富田彬のレビュー一覧

  • 高慢と偏見 下

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    ネタバレ

    エリザベスの生き方から、どんなときも自分に正直に、誠実に生きること、どんな相手にも誠意を持って向き合うこと、時に自分の間違いを認めることがあっても、それに対して悲観しすぎずに、今この時、これからをどうしていくのかに意識を集中させることを学ぶことができた。

    舞台は1800年頃のイギリスに住む、とある家族の日常を描いた物語。スマホなんてもちろんないのだから、情報交換の手段は人々のおしゃべりと手紙。その語りの詳細さといったら、現代人が写真や動画にヤバイの一言で片付けてしまう内容を、これでもかというくらいの長文で説明してくる。その饒舌さが前回読んだ時にはどうにも蛇足に感じてしまい挫折してしまったのだ

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    2025年07月04日
  • 高慢と偏見 下

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    ネタバレ

    下巻に入るとぐっと萌えどころが増える!
    とりわけペムバリーでダーシーとエリザベスがばったり出会してお互い赤面するシーンはきゅんきゅんしちゃった。楽しい〜。ラブロマンス楽しい〜。
    ダーシーがあまりにも身を粉にしてベネット家つまりエリザベスのために親切なものだから、そんなに尽くして大丈夫!?とかえってハラハラしちゃった。
    身分差のある結婚についての是非というより、こんな狂人めいた家族と身内になるのは古今東西問わずイヤよね…と思っちゃったり。それでもぐっとこらえてエリザベスを選んでくれてありがとうの気持ち。

    ずっと名前は知ってる名作だったけど、私にとって読むタイミングも良かったかも。
    高慢くんと偏

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    2022年11月22日
  • 高慢と偏見 下

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    ネタバレ

    登場人物全てが個人の考えや思いを持っていることを感じさせる点が濃い物語を生んでると思う。
    エリザベスとキャサリン令夫人の舌戦は凄すぎる。突然の展開から一気にボルテージマックス。今もこんな親戚のおばさんはいるだろうなと思いながら読んだ。

    最後に家族のその後が描かれている部分は蛇足のような気もしたが、すごく気になる部分なので書いてくれてありがとうと言いたい。

    21歳でここまで深い人物描写ができるのは凄いと改めて驚かされる。

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    2019年08月26日
  • 高慢と偏見 下

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    高慢と偏見、登場人物が多くて、それぞれの性格や人間関係も多種多彩なので、上巻の内容をしっかりと記憶しているうちに下巻も読んだほうが、楽しさはきっと倍増します。高慢と偏見でお互い誤解しあっている男女が最終的には結ばれる、その過程が本当に楽しいです。高慢と偏見、もちろん時代背景は現代とは違うけれど、現代の人が読んでもこんなに楽しめるなんて。それが普及の名作と呼ばれるゆえんでしょうか。原題は、Pride and Prejudice、これを高慢と偏見と日本語訳した人は素敵な感覚の持ち主だと思います。

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    2017年08月04日
  • 高慢と偏見 上

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    高慢と偏見、資産家の男性と結婚できるかどうかが女性の人生の全てを左右する時代。学歴や知識を身に着けた女性でも、自立して仕事をする道はなく、自分を養ってくれる男性と結婚できなければ惨めな人生が待っている。高慢と偏見でお互い誤解しあっている男女が最終的には結ばれる、その過程が本当に楽しいです。現代でも女性差別は残っているけれど、当時と比べると女性の地位は格段に向上している。それなのに、高慢と偏見に共感を感じるのは、現代でもお金持ちの男性との結婚が女性の幸せという価値観が残っているからなのかもしれませんね。

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    2017年08月04日
  • 高慢と偏見 上

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    ダーシーに起こった変化は、「注文を寿司屋の大将に拒否されて驚いた資本主義信奉者の客が、書いての高慢を捨て、売り手との共創について考える」という類のもので、非常に普遍的なパラダイムチェンジといってよいものである。一方エリザベスに起こった変化は、アドホックに一人の人間に対する一つの偏見を解消するもので、彼女は「私偏見いだきがち〜今後の人生では第一印象で判断しないように気をつけよう〜♪」くらいの示唆しか得ないだろう。ここに高慢&偏見と双頭のテーマとなるには些かアンバランスさを感じた。強いて注文をつけるなら、であるが。

    手垢のついた解釈だが、結婚やシンデレラ願望が、資本主義闘争的な面を、これは現代に

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    2016年08月06日
  • 高慢と偏見 下

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    ネタバレ

    ベネット家の5人姉妹をめぐる婚活の物語。女性同士のマウンティング(幸せの自慢大会)が、いやというほどいやらしく描かれている。階級差別のなかで、エリザベスとダーシーが「高慢と偏見」をこえて、結ばれていく。父ベネットや従兄弟のコリンズなど、個性的な登場人物のコメディリリーフも見もの。リディアの軽率は、強い殺意を誘う。翻訳は硬いが、原作に忠実で、オースティンの知性あふれる皮肉なユーモアセンスをよく伝えていると思う。

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    2014年08月14日
  • 高慢と偏見 下

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    古典恋愛文学!
    お互いが気にしているうちに好きになっていく様子がとてもかわいい。
    再度ダーシー氏が現れてからの、互いに様子を伺っている状態も、ふたりがうまくいってどんどん仲良くなっていく様子も、どきどきしながら見守った。台詞の遠回しすぎるくらいの言葉の選び方は、恐らくもっと意訳してもよかった部分であり、賛否両論ありそうだが、溢れる想いを押しとどめながら言葉を選びえらび伝えたいという気持ちが表現されているようにも感じられて、盛り上がった。
    ジェーンとビングリー氏は他人の意見に左右されすぎ。それだけ互いに気を遣ってしまう優しいふたりだということなのでしょう。

    21歳の処女作だということにびっくり

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    2013年09月03日
  • 高慢と偏見 上

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    数年に一度のペースで読み返している小説。

    18世紀イギリスの中産階級家庭を舞台にした古典文学、といっても全く堅苦しいものではありません。好奇心旺盛で知的、活発な主人公エリザベスと、聡明で思いやり深い姉ジェーンが結婚に至るまでの過程をユーモラスに、ある意味下世話な目線で描いています。主題は「結婚」ですが、高尚な哲学とか苦悩とかドラマチックさなどとはまったく無縁。結婚には家同士の格や財産などの条件が最重要事項であり、登場人物たちは当然のこととして、恋愛感情と同時にそういった条件部分を判断していきます。

    登場人物それぞれが長所も短所も持ち合わせており、例えばエリザベスには第一印象だけで相手を評価

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    2012年09月04日
  • 高慢と偏見 下

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    解説にもある通り、本書では登場人物の諸性格が実に明確に書き分けられていて、そのことが大きな展開のない本作を駆動する仕組みになっている。
    それ故、ある種の小説にあるような、登場人物が著者の手を離れて語り出すような感覚はなく、あくまでも著者の想定した通りに登場人物が語らされている、という感じを受けなくもないが、そこはそれ。登場人物に含みのある行動をとらせ、後半に以前の行動の真意を語らせる、というミステリーのような手法をとることでバランスをとっている。
    ともあれ、写実的小説としてはかなりの傑作だと思う。

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    2012年05月28日
  • 高慢と偏見 上

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    主人公の女性、いつの時代でもステキです。
    男性に好かれるか、と聞かれると?だけど、そうではない女性らしさがある。

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    2011年07月22日
  • 高慢と偏見 上

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    エリザベスとダーシー氏の駆け引き、言葉での戦い、そして愛情の細やかさがとても面白かったです。舞台は中流階級?の家で、嫁・婿探しのために舞踏会をしたり食事に招待したり、手紙を書いたり、結婚の申し込みをしたりと特に起伏がある話ではないです。それなのに、テンポがよくて早く続きが読みたくなりました。
    一言でまとめれば、ダーシー氏が素敵です。というところ。

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    2009年12月25日
  • 高慢と偏見 下

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    ジェーン・オースティンがめっちゃ好きになった本。
    ぜひ20代の女性には一度は読んでほしい。
    ロマンスがぎっしりつまってます☆

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    2009年11月02日
  • 高慢と偏見 下

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    上からの続き。
    友達と話している最中に判明しました。
    私、"恋に思想がないのが嫌なのよ。"らしいです。
    これ明言じゃない?
    オースティンの小説は確かに、わくわくどきどきする、というものではありませんが、
    ひとりひとりの人物が文章から浮き上がってくるような印象があります。
    登場人物を生かすということにかけて、本当に素晴らしい作品だったと思います。

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    2009年10月04日
  • 高慢と偏見 上

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    大学の教授がオースティンは素晴らしい作家で、でも
    「誰がお見合いしたとか結婚したとかそんなのどーでもいーじゃない!!」
    と絶叫なさっていたので読んでみた。
    うん、確かにどうでもいいよね。
    でも読める読める。
    面白い。
    あれ、私恋愛小説アレルギーじゃなかったっけか?
    あ、ベネット氏ひどいひと。

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    2009年10月04日
  • 高慢と偏見 上

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    問答無用で好きな本。
    映画から入ったけど、自分で見て、自分で考えて、行動するヒロインが、
    とても憧れです。芯がある。
    時代を感じさせない本です。

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    2009年10月04日
  • 高慢と偏見 下

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    ところでキーラ・ナイトレイ主演のプライド&プレジュディスについて、ぼくはベネット家で一番美人のはずのジェーンよりもエリザベスのほうが明らかに美人だと信じてやみません。

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    2009年10月04日
  • 高慢と偏見 下

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    時代背景の違いはあるが、現代にも通じるところがある。2人の登場人物が一貫して高慢と偏見を持つ存在として描かれているためストーリー展開もわかりやすい。
    原典で読みたい。

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    2024年07月12日
  • 高慢と偏見 下

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     1813年に出版されたが、執筆されたのは1796年、作者が21歳の頃だったようだ。
     この作品はずっと昔どこかで読んだ記憶があるのだが、昨年『マンスフィールド・パーク』を読んでとても面白かったので、再読したのである。
     ジェーン・オースティンは彼女自身が育った環境、イギリスの田舎に住む「中の上」くらいの階級の、平凡な家庭生活の日常ばかりを書いたのだが、人間観察・描写が優れているため、このような凡庸な生活風景が面白い小説として結晶した。
     現在我々が彼女の小説を読む際の面白さは、人間描写の他に、「当時のイギリスの社交界ではどうしてこんな変なマナーに全員縛られていたのだろう?」といった、人類学的

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    2023年09月30日
  • 高慢と偏見 下

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    ネタバレ

    あれだけ嫌っていたダーシーにエリザベスが惹かれていく心の機微がよく描かれていた。エリザベスは賢くて勇気があって良い。ハッピーエンドだった。人物描写が分かりやすくてハッピーエンドで、婦女幼童の読み物って感じ。

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    2023年01月15日