あらすじ
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“プロ”や周囲の言葉に惑わされちゃダメ!
新NISA時代にイデコ、公的年金も組み合わせた資産運用は、実際にどうすればいいのか?
□一括より積立投資が有利?
□株の比率は年齢に応じて変える?
□一番資産を増やせるのは長期の積み立て?
□中小型株を多く含む指数の方が長期で上昇しやすい?
□目先株価が下がりそうな場合は積み立ての開始を遅らせるべき?
□教育・住宅資金は預貯金で備える?
□所得のない主婦(夫)はイデコを使う利点がない?
□60歳以降の国民年金任意加入は損? ……
これら多くの人が陥りがちな誤解(間違い)や通説の真偽を確かめながら、期間、金額、商品でどのくらいの違いが出るかを「目からうろこ」のデータをもとに徹底検証。新制度の正しい使い方を実践的に提示。
堅実に資産を作る「最もシンプルな原則」を解説する、新NISA・イデコ時代の資産運用のファイナルアンサー本です。
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Posted by ブクログ
来年から始まる新ニーサ。とりあえずこの本を読んでおけば一通り心配なく活用できるのではないでしょうか。イデコとの併用方法やサラリーマン向けの推奨投資法まで、低リスクで老後に備える方法が網羅されているので、老後や今後の生活が不安だと思う人は読んで損はないと思う。
Posted by ブクログ
新NISAやiDeCoの制度全般の解説だけでなく、なぜインデックス投資、特に全世界株式に投資をすることが、資産形成をする上で最適解であるのかを、これまでの株式市場の株価推移データを基に丁寧に説明してくれており、わかりやすく、好感が持てました。
インデックスの投資実績のグラフについても、1つの投資期間のみから投資実績を見るのではなく、1か月ごとにずらした期間でも検証されているのがユニークでもあり、極力投資バイアスをなくそうとされている著者の誠実さを感じることができました。
アクティブ型投資信託のこれまでの投資実績も詳細に説明されており、いかに魅力的なアクティブ型投資信託であったとしても、インデックスに毎年のように勝ち続けるのは相当困難であることを思い知らされました。
インデックスに投資しておけば、平均値が毎年とれるので、安心につながりますよね。
また、iDeCoの直近の新規加入状況が芳しくなく、それが新NISA導入発表の時期以降に顕著なことを著者が憂いておられますが、私も同感です。
私は、2017年1月から、満額である月12,000円を先進国株式のインデックス投信に毎月掛けていますが、地方税も併せると、何もしないで合計掛金の30%である43,200円を毎年、節税できるのです。
こんな国が用意してくれた有利な制度を使わない手はないと思います。
本書を機に、iDeCoへの新規加入者が増加することを切に望みます。
Posted by ブクログ
田村さんの本はデータによる裏付け、根拠がしっかりしているためいつも参考にしている著者です。
この本では、期間20年間の長期積立が如何に資産形成にとって重要なのかをデータを用いて示してある点が、自分にとって興味深い内容でした。
リーマンショックのような金融危機に見舞われた期間でも、20年間の年率平均はマイナス0.5%だったという結果は、長期積立をスタートする後押しをしてくれる結果でした。
Posted by ブクログ
読みやすいです。NISAの基礎知識からおすすめの紹介、Q&Aと並んでいて初心者の一通りの疑問に答えているように思いました。データを元にして客観性に気を配っており、かつ主張がハッキリされていて大変参考になります。
Posted by ブクログ
BSテレ東「マネーのまなび」でおなじみの田村正之氏が、新NISA開始直前に出した新NISAとイデコについて書いた本。いい加減そうな態度で頼りなく見える著者だが、分析や研究は精緻だし、着眼点が面白い。本書も参考になる点が多く役立った。良書。
「岸田文雄政権が打ち出した資産所得倍増プランに基づく新NISAへの変化はとても大きなものです。日本人の資産形成を一変させる、「革命」とも言えるほどの潜在力を持っています」p3
「(投資に対する誤ったイメージ)多くの人が「何がいつ上がるか当てなければならない」と思い込み、投資に尻込みしてしまいます。しかし本書に書いたような長期投資のシンプルなルールさえ知っていれば、誰でも老後を安心して過ごせるだけの資産形成は可能です」p4
「十分な資産を持つことは人生の選択肢を広げ、生きていく自由度を高めます」p5
「何がいつ上がるかわからなくても、「長期」「分散」「低コスト」というルールを守れば資産は増やせます」p43
「(機会損失の防止)突如として急な上昇をすることがあり、それを「稲妻の走る瞬間」と呼びます。その瞬間に市場に居続けなければ、成績は大きく悪化します。そして「いつ稲妻が走るかは事前にはわからない」ということも同時に覚えておくべきです」p44
「株が94年間で約7620倍。年10%。債券と不動産がともに4%台なので、株式の収益力はやはり群を抜いています」p50
「まずお金を3つに分類する。「生活防衛資金」「特定目的資金」「余裕資金」」p115
「2%のインフレが20年続くと、お金の価値は3割強も減ってしまいます」p130
「(NISAの金融機関を選ぶポイント)①品ぞろえ、②コスト、③サービス(著者はSBIか楽天を推奨)」p137
「(イデコ)受給時は原則課税です。一時金で受け取るときは退職所得控除、年金で受け取るときは公的年金等控除という税制優遇がある(NISAは、最後まで非課税)」p149
「(米国の企業型DCである401k)15年継続加入した人の平均資産は、44万6000ドル(6200万円弱)」p186
「(米国のDCでは、元本確保型投信は認めていない)401kの元本確保型資産は全体の1割にすぎません。一方で日本は、企業の75%が預貯金に指定しているなど、企業型DCの資産の4割が元本確保型となっています」p187
「(401kは投資額も大きい)401kの従業員と会社を合わせた年間の拠出上限は6万6000ドル(2023年)(約920万円)です。日本の企業型DCの上限額は年66万円ですから、桁違いです」p187
「(DCが資産形成の1丁目1番地)DCでの成功体験はDC以外での株や投信の保有を促している」p188
「(英国は米国以上に積極的)2012年以降、すべての企業の従業員はDCなど企業年金に加入、給料の一定比率以上を拠出させた(強制的に公的年金を補い、定年後に備えさせる)」p188
「(年金の控除)公的年金等控除は最低年110万円。他に所得がない場合は年48万円の基礎控除も加えた額が実質的な非課税枠になるので、最低でも年158万円になります」p200
Posted by ブクログ
NISAとiDeCoの仕組みを詳細に解説している本かと思ったが、NISAとiDeCoについては触れる程度で、主にインデックスファンドで長期分散投資しましょうという王道の内容であった。しかし債券を組み入れる必要性や取り崩し、公的年金と併用した出口戦略までエビデンスを持ってケースごとに説明しており、金融リテラシーを上げるのに最適な本に思えた。初心者には若干難しく、ある程度理解している人には知識の焼き直し感が否めないが、特定分野に特化せずに入り口から出口まで総合的に金融リテラシーを上げられる本だと思う。
Posted by ブクログ
・決定版。
ただ詳し過ぎて普通の人には頭に入らないかも。
・信託報酬でなく総経費率を見ること。
ベア型やラップやロングショート戦略ファンドの総経費率は10%を超えている!
Posted by ブクログ
図やデータが多く比較的読みやすい一冊。
印象に残った点としては、NISAの年初一括又は積立(ドルコスト平均法)の選択に関し、リターンとしては前者に優位性があるという事実をデータを用いて明確に説明している点。後者の手法はいわゆる「安心」を得るためのものとし、自分なりにこの論点への腹落ちを得られたと思えた。
後半ではNISAとiDeCoの併用についてや、iDeCo受給時にかかる税への対応についてパターン毎の具体的説明あり。iDeCoは当初掛金に対する所得控除がクローズアップされるが、受給時の対応如何によっては税が差し引かれることをきちんと認識できた。
今後の資産形成に欠かせないNISAとiDeCoの両制度について、両者の概要はもとより、相違点、年代毎の活用方法などが網羅的に解説されており、十分元は取れました。
Posted by ブクログ
nisaについてはほとんどが知っている内容ではあったものの、iDeCoの中身やnisaとの比較は知らないことが多く勉強になった。節税効果が一番の強みであること、iDeCoの選択肢にはただの預金も含まれていることを知った。
またライフプランの設計として、公的年金とnisaの使い分けも語られていた。離職後すぐにnisaを切り崩し、月額が上がった状態の年金を永続的にもらうのか、nisaの複利効果をできるだけ回しておくのか、選択肢が提示されていて面白かった。
Posted by ブクログ
・NISAは儲かった時だけお得な仕組みで、損した時は課税口座より不利な仕組みです。そのため、とにかく損失を出さない運用を心がけることが大事。
・新NISAの理論上の最強の使い方は、可能な限り早く18,000,000円の枠を埋めること。できるだけ早くできるだけたくさんの枠を、長く運用することが大事。
・長期なら世界株の平均運用利回りは7%。
・現在で評価益が出ていて、将来的に値上がりを見込むなら、なるべく早く新座口座に移し替えることを考えましょう。
でも、どれぐらいの期間のベースに計算しているのかがよくわからない。また、将来の上昇率がプラスになるかどうかもはっきり言ってわからないのではと思ってしまった。