プルーストのレビュー一覧

  • 失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~
    訳者の考えも、訳も気に入りました。中には写真とその説明もあり、楽しい。注で読むときに 本来必要でないものをそぎおとし、初めて同時代人が読むように 読んでほしいとは、利に敵っている。一般読者は研究者ではないのだから。注が、そのページにあるのも私は好きだ。 新訳 の意味がよくわかる久しぶりの本だった。
  • 失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~
    二度目の挑戦。他社の文庫で、一揃え持っていますが、それは最初で挫折しました。訳文が良いのかな。すんなり話が入ってきます。いわゆるまったりした感じで、話が進んでいきます。本編の語り手の私の子供時代の出来事がつづられて行きます。登場人物も少ないのですが、伯父の家でであったさる女性との出会いが、女性を意識...続きを読む
  • 失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~
    第二篇の上巻は光文社で。
    今まで自分にぴったりの訳を追い求めてちくま文庫、岩波文庫、集英社文庫…と色々読んできたけれどやっぱり古典新訳に関してはさすが安心と信頼の光文社、読みやすかった。
    個人的な読みやすさ指標としては、
    集英社>光文社>岩波>>>>ちくまという感じかな。(左に行くほど読みやすい)
    ...続きを読む
  • 失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~
    ドストエフスキー五大長篇を読み終えた今、「世界一長い小説」に挑戦して見るのは今ではないか?と思って読み始めたものの、読み難い。。

    そして、光文社古典新訳文庫は6巻で中断したまま、完訳するのかよく分からないと知って、このまま読み進めたものか、悩み始めた。

    マドレーヌを紅茶に浸して一口食べた瞬間から...続きを読む
  • 失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~
    スワンも語り手である私もすごく一方的な自分勝手な片思いしてる印象を受けたけど、スワンのがまだなんとなく読んでて楽しかった。どっちもなよなよしてたけど。それに語り手はジルベルトのことを好きなはずなのにオデットに魅了されすぎじゃない。
  • 失われた時を求めて 2~第一篇「スワン家のほうへII」~
    スワンがもうドン引きするくらい必死なのが痛ましくてでも気持ち悪くてぞぞっとするし周りの人たちの会話とか性格もトンチンカンというかアホらしいのが呆れる内容なんだけどたぶん皮肉なんだろうなって思ったら余計面白くなっちゃったフランスの漱石じゃん
    1巻よりだいぶ読み慣れてきた感じがする
    1巻は読むのに必死で...続きを読む
  • 失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~
    高遠さんの訳と読書感のおかげで読めた
    田舎(コンブレー)の風景がコロコロと頭の中で描かれたような気がする(特に植物)
    お母さんのおやすみへの主人公の執着がいじらしくもあり恐くもあった
  • 失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~
    読み始めは、「かなり読みやすくなってきたかも♪」と思ったのに結局すごい時間かかってしまった…社交界のなんちゃらとか当時の文化とかこの本を楽しむポイントはたくさんあるんだろうけど、スワンの恋からの流れで、やっぱり恋って病気なんだなぁ(´・_・`)と思う一冊でした…
  • 失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~
    『スワン家のほうへ』のまとめての感想を記す。集英社抄訳版読んだことがあるが、そのせいか難しい言葉も少なく、読みにくいとは感じなかった。訳者の言葉通りで、話の筋をたどるのが目的だとつまらなく感じるだろう。1日200ページのペースで読んだ。美術、音楽についての造詣が深く、小説とは思えなかったりする。伏線...続きを読む
  • 失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~
    「源氏物語」と「失われた時を求めて」は誰の翻訳でもこれくらい面白い本は無いから、次々に目を晒すのだが、いずれも翻訳によってその文学世界が完全に異なってしまうので、面白いというより恐ろしい。だから本当の読書とは、やはり原書・原文に直接当たるべきなのだろう。

    実際に今までにそうしてみたこともあったが、...続きを読む