失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~

失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~

1,518円 (税込)

7pt

3.6

若者になった「私」はジルベルトへの恋心をつのらせ、彼女の態度に一喜一憂する……。19世紀末パリを舞台に、スワン家に出入りする「私」の心理とスワン家の人びとを緻密に描きつつ、藝術と社会に対する批評を鋭く展開した第二篇第一部「スワン夫人のまわりで」を収録。〈全14巻〉

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失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    451P

    失われた時を求めて 3~第二篇「花咲く乙女たちのかげにI」~ (光文社古典新訳文庫)
    by プルースト、高遠 弘美
    多くのブルジョワが保守的な人たちとだけつきあおうとして重ねる努力、将来意義ある結果を生み出すはずもなく、結局は当たりさわりのない意見だけを口にすることにしかならない努力など

    0
    2025年01月04日

    Posted by ブクログ

    スワンは、オデットに恋心を抱き頻繁に逢うようになる。
    やがて、スワンは、オデットの言動に疑いを持ち、強い嫉妬に駆られる。
    だが、幸福な時は短い。
    スワンの中にもう一つの疑念が生まれ、追うほどに彼の前にオデットの新たな相貌が現れる。
    この辺りのプルーストのメスさばきは、氷のようだ。/

    スワンの孤独な

    0
    2024年08月10日

    Posted by ブクログ

    恋についてプルーストの触れ方は私にとって異質で興味深い。ジルベルト、アルベルチーヌの2人への思いが違ってみえる。恋をなくしても、悲愴ではない。プルーストの紡ぎだす連綿とした、章立てしてない文は読みにくくもあるが、「私」の語りは慣れてくると心地いい。 私も若いころ「乙女たち」とひとときを会話したり、散

    0
    2019年03月20日

    Posted by ブクログ

    第二篇の上巻は光文社で。
    今まで自分にぴったりの訳を追い求めてちくま文庫、岩波文庫、集英社文庫…と色々読んできたけれどやっぱり古典新訳に関してはさすが安心と信頼の光文社、読みやすかった。
    個人的な読みやすさ指標としては、
    集英社>光文社>岩波>>>>ちくまという感

    0
    2023年05月20日

    Posted by ブクログ

    スワンも語り手である私もすごく一方的な自分勝手な片思いしてる印象を受けたけど、スワンのがまだなんとなく読んでて楽しかった。どっちもなよなよしてたけど。それに語り手はジルベルトのことを好きなはずなのにオデットに魅了されすぎじゃない。

    0
    2022年11月14日

    Posted by ブクログ

    読み始めは、「かなり読みやすくなってきたかも♪」と思ったのに結局すごい時間かかってしまった…社交界のなんちゃらとか当時の文化とかこの本を楽しむポイントはたくさんあるんだろうけど、スワンの恋からの流れで、やっぱり恋って病気なんだなぁ(´・_・`)と思う一冊でした…

    0
    2017年04月11日

    Posted by ブクログ

    「源氏物語」と「失われた時を求めて」は誰の翻訳でもこれくらい面白い本は無いから、次々に目を晒すのだが、いずれも翻訳によってその文学世界が完全に異なってしまうので、面白いというより恐ろしい。だから本当の読書とは、やはり原書・原文に直接当たるべきなのだろう。

    実際に今までにそうしてみたこともあったが、

    0
    2013年06月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    語り手の初恋、スワンの娘・ジルベルトとの恋についてあれこれと語り手が考えを巡らせるが、ジルベルト自身の印象は薄く、スワン一家、特に第一部のタイトル「スワン夫人のまわりで」が最初から最後まで通底している印象の第3巻。

    ジルベルトは語り手の中のこうあってほしいと思う理想のジルベルトが描かれ、スワン夫人

    0
    2022年05月18日

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