田村正之のレビュー一覧
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新NISAやiDeCoの制度全般の解説だけでなく、なぜインデックス投資、特に全世界株式に投資をすることが、資産形成をする上で最適解であるのかを、これまでの株式市場の株価推移データを基に丁寧に説明してくれており、わかりやすく、好感が持てました。
インデックスの投資実績のグラフについても、1つの投資期間のみから投資実績を見るのではなく、1か月ごとにずらした期間でも検証されているのがユニークでもあり、極力投資バイアスをなくそうとされている著者の誠実さを感じることができました。
アクティブ型投資信託のこれまでの投資実績も詳細に説明されており、いかに魅力的なアクティブ型投資信託であったとしても、イン -
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ネタバレとあるきっかけで著者の日経コラムを拝読しましたところ、非常に分かりやすく社会保障や投資について説明されていたので、こりゃきっと著作も面白いぞと手に取ってみました。
現行の公的年金制度を詳細につまびらかに解説してくれていて、ぼやーっと認識していた公的年金の制度の概要が理解することができました。なぜ、こういった大切なことが自主的に行動しないと知識として手に入らないのか、自分の老後にとってとっても大切なことなのに、なぜ今まで知らなかったのか、自他ともに責めたくなるほどの内容です。日本の制度で暮らす予定の方々は、自分が毎月払っている保険料がどういった形で還元される予定なのか、具体的に把握されるのに最 -
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1.半年くらい前に買って、そのまま積読状態になっていたため、思い切って読むことにしました。
日経新聞で田村さんの名前はよく出てくるので、気になっていたので購入しました。
2.公的年金は、終身保険であり、自分の選択次第で増やすことができるということが述べられています。年金問題は常に話題になっており、様々な情報が飛び交っています。この本では、年金について詳しく述べられており、なぜ支払ったほうがいいのかを述べています。年金は国民、厚生、障害、遺族といった種類がありますが、これらをもらうためにどのような手続きが必要なのか、資格は何が必要なのかを言ったことまで書かれています。また、年金額を増やすために -
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類書では解説不足と感じ、もっと学びたいと考えていた点がしっかりと説明されていました。
一つは、イデコの受け取り時の課税についてです。イデコは節税の仕組みは有名ですが、受け取り時にあらためて課税され、節税効果が相殺される点も重要だと思います。この点を詳しく述べて、その上で効果的な受け取り方法を検討・説明しています。
二つ目は、ドルコスト平均法についてです。著者も本手法をおすすめしますが、そのデメリットも示しています。無条件で有利な手法ではない点を述べた上で、それでも特に初心者にはおすすめできる理由を述べます。
入門書としては、数学的説明もあり、やや説明が細部に踏み込んでいるかもしれません。逆に経 -
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新聞記者が執筆しているという偏見があったため、
読みづらいのではないか、と身構えていたが、
まったくそんなことはなく、たいへん読みやすくまとめられている。
個人型確定拠出年金の対象者拡大の背景を解き明かすことから、
いちばん明快だったのは、受け取り方に対する税控除の考え方。
一括受け取りの退職所得扱い、それ以外の比較については、
取材で得た内容も含め、丹念に記されていた。
新聞記者ならでは(?)といえるのは、今後の課題について。
いくつか取り上げられているが、いずれも納得のゆくもの。
これも取材で企業や利用者の声を拾っているからこそだろう。 -
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星5の評価をしてけれど、内容は「お得な受給方法」や「企業型確定拠出年金の有効活用法」をはじめ最近の制度変更にも触れていてマニアックな話題に富んでいて、確定拠出年金について無知の状態から読み始めると読破するのも辛いかもしれません。
著者は日本経済新聞社の田村記者さんですが確定拠出年金については「お馴染み」の人です。
その取材時の銀行や大手生保での苦労話のようなものも垣間見れるくだりも必見。
時代が変わる狭間を見ているような感じです。
著書では個人型DCの他にも企業型DCについて書かれた箇所もあるので、最近話題の個人型DCだけを求めていると混乱するかもしれません。
もしも会社で企業型DC