?
    実は、原油の高騰であるという説の因果関係は否定されており、真相は、日銀による貨幣の過剰供給であり、市中にお金の量が増えることによって希少性が下がったため物価が上がった、ということだそうです。
    しかしその後、物価はバブル景気の際にもさほど上昇せず、バブル崩壊後の90年代以降、日本は長い長いデフレ状態に突入し、物価は上がらない、ということが常態化してしまいました。

    インフレ、デフレを語る際、そして経済を語る際に物価は必須なのですが、物価が決まるメカニズムは非常に複雑です。
    各国の政府や中央

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    2026年02月02日
  • インフレの時代 賃金・物価・金利のゆくえ

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    黒田日銀総裁によるアベノミクスの金融政策、異次元金融緩和をもってしてもデフレ脱却ができなかった日本社会。しかし、パンデミック後の2022年から、輸入資材の高騰や人手不足による人件費増のコストを企業が価格に転嫁し始め、賃金も春闘により3年連続でベースアップが実現するなど上昇傾向が見られ、デフレからインフレへの転換が確認されたのではないかと著者は考える。ただし、長きにわたり物価も賃金も上がらないことが常態化し、デフレマインドにどっぷりと染まってきた日本社会では、再びデフレへと歯車が逆回転する恐れがあるという。それは今後の日本社会にとって何としても阻止しなければならないと著者は主張する。
    では、その

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    2026年01月31日
  • インフレの時代 賃金・物価・金利のゆくえ

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    とても分かりやすい本でした。
    筆者の渡辺先生が、2022年春以降のインフレを観察しながら、その時々に書かれたエッセイをまとめたものということです。
    私が感心したのは、渡辺先生がその当時エッセイに書かれていたことは、今の時点で振り返れば間違いであった、ということを素直に書かれていることです。
    間違いを認めない人がたくさんいますが、渡辺先生はそうではないので尊敬します。

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    2026年01月29日
  • インフレの時代 賃金・物価・金利のゆくえ

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    渡辺先生のお話は、とても分かりやすい。
    衆院選間近ということもあり、より経済に対してのアンテナが高まる。
    先を見据えられた上でインフレの時代を生きていく為のヒントに溢れた一冊。
    PIVOTの動画と併せて読むと更に理解が深まる。

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    2026年01月28日
  • 物価とは何か

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    蚊柱を見る度に本著を思い出すようになった
    ついでに蚊柱は交尾目的で作られるがオスが大半でメスは1匹いるかいないかっていう世知がない話も思い出す

    日銀は発言だけで市場を調整する役割があるってところ面白かった
    実際に制度とかに手を出して調整する事は稀なのね

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    2025年12月31日
  • 物価とは何か

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    ​昨今、なにかと「物価」が話題だ。しかし、そもそも物価とは何なのか、どう決まるのか。デフレやインフレは具体的に何が悪いのか。分からないことだらけである。
    そんな疑問を解消するため、本書を手に取った。

    ​本書は、「物価は『蚊柱』である」という例え話から始まる。
    商品一つ一つの値動きはバラバラだが、遠目に見るとひとつの塊としての動きが見えてくる。個別の動きには理由がつけられても、全体としての「物価」の動きを説明するのは非常に難しい。この「蚊柱」の比喩は、物価の掴みどころのなさを実によく表している。

    ​本書を通じて理解できたのは、インフレ以上にデフレへの警戒が必要だという点だ。
    デフレはインフレ

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    2025年11月21日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    日本の物価は30年上がらなかったという特異な状況がなぜ起こったのか?について、考察されており、大変参考になりました。

    日本でデフレがこんなにも長くなったのは、みんなが物価は上がらない!と信じたからという根拠は、とても面白かったです。まさにそうだと思いました。

    「近年、物の値段が上がり、生活が大変だー!」ということだけが強く言われますが、賃金上昇が伴えば、物価上昇等は悪いことではなく、正常な状態に戻っているんですよー!と書かれており、全くその通りだと思いました。

    インフレになると現金の価値が下がるなど色々な変化があり、各自で対策は必要だと思いますが、経済が活性化していくことは、決して悪いこ

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    2025年11月09日
  • 世界インフレの謎

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    インフレやデフレの仕組みが今までよく分かっていなかったが、内容が分かりやすく初めて経済って面白いなと思った。いつものスーパーで野菜の値段が高くなってたら別のスーパーに……とか結構どこの家庭もやってることだと思うけど、日本特有だったことにびっくりした。

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    2025年11月01日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    ・経済学初心者だけれど、組立や1つ1つの説明がとても分かりやすいお陰で読みやすかった。経済学の面白さが分かった。
    ・最近どんどん物の価格上がってくな…と物価上昇に関してネガティブな印象しかなかったけれど、物価増→賃金増の健康なインフレに転換する、慢性デフレ脱却のための第一歩だと分かると受け止められる。
    ・最低賃金制度、独禁法、下請法等がインフレデフレの管理ツールだという見方さえ理解していなかったから目から鱗でなるほどと思った。

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    2025年09月21日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    経済学素人の私には、難しいところもあったが、大半はわかりやすく、最後まで読み切った時には、もっと経済のことを知りたいと思える本だった。

    日本人の自粛文化が、失われた30年を作ってしまったのか〜と思うと、ザ日本人の性格を持ち合わせている私からすると、なんとも言えない気持ちである。

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    2025年09月20日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    渡邊努書籍3作目。『物価とは何か』の衝撃からもう著者の一般書は追っかける習慣となっている。

    今回は今まさに直面している日本インフレ化を紐解く。
    人生まるっとデフレで過ごしてきた私としては、今まで経験したことのない局面で期待と不安が入り混じる。そんな私に本書は今後の道筋と予測を丁寧に解説してくれる。

    しかし、「97年労使密約」とか2002年「トヨタ・ショック」による賃金据え置きは今から振り返ると愚策であるが、当時は真っ当な議論だったのだろう。でも、もう少しインフレ基調に舵を切れなかったもんかねと訝しむ。
    なぜ慢性デフレがここまで長期化したか。その理由も本書には書かれている。

    一番心に刺さっ

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    2025年09月14日
  • 物価とは何か

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    「物価とは蚊柱である」。この概念を元に読み進めることで、物価という身近でありながら具体的にはよくわからないものについて初心者でもわかりやすく理解できる。特に物価が人々の予想に基づくことで、自己実現的に変動するというのは、集団における部分と全体の非結合性を表していると感じた。

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    2025年09月10日
  • 世界インフレの謎

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    コロナ禍-2022年ごろまでの経済趨勢をを分析する。
    過去のことであるが故に、肌感覚で感じていた日本の物価高と賃金据え置きという現象の理由が、解き明かされた。

    当時のインフレは供給不足にあり、この問題に直接対策する術を中央銀行は持ってないという事実に衝撃。あくまで、需要調整を目的とした政策金利の上下なんだな。

    名著と名高い『物価とはなにか』でも述べていたインフレの根本原因は、国民のインフレ予想という主張も改めて学ぶ。経済って血の通ってない機会的な操作に終始すると思ってたら、人間の感情に左右されるんだという意外性は、驚きである。

    あとは今回も文章の構成が秀逸。名探偵が「謎」を解き明かすため

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    2025年06月28日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    前著で「ノルム」という用語が登場しましたが、それは渡辺先生が海外の研究者への説明に苦労してひねり出した用語であることが本書で明かされました。
    「ノルム」は、特定の界隈でバズワードのようになっており、私も経済現象を「ノルム」でうまく説明できると思っていたのですが、はしごを外された思いです(苦笑)。
    本書の終盤では、日銀券(現金ですね)に付利し、場合によってはマイナス金利をつけることによって、デフレ・インフレをコントロールするアイディアが語られます。
    現金の名目的な価値は変動しない、というのは、それこそ「ノルム」のようになっていると思いますので、実現までのハードルは高いと思いますが、「ノルム」も不

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    2025年06月01日
  • 物価とは何か

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    経済に関するトピックをただ聞き流すだけの日々が、なぜこうなっているのか、これからどうなっていくのか、そのために何を今するべきなのかな、を考えられるような日々に変えられそう

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    2025年04月28日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    噛んで含めるように物価の考え方を説明してくれる。読んでいる間はなんとかついていきたいと思って読んでいるけど後になるとわからなくなることが多いなあ。
    2025年4月現在世界を混乱に落とし込んでいるアメリカの関税はどんなメカニズムで物価に長期的な影響をあたえるんだろう。
    丁寧に読み直したい。

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    2025年04月13日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    デフレと日銀の緩和政策の振り返りがメイン。長年続いたデフレの原因の一つとして、コロナ下での自粛と自粛の解消に時間がかかってしまったことを例に挙げ賃上げ自粛、値上げ自粛などの日本の強いノルムを挙げている。

    ところでノルムってなんだろ。
    あと賃上げ、値上げが当たり前になって強いノルムとなってしまうと、そのうちまた世界一の物価と賃金の国になりそう。

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    2025年02月24日
  • 世界インフレの謎

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    「物価とは何か」をゆる言語学ラジオで紹介していたところから、本書にたどり着いた。

    現在の物価上昇の背景、日本特有の賃金・物価事情についてかなりテンポ良く知ることができた。

    物価が上がれば金融引き締め、教科書的な理解でこれまで生きてきたが、物価上昇には需要ベースと供給ベースとがあり、今回は供給ベース(それも、要素として3つ、消費者(労働者)、企業、サプライチェーンの変容に起因)が原因となっているというのは、大変興味深く、驚きはあったものの理解は実態に合っており、スラスラと読み進められた。

    日本の労働市場、物価に関しては、エネルギーを筆頭に上昇していて、物価凍結の壁は破られている?かと思う。

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    2025年02月16日