渡辺努のレビュー一覧

  • 世界インフレの謎

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    インフレはロシアのウクライナ侵攻前から。コロナによるパンデミックによる。
    しかもこれまでのインフレと異なる。だから中央銀行が機能しない。

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    2023年11月08日
  • 世界インフレの謎

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    前作の「物価とはなにか」も大変面白くタメになった本であったが、こちらは今世界で起こっているインフレの解説と、本作発売時(昨年秋)の日本のデフレ状態から、どのように脱却するかの処方箋がより分かりやすく解説されている。

    本作では、今回の世界的インフレが需要過多でなく供給不足にある新しい形である事が、その対策を難しくさせている事を指摘している。このくだりは中々説得力があり、これゆえに米欧のインフレは収束に手間取る可能性が高いのかもしれない。

    今現在TMFを多少買っている私は損切りも検討しないといけないかもしれない。昨年秋発売時にすぐ読んでいればよかった・・泣き

    日本だけインフレがおきない状態か

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    2023年09月18日
  • 物価とは何か

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    ネタバレ

    物価とは人々の予想で決まる
    価格硬直性がキーワード。日本は価格据え置きがスタンダードになっている。インフレに向かいづらい、
    グリーンスパンによる物価安定の定義、経済主体が意思決定をおこなうにあたり、将来の物価水準の変動を気にしなくて良い状態
    経済学の知識を蓄えたりすることがこの本の趣旨ではなく、読んで直感を得ることと書いてあるのが印象的だった。

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    2023年06月29日
  • 物価とは何か

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    著者がこの本の一年後に書いた本「世界インフレの謎」を先に読み、今この本に追いついた。先日受けたセミナーで、参考書の1つとして取り上げられていた。物価だけではなく経済学全体について理解を深められる本。世界インフレの謎に比べるとぐっと難し目の記述だけれど、学者が一般人の目線に頑張って合わせて書いてくれているのがよく分かる。物価の蚊柱理論は目からウロコ。

    知性が集める経済学界も、まだ理解しきれていない問題がふんだんにあり、中央銀行含めトライアンドエラーを継続している状態。例えば、中央銀行が政策内容をオープンにして市場と積極的にコミュニケーション始めたのは1990年代からとごく最近。それ以前は何を考

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    2023年06月15日
  • 物価とは何か

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    まさに「物価とは何か」に対して、日銀、大学教授、民間企業でのエコノミスト等のキャリアをバックに解説。
    経済の勉強などしたことがない自分にとっては、難しくついて行けない部分があったにせよ、物価変動のメカニズム、インフレとデフレはどちらが厄介な問題か、日本の長過ぎるデフレの原因や特徴、そしてどんな解決策が考えられるか等、とても勉強になった。

    以下はなるほどと思った一部。
    個々の商品の価格の変動は、物価の動きとは別物で、インフレ・デフレは個々の商品の値段が上がったり下がったりするから起こる、というものではない。
    物価の動きを決めているのは、貨幣への需要と、その背後にある貨幣の魅力。だから、なぜイン

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    2023年04月27日
  • 物価とは何か

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    経済学のド素人の私でも理解しやすい様に、例や図表を使用して詳細に説明してくれるので、置いてけぼりにならずに物価というものが何かを理解できるようになっている。素人にこそおすすめの一冊。
    物価とか経済って数字を扱うので、もっと合理的な世界なのかと思ったけど、人間の行動心理や深層心理に影響されて変化していくのだと知って、更に面白さを感じた。

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    2023年04月02日
  • 物価とは何か

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    経済学の難しさと面白さがそのまま詰まった本。
    学生の頃、授業で感じた違和感が何か気づせてくれた。
    ただ、物価をちゃんと理解するの大変。この本を何度も読み直す必要あるなぁ。
    経済学を学ぶなら軸は、この本でいいと思う。

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    2023年02月04日
  • 世界インフレの謎

    購入済み

    期待どうり?

    話題になっていたので読んでみた。人の行動変容に一つの解を求める。あまり聞き慣れなかったので新鮮でした。

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    2023年01月06日
  • 世界インフレの謎

    購入済み

    それでも特別な日本の状況

    コロナ禍と相前後して世界中でインフレが起こっている理由を、とても平易に謎解きしてくれており、すぐに読み終えることが出来た。そんな中で日本の状況がどれだけ特殊であるか、各国のデータとのさまざまな比較があり腑に落ちる。この国の経済がこれを機会にして改善されるといいのだが、少しだけれど期待が持てる考察もあり。

    #タメになる

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    2022年12月29日
  • 物価とは何か

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    素人にも理解できるように説明してあることはすごいと思うけど、そんなに寄り道せずに説明してほしいというもどかしさも感じた。
    周辺知識のある人からすると良書なのだと思うが、自分は素人なので、門を叩くのが少し早かったのかもしれない。
    だけど、日本の物価がなぜ動かなかったのかという点や、世界の経済史を俯瞰しても異質な経緯をたどった理由などが詳しく述べられていた点は面白かった。
    脳内には留めておけないけど…

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    2025年11月04日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    返却期限がきたので大事なあと2章を残して返却
    最近インフレとかコストアップインフレとか
    やたらと使いたがる
    そんな物価とは何なのかを
    かなり丁寧に教えてくれる良書
    安倍政権の時の3本の矢が何故
    うまくいかなかったのか
    よく消費税だと言われているが
    政府の財政支出がもっと必要だった事がなんとなく
    理解できた

    何で賃金が上がらないのか
    能力がないからでしょ
    やっている仕事に成長力が無いからでしょ
    って思っていたが間違いだったことを教えて頂いた

    勉強の本なのでワクワクしながら読むことは
    なかなか出来ないが良書であることは間違いない

    とりあえず再度予約した

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    2025年09月28日
  • 世界インフレの謎

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    わずか3年前、現在目の前にあるインフレ、賃金上昇、人手不足がいずれも不確実視されていたことに驚く。特に人手不足は少子化もあり自明のことではなかったのか?ちょっと信じられない。

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    2025年09月14日
  • 世界インフレの謎

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    コロナ感染後、ウクライナ戦争開始の時期に書かれたので若干古いところはあるが、インフレとデフレについてわかりやすく解説されている。
    印象的なのは、経済というものがいかに人々の心理要因によって左右されるかということ。
    今後、物価は上がるのか、景気は良くなるのかという予想が行動に反映し、経済を動かす。
    バブル崩壊後、物価も賃金も上がらない、景気は良くならないという予想のもとに動いてきたのが日本経済であり、その停滞を招いたというのはなるほどと思わせる。
    そうだとすれば、経済は自由放任ではなく、政府によるコントロールが有効であり、必要でもあるということとなる。
    もう一つの感想は、これでは経済学が物理学の

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    2025年05月08日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    学者の方の著作らしく説明が長く感じてしまい、結局読み切らなかった。パンデミックがデフレ脱却に繋がる構造理解は目から鱗であった。

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    2025年04月19日
  • 物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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    ネタバレ

    物価賃金の据え置きは1990年代後半から始まった。
    消費者の信念=物の値段は上がらない、と、円高で日本の給料は高い、が悪循環の始まり。コンフリクトインフレーションの逆。喧嘩両成敗の考え方。
    一過性の輸入物価の値上がりが向上的な物価上昇に繋がらなかった。
    低賃金の中国に対抗するには、賃金を据え置くべき、労組は賃上げを要求せず、物価も上昇せず、というスパイラルに入った。

    パンデミック以前は、サービス経済化が進んでいた。パンデミックでサービスの購入が控えられた。その結果、サービスが過剰でモノが不足する状態。
    サプライチェーンの混乱で、脱グローバル化が進展。インフレの要因となる。
    しかし、1970年

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    2025年02月17日
  • 世界インフレの謎

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    大地震とパンデミックは経済的インパクトの質がまるで違う。パンデミックによる経済停滞は政府の介入ではなく人々の情報交換による恐怖心の伝播により生じた。経済学のモデルにおける供給サイドの分析が必要。

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    2024年12月28日
  • 世界インフレの謎

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    本書の紹介文に「学者も中央銀行も読み間違えた!」とあるように、経済理論はギャンブル要素が多い。
    地震、台風、洪水などの自然災害や、パンデミック、戦争などが起きる時期や規模や影響度など予測できない。

    ここ数年間の世界的インフレについては、今まで頼りにしていた経済理論では説明できないらしい。
    そこで、なぞの要因"ファクターⅩ"を見つけようとしたのが本書の内容みたいだ。

    経済活動なんて、人の気分次第で変動するもの。
    行動経済学が注目されているように、人間の欲望や思考の癖が大きく経済活動に関係していると思う。
    今のインフレは、パンデミックと戦争が供給網の寸断を招いた結果のものだ

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    2024年07月30日
  • 世界インフレの謎

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    2023/05/15 読み終わった

    「物価とは何か」で、日本がインフレしていないのは不思議、みたいな話をしていて、その後2022年になんと日本でインフレが起こった!そのインフレを加味したアンサーソング的本。

    ロシアのウクライナ侵攻より前にインフレは始まっていたよ。という論。

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    2024年06月07日
  • 物価とは何か

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    経済に疎すぎる、残念な大人です。インフレと失業率に関係があることすら知りませんでした。
    かなりわかりやすく書いてある本だと思いますが、金利についての知識がない上に数字の話が苦手なため、前半の理論部分は正直辛かったです。
    しかし後半は、ステルス値上げなど消費者として聞いたことのあるワードや、身近な物価の話で、なるほどと思うことも多かったです。
    講談社現代新書の同著書の本を、読んでみようと思います。

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    2024年01月19日
  • 世界インフレの謎

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    日本だけが世界から見て異例の長期デフレを経験している。その背景とどのような施策をしたら2%のインフレ目標に到達できるのかを著者の見解と共に書かれた経済書。

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    2024年01月08日