青山透子のレビュー一覧
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本書は、1985年8月12日に、東京発大阪行きの日航ジャンボ機123便が群馬県の御巣鷹の尾根に墜落し、乗員乗客524人のうち520人が亡くなった、単独機では世界最多の死者を出した事故・事件の真相を問うものである。
著者の青山透子氏は、元日本航空国際線客室乗務員で、国内線時代に当該機のクルーと同じグループで乗務。その後、官公庁、各種企業等の接遇教育に携わり、専門学校、大学講師として活動。東京大学大学院博士課程修了、博士号取得。
私は、この事故・事件については、しばらく前に、群馬県警高崎署の刑事官として身元確認班長と務めた飯塚訓氏が、現場で見た127日間を記録した『墜落遺体~御巣鷹山の日航機123便』を読んだが、その真相を問う本・文書に接したのは、不覚にも今般が初めてである。
事故・事件当時私は学生だったが、日本国内の陸上の極めて限定的な地域に墜落し、赤々と炎上している機体が、一晩中発見できないなどということが、本当にあるのだろうか?という疑問を、漠然と抱いたことを思い出す。
そして、本書を読んで、公式発表に対してこのような様々な疑問があることを知り、驚くと同時に、9.11米国同時多発テロや、古くはケネディ米国大統領暗殺をも思い出した。
著者の推測(端的に言えば、自衛隊が誤射したミサイルが当該機に当たったことが墜落の原因)には妥当と思われる部分も多々あるが、一方で、①隠蔽する動機が弱すぎるのではないか?(9.11やケネディ暗殺の疑惑は、真偽は別として、事件に対する国家の積極的な意図・関与が指摘されているが、本件の原因はあくまでもミスであり、明るみに出たときの衝撃・リスクを考えれば、隠蔽しようなどとは考えないのではないか)、②生存者がいる可能性のある現場を、火炎放射器で焼き尽くすなどという行為が、倫理的にできるだろうか?、③生存者4人は②の行為を目撃しているのか?、などの疑問が浮かぶのも事実である
本書を読むだけでは、その真相は即断しようもないが、一つだけ確かなことは、30余年を経た今も、これだけ多くの人々が疑問を感じている以上、公式な再調査が行われるべきということである。それが、亡くなった方、遺族の方、また、上記『墜落遺体』で語られているような、事故に献身的に対応した人びとに対する、最低限の誠意というものであろう。遠からぬ将来、誰もが納得する形で真相が明らかになることを願いたい。
(2021年6月了) -
Posted by ブクログ
青山透子『日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る』河出文庫。
1985年8月12日に御巣鷹の尾根に墜落した日航ジャンボ機墜落事件の真相に迫るノンフィクション。
果たして真実はどこにあるのか……自衛隊または米軍による事故の隠蔽なのか……
真相の鍵となるのはジャンボ機墜落前に目撃されたオレンジ色の謎の物体と2機のファントム機の目撃証言。ジャンボ機墜落の原因は訓練用ミサイルによる尾翼の破損で圧力隔壁の破損によるものではないというのが、著者の主張である。墜落現場を特定し、救助活動が遅れたのは訓練用ミサイルの痕跡を消すためにガソリンとタール臭が特徴的なゲル化燃焼剤を使って機体の残骸を燃焼させたためだとも主張している。
確かに怪しい点は多分にあるが、物的証拠が無く、目撃証言や当時の状況証言だけが材料というのは非常に弱い。
本体価格800円
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まだ小学生だった時に起こった事故。
記憶では確かに墜落場所が見つからないとニュースでやっていた。
当時はなんの疑問も持たず、大変な事故が起きて歌手の坂本九さんが乗っていたということまでは記憶している。
大人になるにつれ、その事故が事故ではなく何か事件性があると知って、それについての本も出されていると知って、この本をまずは手に取った。
まず、憶測ではなく、目撃者もいて、墜落場所も地元から連絡を入れていたのにも関わらず、救助が遅れたことで多くの死者を出していたことには大きな衝撃を受けた。
また、不可解な2機の戦闘機やオレンジの物体は一体なんだったのか…
それを公にすることが危険と言われた理由はなんなのか。
亡くなった500名以上の乗客とその遺族のためにも、真相が明らかになる日がくればいいと切に願う。
2026.7.20 -
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123便は、後に「群馬県上野村の御巣鷹の尾根」と呼ばれる彼の地に墜落した。 垂直尾翼の一部と油圧装置が吹き飛び まつゆき_石川島播磨重工業(現在のIHI)が新造した自衛隊の護衛艦_正式に自衛隊に引き渡す前に自衛隊に凡ゆる機能の検証が行われていた ミサイルは非炸薬で訓練用とわかるようにオレンジ色に塗装されていた 何故自衛隊は記録に残さない(残せない?)形でファントム機を出動させる必要があったのか 標的機とは訓練で機関銃屋ミサイルの的にする小型の飛行機で、ワイヤーで繋げた曳航機がこれを引っ張って飛ぶ。標的機の塗装も濃いオレンジ色である。 百里基地(茨城県)よりファントム機が緊急発進 当時の防衛庁長官や幕僚長はその後、特にこの件で咎めも受けてはいない。 急減圧による耳鼻咽頭へのダメージを受けているようには見えない 政府の見解は「後部圧力隔壁説」のまま変わっていない 横田基地への着陸を断念させたのは誰なのか。機長はその機の最高責任者であり、機の安全を守る為の判断に於いて、機長に命令出来る者はいない。 つまり、燃えるジェット燃料が存在しないエリアが、現場で最も著しく燃えていたのである。 ジェット燃料は安全第一を考えて引火性が低い その答えは、共通して「ガソリンとタールを混ぜて作ったゲル状燃料である」との事であった。
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Posted by ブクログ
事故当時から、墜落原因の解明や救助の遅れなど国の対応におかしなことが多く、このように事故ではなく事件だと主張する人が多い。
ボイスレコーダーの音声公開も国とJALが拒否するし、なんと事故調査委員が破棄してしまう。
事故原因だとした垂直尾翼に関しても、落下物の探索と確保はしていないし、墜落後に見つかった破片は分断して撤去された。
米軍機が墜落現場を目撃して報告しているのに、翌日まで墜落地点が不明として救助を遅らせている。
この飛行機事故は、事故原因を隠蔽するようなことが多数行なわれている。
ここ10年ほどでも日本の政治家は真実を隠す言動が多い。
政治資金収支報告書の虚偽記載の証拠隠しで小渕優子がHDDをドリルで破壊
財務省が森友文書を改ざんしたり、都合の悪い文書は破棄してしまう
自衛隊海外派遣部隊が南スーダンに派遣時に作成した日報を、稲田朋美が「廃棄して存在しない」と嘘をつく
安倍晋三が提出を求められた桜を見る会の名簿をシュレッダーで廃棄
旧統一教会や裏金問題も知らぬ存ぜぬで、うやむやにしようとしている
答えない、嘘をつく、破棄する、というのは都合の悪いことを隠すための常とう手段。
本書の内容も「本当はこうなんじゃないか」という推測の域を出ないが、それは政治力で何かを隠蔽している感じが拭い去れないから。
本当に日航123便の墜落が事故なら、こんな杜撰な対応になっているのがおかしいと思わざるを得ない。 -
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ネタバレ
森永氏は、マスコミが流す情報がすべての真実ではないこと、そして事件の当事者・日航のみならず、政府筋が、特に防衛庁が情報を都合よく改竄し、世間に偽りの情報を流布してきたことに継承を鳴らしている
生データが開示されるならば、異常外力着力点の存在が明確になって、国家賠償の話になっていく。自衛隊の誤射となれば、自衛隊という公務員によってもたらたれたものであるから、国がその損害を補償しなければならない。つまり国に対して、遺族たちは新たに損害賠償が請求できたのである。もしも米軍が自衛隊に何らかの協力をしていたとすれば、それも賠償金にプラスされたであろう -
Posted by ブクログ
衝撃の事故から(青山さんに言わせると事件)今年は40年、節目の年なので、大手メディアのニュースでも、事故を風化させるなという事で取り上げられているのが多い様な気がする。
ただし、寡聞にして事故原因について再検証している番組は私が知る限りない。公式的にはやはり決着しているという事なのだろう。
前作の「墜落の新事実」が衝撃的であったので、本作もこの時期に合わせて読んでみたが、今回は一応著者の主張を知った上での読書なので、驚きは少ない。
前作の証言や状況証拠を丁寧に積み上げての論証は説得力もあったが、本作品では遺体の状況を丹念に調べて、遺留物を化学鑑定にもかけて、自説をさらに補強しようと試みている。果たして成功しているだろうか。少々感情的に走りすぎている様に感じるが。
加えて、機長についてもある疑惑を投げかけている。ここまでくるとやはり眉唾物で、お安い陰謀論的なものを感じてしまうがいかがなものだろか。
ただ、「森友加計」問題における、お役所のが文書改竄の事実もあったので、この日航機事故でも、国が何を隠し、公式文書でどんな改竄を行なっているかは知る由もない。日航を相手にした巻末のデータ開示の裁判の経過はあまりにも酷いとしか言いようがないし、群馬県警の任意で提出された事故現場の写真を持ち主に返却しない問題もある。こういった事は不都合な真実説を補強する材料になりはしないだろうか。
日航としては、複雑な立場なので言いたくても言えない事は有るのだろうが、当事者としてはせめて生データの開示はする義務があるとは思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレもともと、公式に発表されている圧力隔壁の破損による墜落説にはどこか腑に落ちない部分を感じていた。自衛隊の関与を疑う声があることも耳にしてはいたが、正直なところ、それらは陰謀論の域を出ないと考えていた。
しかし、本書はその先入観を根底から揺さぶった。圧力隔壁説が、真の原因を覆い隠すために作られた「方便」であるという主張が、丁寧かつ論理的に展開され、信頼できる資料や証言をもとに検証されている。その過程を追っていくうちに、これまで「常識」だと思っていたものが、いかに脆く、作為的なものであったかに気付かされ、読後には圧力隔壁説が誤っていたという考えを受け入れざるを得なくなった。
一方で、本書が示す“自衛隊のミサイルによる撃墜”という説については、確かに状況証拠が多く揃っているものの、決定的とはまだ言い難いとも感じた。なにより、政府が詳細な情報を長年にわたり非公開としている以上、真相への道のりは極めて険しい。
それでも、遺族の方々の心情を思うとき、一刻も早く政府が真実を明らかにする責任があることは疑いようがない。これは単なる過去の事故ではなく、今もなお終わっていない問題なのだと痛感させられる一冊だった。