プルーストのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
しばらく休んでいたけど、また『失われた時を求めて』を読み始めました。
「ゲルマントのほう」の第1巻は光文社の翻訳で。
久しぶりに読んだということもあると思うけど、この「ゲルマントのほうへ」は、今まで読んだ、「スワン家のほうへ」「花咲く乙女たちのかげに」より数段難しい気がしました。
『1Q84』で、青豆がこの巻で読むのを挫折したというのもなんとなく頷けます。それでもやっぱり、『失われた時を求めて』を読んでいる時間って、他の本を読んでいるときの時間の流れかたと全然違う気がして、個人的にはすごく好きです。なんというか、今この時が止まって、主人公と一緒に色々な時間を思い出しているような。一瞬でもあるし -
Posted by ブクログ
ドストエフスキー五大長篇を読み終えた今、「世界一長い小説」に挑戦して見るのは今ではないか?と思って読み始めたものの、読み難い。。
そして、光文社古典新訳文庫は6巻で中断したまま、完訳するのかよく分からないと知って、このまま読み進めたものか、悩み始めた。
マドレーヌを紅茶に浸して一口食べた瞬間から、幼少期のフラッシュバックが始まり、430頁後に、回想終了、という驚きの展開。
回想中は、場面は飛びまくり、壮大なまだら模様の上、ひとつひとつの描写はとても細かく、比喩の巧みさは世評の通り。ストーリーは特にない、といって良いのだろうか。
義妹曰く、2巻が一番ストーリー性はある、とのことなので、ま -
Posted by ブクログ
「源氏物語」と「失われた時を求めて」は誰の翻訳でもこれくらい面白い本は無いから、次々に目を晒すのだが、いずれも翻訳によってその文学世界が完全に異なってしまうので、面白いというより恐ろしい。だから本当の読書とは、やはり原書・原文に直接当たるべきなのだろう。
実際に今までにそうしてみたこともあったが、源氏よりもよく頭に入ったのはプルーストで、この重層的複合文てんこもりの牛のよだれのような羊腸の小径を辞書を頼りにおぼつかなく分け入る辛気臭い作業は、しかし微分積分的読解の快楽というものを与えてくれたのである。
かというて文庫本で10数冊に及ぶこの膨大な著作をそのまま読み切る自信はまるでないから、次 -
Posted by ブクログ
2010年は「失われた時を求めて」の個人全訳が並行して開始されるという記念すべき年となった。一つは光文社古典新訳文庫から高遠弘美個人全訳、もう一つは岩波文庫から吉川一義個人全訳だ。これまでに個人全訳には2パターンが存在していたので、これで全4パターンの個人統一訳が揃うことになる。評価の高い鈴木道彦訳をどう超えるのか、楽しみな挑戦だ。
それにしても、だ。
仏語原文、英語、日本語(個人全訳含めて6~7種類或る)、そして今回の「まんが」とさまざまな表現形式をとるにもかかわらず、我々がこれらすべてを『失われた時を求めて』という一つの作品として同定する「力」というのはある意味恐ろしい能力だと改め