倉田タカシのレビュー一覧

  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    おもしろーい!実際にはない場所だけどあるような感じがちゃんと出てて、すごい!
    3人とも違うところにいて文通してるって、なんか夢見る女の子の夢叶えた感じするー!

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    2024年01月06日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    ネタバレ

    面白かった!各々の先生が旅した様子すべて面白かったのですが、やはり酉島伝法先生の手紙には毎回吹き出してしまいました。
    そして何より、カッカ・ピィ(仮)……!
    あのキャラクター(神?)はすごいです。こんな風にお互いの旅でからみ合い、驚きをもたらしてくれるとは。大好きです。

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    2023年05月08日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    ネタバレ

    ほんタメで紹介されていたので、読んでみた(もちろんあかりん帯のものを購入)。

    最初は「なんだこれ?」という感想だったが、五通目の手紙を読んでこの小説の面白さに気づいた。まさかあの蟹頭がこの物語の主要メンバーに入るとは……。でも、ある物があるところでは人気者になっていて、あるところでは忌むべき存在とされていて、さらにあるところでは言ってはいけない言葉として扱われているなんて、結構あることなのかもしれない。


    「旅をして地図上のまったく同じ地点に立っても、見える景色はまったくちがったもので、それぞれの眺めは厳密なところ、まったく同じ景色として共有することは不可能なんです。(…)ただ逆を言えば、

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    2023年01月22日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    エッセイを読んでいるような、旅行記や冒険譚を読んでいるような、と思えばSFの世界に投げ込まれるような、不思議な気分にさせてくれる本でした。

    架空と分かっていながらそこに書かれるお手紙にワクワクしたり困惑したり、妙な現実味を持って読ませるのは流石作家の技術だと思います。個人的に終わり方もとても好きでした。

    私は本を読みながら頭で映像化するタイプでカタカナ語が苦手なタイプなので一気に読むのが辛く途中から1日1通と決めて読みましたが、自分にも手紙が届いているような感覚があって良かったです。

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    2023年02月11日
  • Genesis 一万年の午後

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    日本人作家によるSF短編アンソロジー。様々な味わいのある作品を楽しめる。読者ごとに好みがあるので、すべての作品を面白いと思う人はそう多くないと思うが、これから好きになる作家出会う良い機会になるだろう。私の好みは、「イヴの末裔たちの明日」(松崎有理)と「生首」(倉田タカシ)の2作品。前者はAIが仕事を奪った結果、治験のアルバイトにたどり着く、どこかユーモラスな作品。後者は生首が現れる現象がホラーチックであるが、なぜか笑いたくなる作品。なんだ、私は笑える作品が好きなのだろうか。今気づいた。

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    2022年12月21日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    リレー式書簡集、のていをした架空旅行記、とは思えないほどスケッチも写真も呪いの人形もリアル。秘境旅モノの書棚にしれっと紛れていてほしい。
    異国情緒を楽しむ趣向もあれど、ところどころ不穏。うっかりすると夢に出てきそうな蟹男の気配におののく。

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    2022年04月26日
  • Genesis 一万年の午後

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    東京創元社が、社名の「創元=GENESIS」を冠して二〇一八年に刊行したSF書き下ろしアンソロジー第一集。各作品の前に編者による洒脱な紹介コメントも寄せられていて、「日本の現代SF小説界、作家も出版社も一丸となってこんなメンツで盛り立てていきますぜ」という顔見世興行的な気合いの入りようが感じられる。今のところ二〇二一年の第四集まで毎年刊行が続いているようだ。
    SFに限らず同時代の作家の好きと思える小説に出会えることには、古典名作を楽しむのとはまた違う喜びがある。創元さんの四年前のお薦め、彩り豊かで「ぜんぶ好き」とはいかないが、これだけいろいろ並べて出してくれたことにありがとうという気持ち。

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    2022年03月20日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    どなたの作品も未読
    帯に岸本佐知子さんのお名前があっただけで手に取る

    なんとまあ、どうしましょうというところから入る旅路に、行きつく先はあるのかしらとやり取りを覗き見る
    途中、呪われたのか膠着状態になるも、なんとか打破
    夢の中の出来事のような、なさそうでやっぱりないのだけど、微かな現実味にやっぱりあるんじゃないかとドキドキする頃には、もうすでに取り込まれているんだな

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    2022年03月14日
  • Genesis 一万年の午後

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    2018年末に刊行された新しめの日本SFアンソロジー。短編8編+エッセイ2編が収録されています。

    アンソロジーを読むこと自体、ちょっと良い(と見込んだ)食事処にぷらっと入って「おまかせコース」を頼むようなもので、満足したい気持ちと、意外なものを味わいたい気持ちが同居していると思います。
    個人的には両ポイントともにちょうど良い感じの1冊でした。編集者の匙加減の素晴らしさもあるんでしょうが、SFというジャンルの中での振れ幅もなかなか心地良かったと感じました。
    (正統派SFもありつつ、一見ファンタジーでは?日記では?となる作品や、突き抜けたシュールさの作品があって、色彩豊かでした)

    1編挙げると

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    2021年05月08日
  • うなぎばか

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    SF小説で、おもしろそうなものを探していたら、この本が目に留まった。「う、うなぎのSF…?」
    うなぎが絶滅してしまった日本が舞台。なんというか、うなぎ愛がすごい。
    「うなぎが危ない!」という台詞には思わずふいた。

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    2019年12月30日
  • Genesis 一万年の午後

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    SF。短編集。エッセイもあり。
    これは良い企画。5年、10年と続いてほしい。

    久永実木彦「一万年の午後」
    人類絶滅後のロボットたち。綺麗な文章が印象的。

    高山羽根子「ビースト・ストランディング」
    怪獣を持ち上げるスポーツ。相変わらず奇妙な設定が持ち味。好き。

    宮内悠介「ホテル・アースポート」
    SF設定でのミステリ。ミステリとしては小粒だと思うが、上手くまとまってる。舞台設定が良い。

    秋永真琴「ブラッド・ナイト・ノワール」
    吸血鬼&マフィアもの。ラノベやマンガぽさが強い。成田良悟『バッカーノ!』風な印象。好き。

    松崎有理「イヴの末裔たちの明日」
    近未来の技術的失業。リアルなテー

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    2019年11月17日
  • Genesis 一万年の午後

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    新しいSFのアンソロジーシリーズ
    堀晃が読める!ってのを期待しちゃった分だけ、日記の様な小品にガッカリ…

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    2019年02月16日
  • うなぎばか

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    うなぎの絶滅をテーマにした連作短編集。書名の通り、うなぎに狂った(または狂わされた)人々の話である。うなぎの絶滅は深刻であるが、作品ではそれを楽しむかのように軽いテンポで語られる。決して嘲笑っているのではないが、コミカルな感じがする作品たちだ。さっくりと読めるので、暑い夏の日に、うなぎの替わりの滋養強壮食として楽しんではいかがだろうか。

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    2018年08月24日
  • 母になる、石の礫で

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    3Dプリンターが高度に発達し、あらゆるものを産み出せるようになった未来の話。舞台は宇宙。
    己のアイデンティティーに悩む若者たちの、ジュブナイル小説。

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    2017年08月14日
  • あなたは月面に倒れている

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    面白くなかったわけじゃない。が、よくわからない本。9つの中短編が入っている。その半分は、未来社会のAIがどうなっているかという小説。残りの半分は、もしかしたらAIが書いたのではないかという、一見、ちゃんと文章になっているけど、どこか歪んでいる小説。最初に収録されている「二本の足で」を読んだ時、いくつかの問題提起をする本だと思ったのだが、必ずしも全部の作品が、そうではなかった。実験小説みたいなものもある。よくわからない本としか言いようがない。

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    2024年05月09日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    3人とも初めての著者。
    それぞれの個性が発揮された、どれも楽しそうな旅でした。
    そっか!本を開いて想像をする、それも旅なんだ!

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    2024年03月16日
  • Genesis 一万年の午後

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    ■個人的なメモ

    [△]久永実木彦「一万年の午後」/ヒト絶滅後、一律なマ・フたち、聖典、宇宙の地図づくり、変化しないこと。
    [▽]高山羽根子「ビースト・ストランディング」/ビースト挙げ競技、旧野球場。
    [○]宮内悠介「ホテル・アースポート」/宇宙エレベーター、ホテル、殺人事件。
    [△]加藤直之「SFと絵」/ゲーム「ディガンの魔石」以来ファンです。
    [○]秋永真琴「ブラッド・ナイト・ノワール」/旧吸血鬼の「夜種」、人間は王族、ローマの休日、好みのキャラ、好みの設定、好みの会話。
    [△]松崎有理「イヴの末裔たちの明日」/技術的失業、AI、ロボット、ベーシックインカム、治験、星新一さんっぽいオチ。

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    2023年06月11日
  • うなぎばか

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    ネタバレ

    どんだけウナギが好きなんだ?っていうくらい、ウナギばかりでてくる。装画も著者によるものか、ウナギだし。いちおうSFだな。「うなぎばか」はうなぎのタレをめぐる騒ぎ。「うなぎロボ」はウナギでなくても良くね?「山うなぎ」はウナギじゃないし。「源内におねがい」はタイムマシン。「神様がくれたうなぎ」の神様がかわいらしい。

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    2023年05月05日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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     高山羽根子、酉島伝法、倉田タカシの三人の作家が、架空の国を旅しながら(どうやってかはともかく)手紙を送り合うという設定の「旅書簡集」。そして巻末エッセイ(あとがきのようなもの)は宮内悠介。お、東京創元社のSFアンソロジーシリーズ『GENESIS』で見かけるような作家たちだぞ、と思って手に取った。
     読んでみると、GENESISを読むときに似た幻想浮遊感に見舞われる。そして、時折り「わかる」地平に降り立つのだが、そこもどこかしらなにかしらずれている。私が「わかる」と思っていることなんて世界の中のほんの一部なのだなあなどと思っていると、突然、人生哲学とか人間の本質みたいなことを考えさせるようなフ

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    2023年04月07日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    よく知った世界から枝分かれて進化の袋小路に辿り着いたかのような、何故にどうしてこうなった?と言わずにはいられない強烈な風習、建築、祝祭(と呪い)をくぐり抜けて旅は続く。
    土地のパワーに負けそうなところを、好奇心と一種の鈍感力で三者三様にサバイブしていく訳だが、何より敬服するのは食に対する許容値の広さ。現地の食べ物を探すのは旅の醍醐味だけれども、さすがにこれを食べますか…。
    旅行に行きたいが、まずは己れの胃袋を鍛え直さねば。

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    2023年03月25日