乙野四方字のレビュー一覧
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君愛、僕愛のスピンオフ作品。
暦と出会わなかった栞の人生の話。
君愛、僕愛での栞しか見ていなかった私は、この作品を読んで並行世界というものをより立体的に考えられるようになった。今までは暦と出会わなかった栞の人生を感覚的にぼんやりと考えることはあったが、このようにはっきりとその人生を描かれたことで、本当にそのような世界が存在するのだと感じさせられた。
暦と出会わない栞の人生は、全くと言っていいほど本編と交わらない。本当に暦には出会わないのだ。しかしながら、変わらない部分もある。「見返りを求めない人助け」と栞が発言した時、知っている栞がチラついて嬉しくなった。どの並行世界でも変わらない部分があ -
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ネタバレ「君を愛したひとりの僕へ」では並行世界の自分・相手は同一人物ではないと考え、「僕を愛した全ての君へ」では並行世界でも同一人物という考えになっていて、実際タイトルにも考え方が反映されているのがすごい。しかも、どちらも愛する人(人は違うけれど)によってそれぞれの考え方になっているというのも面白いところだなと...‼︎
「僕を愛した全ての君へ」でわからなかったとこ、何も気にせず読んでいたところも、「君を愛したひとりの僕へ」の伏線(⁇)、並行世界で起こっていたことだと結びついていくのが本当に読んでいて面白かったし、交互に何回でも読みたい!!
どちらもあまり長くなくとても読みやすく書かれているの、読 -
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僕が愛したすべての君へ
→君を愛したひとりの僕へ
の順で読んだ。
◎理解のしやすさやハッピーエンドを求めるなら
君愛→僕愛
◎伏線回収や切ない感じが好きな人は
僕愛→君愛
の順に読むのがおすすめ!
2作品どちらから読んでも良くて、
どっちを先に読むかによって
感じ方が変わるっていうのが面白かった!
私は友人とお互い逆から読んだんだけど
感想や考察を言い合うのが楽しすぎた!
【2つを読んだ感想】 ⚠︎以下ネタバレあり
読み終えて少し余韻に浸ってた。
なんとも言えない喪失感。
正直ハッピーエンドでは無い。
寧ろ切なさ、寂しさが残った。
「僕愛」で読んだ暦と和音との話
これは実は暦 -
Posted by ブクログ
友人が君愛→僕愛の順で読んでたから
私はこちらから先に読んだ。
【僕愛だけ読んだ感想】
・並行世界の自分は自分なのか。
・並行世界はこの世界で選ばなかった”未来への可能性”
さっきまでここにあったのにと思うことが私も多々ある。私たちは並行世界を常に行き来しているという概念が非現実的だけど、それもあり得るのかもって思えて面白かった。
「君を愛したひとりの君へ」を読むのが楽しみ!
この作品は2冊読んで1つのお話だと思うので
もう一つの方にちゃんとした感想を書こうかな。
【追記】
私的にはこっちから読んだ方が面白いんじゃないかなって思った。記憶を消して逆からも読んでみたいな。 -
Posted by ブクログ
『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』に続く待望のスピンオフ長編……とあらすじにも書いてあるのですが、違います
完結編です、これ
オカルトの要素もあり、それを作中の理論によって解決するところは推理小説のようでもあり、でもその理論はSFで、そして恋愛小説としても素晴らしい
この幸福な読後感と言ったらありません
いい年して思わずうるうるぽろぽろしてしまいました
そして本棚から『僕が~』をとりだして、パラパラと読み返してはニヤニヤとしてしまいました
マジで面白かったです、おすすめ
『僕が~』『君を~』を読んだ人ならこの作品も読むべきです!絶対に!
読んでない人は……どうなんだろう -
Posted by ブクログ
2024.1.17 ☆9.3/10.0
"「99%の幸せが、残り1%の不幸で出来てるとしたら・・・私たち、どうすればいいんだろうね。幸せなままでいいのかな」
「・・・・分からないけど、幸せになってしまった以上は、幸せであるべきだと思う。そうでないと、1%の不幸も報われない.....って、これはきっと僕たちが幸せだからこそ言えることなんだろうね」
1%の不幸が、99%の幸せをどう思うのか。
「でもやっぱり、僕たちは開き直ってでも幸せであるべきだ。そして次の幸せに繋げないといけない、と思う。1%の不幸を踏みにじるんじゃなくて、踏み台にして」
「踏み台にして良いの?」