岩坂彰のレビュー一覧

  • あなたがあなたであることの科学 人の個性とはなんだろうか

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    遺伝の影響が想像以上にある話
    反対に、ない話
    遺伝以上に、ランダムな成長ベクトルが影響したり、ウイルス感染が影響したり

    人の個性が生じる過程は想像を超えてておもしろい。
    わたしのこどもたちが、あんなに異なるのも納得。

    以下、印象的な知能の定義。

    個人のレベルでも集団のレベルでも、知能というトピックほど議論を呼ぶものはほかにあまりない。
    しかし、知能とはいったい何だろうか。デラウェア大学の心理学者リンダ・ゴットフレッドソンの以下の定義は理解の助けになる。

    (知能とは)推論、計画、問題解決、抽象思考、複雑な観念の理解、迅速な学習、経験からの学習を行う能力に関わる。単に書物から学ぶことや、学

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    2024年11月20日
  • 嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書――自閉症者と小説を読む

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    脳科学に興味を寄せる文学教授が、自閉症者と一緒にアメリカ文学を読んでみた記録。


    面白かった、という感想は、本文中で「僕が本気で傷ついた会話を楽しみのために消費してほしくない」と語る人がいるので憚られるのだが、それでも面白かったと言わせてほしい。ニューロティピカル(脳神経的なマジョリティ)が「自閉症者に文学の意味がわかるのか」などと議論しているあいだにも、言葉は読まれ、新しく解釈され、遊ばれているというワクワク感。もっとこの世界の新しい見方を教えてほしい、と思ってしまった。自閉症者の読み方もクィア・リーディングであると教えてくれる本である。
    「消費してほしくない」と言ったのは、著者サヴァリー

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    2022年10月19日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

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    私はタバコを辞めるまで何度も失敗した。
    しばらく止めると当初の苦しみは収まり、そんなに欲しくもなくなるが、
    飲み会の付き合いなどで少し貰うと、そこから止まらなくなったものだった。
    一旦依存症になると、減らして、ちょうどよい付き合いということはできない。

    食事やセックス、ギャンブル、周りの人に優越したり褒められるなど、人が快感を感じる時に、脳内で作動する「快感回路」。

    快感は生命維持の中心的な役割を果たす。
    食べることや子孫を残すことに快感があるからこそ、多くの人はそこに執着する。

    快感と依存症は隣り合う。
    空腹になれば生物は何をおいても食べ物を探す。
    これを衝き動かす快感回路に何か他のこ

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    2022年06月09日
  • 嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書――自閉症者と小説を読む

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    自閉症と文学の相性。

    文学とは、心のモヤモヤを、あえてそのまま
    表現しようとする試みである。
    「知覚可能な抽象」

    自閉症者は、超具体の世界に住む。
    今ここに生き、情報を選択しない。
    抽象が理解できない。

    文学は、知覚可能な抽象として、
    自閉症者に抽象のあり方を指し示す。

    例えば、詩のリズムは、予測可能性により、
    自閉症者に安心を与える。
    今ここに生きる自閉症者に、未来を見せる
    可能性を秘めている。

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    2022年03月19日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

    購入済み

    これまでに読んだ科学啓蒙書の類で最高クラスに面白かった。
    学術的説明を省くことなく、だがわかりやすく説明する努力を惜しまず、頻繁に差し込まれるジョーク的記述で飽きさせない。
    読書による知的快感回路が大いに刺激された。

    #笑える #深い #タメになる

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    2021年08月23日
  • うつと不安の認知療法練習帳[増補改訂版]

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    読み始めました。

    自分のメンタルの弱さに絶望感でいっぱいでしたが、少しずつ希望が持て始めました。

    わかりやすいです。
    ノートを取りながらやってみています。
    取り組みやすいです。

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    2021年04月17日
  • あなたの脳は変えられる―――「やめられない!」の神経ループから抜け出す方法

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    重い。読み終わったときの心地よさはすごい。
    人間何かを常に求めてるんですね。
    渇望。
    なんだか何かが足りない。でも何が足りないかわからず、とにかく習慣と欲望に基づいて刺激、行動、報酬に従ってしまう。
    何千年も前から人間進化してねぇなぁと思いながらも、現代は刺激が多すぎて生きるのが酷だなぁとも思ってしまう。
    とにかく、今、今この瞬間、生まれて初めて行っている感覚、というのを忘れずに行動するしかないんじゃ。
    変な考えが起こったら、
    あら奥さんこんにちは、さようなら
    と雲が流れるように、川が下るように、風が吹くように受け流すしかない。
    んー、とても良い本でした。

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    2020年10月25日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

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    ネタバレ

    肥満した若い女性と痩せた若い女性を被験者として、チョコレートミルクセーキを飲んでもらった。

    その結果、肥満の被験者の方が痩せた被験者よりも、チョコレートミルクセーキの一口が引きおこす脳の活性化が小さいことがわかった。

    これは快楽回路が鈍感になるという結果だ。

    さらに、肥満の人はミルクセーキを飲む前、飲もうとしている時に、快感回路が比較的に大きく活性化する。

    つまり皮肉なことに、彼らは大きな報酬を望んでいながら、実際には小さな報酬しか得られないようなのだ。

    そもそも肥満の人は、痩せようと思いダイエットをして体重が減っている時は

    飢餓状態にあるため、ダイエットをしていない人よりも食事が

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    2020年02月23日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

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    「人間の行動を脳の仕組みから知る」という点において非常に良書。

    結局人間も、「快感」を追い求め、プログラムにそって「感じて」「決断して」生きてるとよくわかる。

    人間は自分が動物にしか過ぎないという答えにたどり着いた初めての動物だろう。

    科学的な本なのに、哲学な気分にさせられた
    ヽ(´o`;

    快感や科学に興味の無い人でも一読の価値有り。

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    2017年04月03日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

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    原題「快のコンパス」。最新の脳科学の本としてべらぼうに面白く、驚きと常識が覆る事例の数々に目から鱗が溢れだすような読書体験だった。20世紀半ばまで、人間の学習は懲罰さえあれば報酬/快楽は不要と思われていたという事実は社会的基盤を考えていく上で示唆に富んでいる。快というのを遺伝子やシナプスの働きによって解明させつつ、人間が学習や観念によっても同様に快を感じられるというのは興味深いし、依存症患者の問題は決して当人の責任ではないかもしれないが回復は本人の責任なのだという言葉も突き刺さる。文句なしのスゴ本。

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    2015年08月17日
  • 触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか

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    デイヴィッド・J・リンデン氏は、1961年米国ニュージャージー州生まれの神経科学者で、ジョンズ・ホプキンス大学医学部教授。カリフォルニア大学バークレー校卒、ノースウェスタン大学で博士号取得。記憶や運動、脳損傷後の回復などをテーマとした研究を行う傍ら、一般読者向けに神経科学をわかりやすく伝える著作を多数執筆。科学の魅力を広く伝える「神経科学という国の大使」を自称する。
    本書は、触覚が単なる感覚ではなく、愛着・記憶・感情・社会的絆に深く関与することを、神経科学の視点から解き明かした代表作で、2016年に出版、2022年に文庫化された。原書は『TOUCH:The Science of Hand, H

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    2025年11月12日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

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    脳が快感を感じる仕組みを解説しており、中でも依存について深掘りされている。
    「悪徳であろうと美徳であろうと、人を反復的行動に駆りたてるのは、神経学的に同じ快感だということである」とあり、違法薬物でも筋トレでも慈善事業でも、脳からしたら同じ「快感」とのこと。善悪は人間の別の側面が決めているんだなあと面白かった。

    肥満の人は食事前に快感回路が比較的大きく活性化しながらも、実際に食事で得られる快感は痩せている人より鈍化している、という実験結果が面白くも悲しい。食事をするときに気になってしまいそう。

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    2025年03月25日
  • うつと不安の認知療法練習帳[増補改訂版]

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    色々な本でおすすめされていたので読んでみた。それなりにボリューミーな内容だが、内容は他のCBTの本と大差はない。エクササイズが多いが、解説もしっかりしているので、バランスよくまとまっているなという印象。

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    2024年08月02日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

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    快感を感じる様々な刺激。ドラッグ、アルコール、食事、セックス、ギャンブルなどなどがどのように快感を感じさせるのか、脳科学的なアプローチで解説している。

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    2024年07月27日
  • あなたがあなたであることの科学 人の個性とはなんだろうか

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    自分という個性がどこから派生しているのか?
    脳科学、心理学、社会心理学、進化学、医学、その最新の知見や様々な角度の実験からヒトの個性の成り立ちを検証していく。
    単純に考えても遺伝とか環境とか色々割り切って考えられているが、こんなに多くの要素があって”自分という個性”が成り立っているかと思うと、この自分と言う存在が唯一無二の存在と思えてくる。

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    2024年04月17日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

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    感想
    生きるための機構が暴走する。個人のせいではなく社会が欲望を煽っていることが原因の一つ。そのことを知った上でいかに快楽回路と付き合うか。

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    2022年10月26日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

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    文庫化されていたので、読みやすいかと思いきや、難しい。ほぼ理解出来ていない。依存症(報酬系、快感回路)の仕組みを神経科学の方面から解明するもの。悪徳ばかりでなく、良いものとされる行いも脳科学から見ると同じようなものらしい。遺伝要素も多分にあるから、本人ばかりの責任にしてはいけない。けれど、回復するのは本人の責任だという。様々な治療薬は開発されているけれど、解明されていない部分もあり、見通しは未だ厳しい様だ。何事も程々が良いのだけれど、それが難しいのだなと思った。

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    2022年07月06日
  • あなたがあなたであることの科学 人の個性とはなんだろうか

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    身長や運動能力や知能とかは非常に多くの遺伝子が関与する多因子遺伝で、よく分かっていない
    その他にも遺伝については分かっていないことがとても多い(+遺伝だけでなく身体の発達の際のランダムさも個性の因子になる)というのがわかった

    全体に素人にも比較的やさしい平易な説明、引用された研究については趣旨に加えて適宜問題点も指摘されていてありがたい
    「遺伝はある特性の潜在的な能力(例:成長可能な身長)を用意するが、その潜在能力がすべて発揮されるかは環境条件(例:栄養状態、病気になった場合の治療)しだい」というのはなるほどと思った

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    2022年01月30日
  • 嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書――自閉症者と小説を読む

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    自閉症者がどうこう以上に、”読むとはどういうことか”について考えさせられた。
    私はどう読んできただろう。。。

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    2021年10月17日
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか

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    自分がこれまで味わってきた快感がある神経の動きによって引き起こされてきたということが分かっただけでも読んだ甲斐があった。この快感回路を人間が操れたら完全に人間は全知全能になる気がする。

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    2021年07月11日