九井諒子のレビュー一覧
-
購入済み
物語も核心に迫り、シリアスになってきました。
後半のカブルーの告白がとても素敵でした。
彼の腹黒く、打算的な一面は見てて分かりますが、ライオスに向ける感情は少し分からなかったので、スッキリしました。 -
Posted by ブクログ
九井諒子作品集「竜の学校は山の上」。
うーん。人の善意や未来への希望が作者の根底にあるのだろうけど、それだけで物事は収まりはしないよね、という現実の虚しさ厳しさを見せてくれる作品集だと思いました。どちらも、大上段に振りかぶってどうだ、というのではないし、こういうのもあるよね、というさりげなさでもない。押し付けがましくもなく、気づく人だけ気づけば?のニヒルさもない。ちょうど良い塩梅なところが、うまいと思います。
『代紺山の恩返し』『現代神話』のラストが、誰かへの好意という善意が生み出した先にある結果の虚しさを描いていて、どちらも報われなくてこう悲しさと悔しさと哀れみが混じって虚しくなる。
-
Posted by ブクログ
──マルシルは努力した
皆の態度にも腐らず……友好的に接するようきわめて努力した
この努力は知らぬところで失墜寸前だったライオスの信頼を回復し……
結果的にみんなを救った
というダンジョン飯ワールドガイド、完全版。
まさか完全版が出るとは!売れるって素晴らしい。
小話と余談と後日談の宝庫。というか多すぎる。普通書き下ろしが1~2本あれば御の字でしょうに。
こういうの、世界が広がるので本当に本当に本当に大好きです。
チルチャックがチルとチャックを組み合わせた名前で親しくないとチルとは呼べないとか、カカが足が長いのがコンプレックスだとか、ベニチドリとヒエンの話とか。
なんだかんだマルシルのキャ -
購入済み
食は平和を呼ぶ
ダンジョンで何かを食べなきゃ生きて行けないし、食べる事が物語を作り、未解決なことが解決に向かって進んで行き、出される料理が食べたいかと聞かれると別にってなる、どんは魔物もそんな料理であれば美味しく食べれるって思いを感じながら物語が終わりました。ネタバレはヤダから読んだ人にしか解らないかなぁ。これは兄弟愛の物語?って解釈して楽しめました。