富田彬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずっと気になってた高慢と偏見。ようやく読み始めた!
長ったらしい台詞が多くて読みやすいとは言えないものの、ハマるとエリザベスを好きになれる。
でも彼女の何がそんなに魅力的でダーシーを惹きつけるのかと問われると、そこはうまく説明できないな…。
コリンズ氏のプライドばっかり高いくせに退屈極まりない性格はよーく伝わるが。
さすがにこの小説は新訳の方がわかりやすいのかも?
それにしても当時のお嬢様達の暮らしの退屈そうなことよ。高等教育を受けるでもなく働くでもなく毎日毎日何してるんだろうと不思議になる。こんなに時間を持て余してたらそりゃ軍の男の子を追いかけ回したくもなるかも。
親戚の家へ6週間も滞在す -
Posted by ブクログ
ネタバレオースティンの名作ですが、現在にも通じるメッセージが沢山。
思慮深いメアリの、鋭い発言に痺れた。
「高慢は誰にでもある弱点だと思うわ。万人共通的のものだと思うのよ。人間の性質は、とにかく高慢に傾きやすいんだわ」
「そして何かしら自分の特質に自己満足を感じない人は、ほとんどいないと思うわ。虚栄と高慢は、よく同じ意味に使われる言葉だけど、まるで別なんだわ。虚栄がなくとも、高慢な人もあるんだから」
「高慢は自分自身をよく思うことだし、虚栄は人によく思われたいってことなんだわ」
その通りだなあと思う。
あと、エリザベスが賢くウィットに富んでいて素敵なので途中からエリザベスを追ってました。笑 -
Posted by ブクログ
まだ半分を読み終えたところだが、この作品は世に言われている通りの傑作だと断言できる。
折り返し地点で主人公が今まで知らずに抱いていた偏見が明らかになり、それとともに各登場人物の真意も明かされるのだが、ここで読者はこれまでの描写の如何にも無駄がないことを知ることになる。
と同時に、偏見を抱いていたのは主人公だけでなく、読者も同様であったということに気付かされるのだが、この手際は見事である。
下巻を読むのが楽しみだ。
※最初、あまりの翻訳の酷さに(英語を頭から訳しているので、日本語の文法としてはかなりまずい)なかなかペースがつかめなかったが、そういうものだと半ば諦めてテキストの意味だけを読み取る