青山透子のレビュー一覧
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青山透子『日航123便 墜落の波紋 そして法廷へ』河出文庫。
日航123便墜落から40年が経過し、知られざる英国人遺族の証言などから真相究明を試みたノンフィクション。
先に読んだ『日航123便 墜落の真実』『日航123便墜落 疑惑のはじまり』『日航123便墜落 遺物は真相を語る』のような衝撃は無く、日本航空への不平ばかりが目に着く。
著者は全く知られていなかった英国人遺族の存在を知る。日航123便墜落で犠牲となった日本人男性とパートナー関係にあり、2人の娘を授かった英国人女性が居たのだ。著者は彼女に会い、証言をもらうために英国へ向かう。さらに英国の大学で講演を行ない、この墜落への疑惑の理解者を作る。
また、日本航空に対してボイスレコーダーなどの情報公開を求める訴訟を起こすが、棄却される。さらには相模湾で発見された墜落機の残骸も回収されることはなく、日本航空も政府も日航墜落事故を既に決着したものとして風化させようとする意図を感じると言うのだ。
日航123便墜落についての疑惑とは……
1985年8月12日、日航123便が自衛隊の発射したオレンジ色の訓練用ターゲットミサイルにより尾翼を破損し、横田基地への緊急着陸を試みようとするが、何故か着陸を拒否される。不時着場所を求め、迷走する日航123便に2機のファントムがまるで誘導するかのように張り付き、日航123便は午後7時56分頃に御巣鷹山の尾根に墜落する。これには2機のファントムが日航123便を撃墜したという説もある。
日航123便の墜落直後、付近に居た米軍機がその場所を特定し、救助活動を行なおうとするが、日本政府が何故か待ったを掛ける。日航123便の墜落現場が不明のまま、警察や自衛隊が捜索を行うが、自衛隊機が墜落現場を発見したのは翌8月13日の午前4時半だった。
自衛隊機が墜落現場を発見する前に、地上からいち早く墜落現場に到着した新聞記者の証言によると墜落現場に自衛隊の一団が姿を見せ、過失の事実を隠蔽するために工作活動を行なっていたとされている。
その証拠に墜落現場から航空機の燃料の組成ではないベンゼンと硫黄が発見されている。この成分は火炎放射器などの兵器に由来すると言うのだ。また、遺体は2度焼きされたかのように骨まで炭化していたのだ。つまり、自衛隊は自らの過失を隠蔽するために機体を生存者もろとも火炎放射器で焼き尽くしたと言うのだ。
俄には信じられない疑惑ではあるが、日本の現職総理大臣ばかりか自民党が丸ごとカルト団体である旧統一教会と蜜月関係にあったという信じられない事実を見れば、この疑惑も事実ではないかと考えてしまう。
本体価格900円
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Posted by ブクログ
この事故(事件)は強烈に覚えている。またその時にナゼに墜落現場さえ分からないかという事に、違和感を覚えながら報道番組を見ていたことを思い出す。
ただしその後は、ボーイング社の後部圧力隔壁の修理ミスが墜落の原因と言うことをなんの疑いもなく信じていた。
何気なく興味を惹かれて読んだ本作でそれが、全くの絵空事で目撃証言や様々な事実を時系列で検証すると一つの疑いが生じてくるという事に衝撃を受けた。
衝撃度だけで言えば星は5つ。
本作ではその疑いが紛れもなく不都合な事実である事の検証がなされているが、それを真実であると考えるか、はたまた荒唐無稽な陰謀論と捉えるかは読者次第であろう。
個人的には正直分からないとしか言いようがない。作者の言う事はそれなりに説得力はあるが、肝心の誰がなんのために、当時こまごまと自衛隊やら群馬県警やら消防隊に指示(隠蔽のための)をして、さらにマスコミをも巻き込み事実を見えなくしたのか、その動機や手法が今一つピンとこない。
おそらく似た内容なのだろうが、同じ作者の他作品もあるので読んで判断したい。
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Posted by ブクログ
今から39年雨の事故なので、もう忘れている人も多いかもしれませんが、この日、私は友人達と鹿児島県の南にある、与論島という島へ旅行していました。その夜は大雨で、居酒屋さんの店長が、私たちの旅館まで車で送ってくれて、意識朦朧としながら、このニュースを聞きました。事件から6時間くらい経過していたのですが、日航ジャンボ機が墜落して「生存者ゼロの模様」という信じられらないものでした。
その後、事故原因がニュースで報道されましたが「修理した時のミスで飛行中に圧力隔壁が吹っ飛んだ」というものでした、しかし事実は違っていた様ですね。
この本は「マンガ」という体裁をとっていますが、漫画の後に解説(補足)があり、ここで筆者の一人である森永氏が述べたいことを述べています。長年日本でタブーとなってきた、日航機事件の真相、この本に書かれていることは恐らく本当のことなのでしょうけれど、当時にアメリカに「借り」を作ったばかりに、日本は長い間苦しむことになった様ですね。いつまで続くのでしょうか。
以下は気になったポイントです。
・公式に発表された事故原因のシナリオ、つまりは、ボーイング社の現場技術陣の修理ミス、墜落事故の7年前、大阪伊丹空港で尻もち事故を起こし、その際に破壊した後部圧力隔壁をボーイング社が修理した時、補強(リベット打ち)がマニュアルに従うやり方では行われず、十分な強度が得られない結合となった、この状態で飛行が繰り返された(与圧の繰り返し)ことで金属疲労が蓄積し、破壊した。内部から勢いよく吹き出した空気の圧力で、垂直尾翼の一部と油圧装置が弾き飛び、操縦不能となった(p31)
・事故調査委員会が墜落の原因は「後部圧力隔壁の損壊」であり、さらにその原因はボーイング社の修理ミスにあったと推定されると結論づけたのは、1年10ヶ月後の1987年6月19日であった、以後、この説が事実であるかのように世間には広まっている(p34)
・在日米軍最高幹部から、匿名を条件に「事故の当日、かなり早い段階で日本の自衛隊が米軍の援助を断った」とコメントしている(p39)
・当日の夕刻、相模湾では自衛隊の護衛艦「まつゆき」が試運転中で、短SAM(艦対空ミサイル)の垂直発射装置の試験を行っていた、誤ってミサイルが発射されてしまい、そこで即座にファントム2機が状況確認のために追尾を開始したのではないか(p53)
・官邸から米軍に連絡は取らないということは、防衛庁は首相の指令を待つことなく無断で米分とやり取りし、現場判断のみで自衛隊を動かしたことになる、「民主国家においては、政治家などの文民が軍事力を指揮(日本では内閣総理大臣)しなければならない」というシビリアンコントロールの原則を完全に逸脱しており、由々しき事態である。しかし、当時の防衛庁長官や幕僚長は、特にこの件で咎めを受けていない(p73)
・飛行機が尻もち事故を起こして、修理マニュアルに従わない不完全な修理(2002年チャイナエアラインの事故のケース)をすると、機体は4つに空中分解して海上に墜落する、高高度で機体に穴が空く、とはそういうことである。しかし123便は、垂直尾翼の一部を除いて大部分が無事であった(p79)
・123便の垂直尾翼を破壊したのは、後部圧力隔壁の損壊ではなく、「オレンジ色の飛翔体」である、それは、自衛隊が誤射した非炸薬ミサイルである可能性が高い(p86)墜落状況について、第4エンジンに大きな疑問が指摘されていた、このエンジンだけが主翼から外れて、粉々になって広範囲に散乱していたのである、7トンもあるエンジンが、木立に衝突して粉砕するなどあり得ない(p88)
・ジェット燃料(ケロシン)は灯油と成分が近い、仮に遺体が燃え盛り、煤で真っ黒になることはあっても、筋肉や骨の完全炭化が明らかなほど遺体が燃えることはあり得ない、しかし、検死を行った医師によれば「黒いコロコロとした塊があるだけで、人としての原型をとどめておらず、骨まで完全に炭化した状態」の遺体ばかりであった(p103)灯油は引火性が低いので、燃焼する際に、決して「ガソリンとタールの混ざったような臭い」はしない(p105)ガソリンだけなら、燃えながら気化するので長時間燃え続けることはない、だが、タールが混ざることによって「ゲル状」になり、これによってガソリンが気化することなく燃え続けることが可能になる、人体に噴射されて燃料が付着すれば、炎はその部分に溜まって燃え尽きるので、人体が炭化に至る(p106)
・ボーイング社は当初、頑なに否定していたが、その後、9月6日付けのニューヨークタイムズのすっぱ抜き記事が出た後に非を認めた。ただ、修理ミスは当該機のみとし、世界中のジャンボ機に及ぶ影響はなかった、自社の信用を大きく失墜させながらも、1985年末には過去最高の売上額を計上した、自衛隊やANAも含め、ボーイング社の航空機をこぞって大量購入した(p126)
・1951年9月8日にサンフランシスコ平和条約によって占領状態から主権を回復し、1975年11月にフランスで開かれた第一回サミットでは、日本はG6の一員として、アメリカ・イギリス・西ドイツ・フランス・イタリアと共に世界のトップグループへ返り咲いた(p127)
・1985年9月22日(墜落事故から41日後)のプラザ合意により、各国が協調してドル売り介入を行った結果、1ドル=240円が、2年後の1987年末には120円台と、約2倍の円高になる、ざっくり言えば、これは日本が輸出する商品に「100%の関税」がかけられたのに等しい(p128)
・外資系企業が日本に入りづらかったのは、日本独特の仕組みによる「株式持ち合い」と「不動産担保金融」にあった)(p135)企業が返済できなくなっても不動産を処分すれば資金の回収はできる、企業は土地を担保に差し出すことで、いざという時の返済方法を約束でき低金利の融資を受けられる、土地が広大で高い地価がつかないエリアの方が多いアメリカでは、不動産担保での融資はできない、それを壊す方法が、1)不動産バブルを起こす、2)崩壊後の打撃を深刻化させる、3)不良債権処理を断行する(p137)
2024年11月22日読破
2024年11月23日作成 -
Posted by ブクログ
ネタバレ森本卓朗著『書いてはいけない』で紹介されていた本書。すぐに読んでみた。
事の真偽は今後の推移を見守る必要があるが、本書の著者も、事実を隠蔽することによる国益の心配をしている。
「国でいえば、ずっと主権や国益を失い続けている状態といえよう。それでは戦後の政治はまったく機能してこなかったということになってしまう。
これはよく言われるような国の軍隊が強いか弱いかの問題より、むしろ国家間の交渉過程における毅然とした態度そのものが重要なのではないだろうか。矜持ある振る舞いや真摯な態度は驚きと尊敬をもたらし、それが結果的に国益を守ることにもつながる。」
だとしたら、全てを明らかにして、間違いを正すべきだ。
「反省なき未来はいずれ崩壊する。」 -
Posted by ブクログ
どこかのノンフガイドから。幼少時にこのニュースに触れ、飛行機に対する恐怖感が物凄く高まった記憶がある。同事故で有名人が亡くなったってことが、周りの大人の中ではとにかくセンセーショナルに語り交わされていて、それ以外の側面から本事件を見たことはなかった。本作中でも繰り返されるように、これは戦時でなく平時の出来事。今が戦時だけに麻痺しそうになるけど、民間機を誤って、みたいなニュース、たまに聞くことがある。今に比べると情報網が圧倒的に拙かった当時、軍の介入、謎の空白時間など、間接的に政治力の介在を思わせるあれこれが、本事件もその一つという解に導く合理的な道筋に思えてくる。真相究明は成るのか。
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Posted by ブクログ
本書は1985年8月、520人の死者を出した日航123便墜落事故に疑問を抱く著者が、数々の目撃者や関係者の証言をもとに真相に迫っていくというノンフィクション。
事実を積み重ねて真相解明を試みるという手法はノンフィクションの定石であり、読み応えがあり、面白く読めました。
本書が指摘する問題点は
ー公式記録にはないファントム二機の追尾が目撃されている。 ー日航機に付着した赤い形状のものが目撃されたが、それは何か。 ー地元群馬県上野村の小中学校の文集に寄せられた子どもたちの目撃証言。 ー米軍機が墜落地点を連絡したにもかかわらず、なぜ現場の特定が遅れたのか。 ージェット燃料の火災ではありえない遺体の完全炭化から考えられるある種の武器使用の疑い。 ー圧力隔壁修理ミス原因説への疑問。
著者は、事故について日米政府による何らかの証拠隠滅があったのではないかと考え、この事故が「事件」であった可能性を推理します。
決定的証拠はなく、全ての情報公開を訴えて本書は終わります。仕方のないことではありますが、やはりモヤモヤは残ります。
著者の青山透子さんは元客室乗務員。国内線乗務の時、日本航空123便墜落事故の客室乗務員と同じグループに所属。日本航空123便事故調査委員会の調査に疑問を持ちつつ退社。東京大学大学院で博士号取得した後、日航123便墜落に関連した資料、公文書をもとに長年に渡って調査を進めています。
本書は2017年の出版ですが、青山さんはその後も『日航123便墜落 疑惑のはじまり――天空の星たちへ』『日航123便墜落 遺物は真相を語る』『日航123便 墜落の波紋――そして法廷へ』『日航123便墜落――圧力隔壁説をくつがえす』(いずれも河出書房新社)と立て続けに著書を発表。
オミクロン株蔓延の発端かもしれない在日米軍の行動とそれを強く問題視しない日本政府の対応もそうですが、本書に書いてあるような疑惑を読むと日米関係の現状と行方に不安を抱いてしまいます。真相解明を日本人として強く望みます。 -
購入済み
言いたいことはわかるが
YouTubeで「これが真実だと確信した」というようなコメント見て、読んでみた。
でも、正直、残念だった。
読み手を誘導している印象しかない。
世の中、正面に見えているものだけが全てではない。
同僚に対する気持ちから同僚の無念さを果たすべく書かれたのだろうことは理解しているが、そういう職に就くことは、そういう運命も納得しているべきである。
事実は事実として受け入れたが、そこからの誘導的な言葉は理解に程遠い。 -
購入済み
全くひどいデマ本
この夏 この酷いデマ本が話題になり、国会でも取り上げられた.退役した高級幹部たちも出てきて証言した.わかったこと.
☆護衛艦まつゆき そもそもこの日は港に停泊していた.それは記録に残っている.そもそも自衛隊に引き渡される前の護衛艦に武器はない.☆火炎放射器ー燃料はガソリンと増粘剤(ナパームなど)の混合物、普段混合して備蓄していない、使用に耐えるようになるまで1日以上かかるので、夜間のうちに使用するなどありえない.燃料容量が約18リットルで、7〜10秒間の連続噴射が可能、射程は20〜40メートル程度.焼き払うのに何百リットル必要なのか?どうやって山中に持ち込む?
まず、ミサイルが「ぽちっとな」で発射するわけなかろう.読者も自衛隊もバカにしている!ミサイルは何重もの安全装置を解除してやっと発射できるのだ.戦時ならともかく、平時の自衛隊はすべての武器使用が厳重に取り締まられて、なおかつ正確に記録される.警察とおんなじだよ.護衛艦や戦闘機からミサイル発射してごまかすなど到底できない.馬鹿にするな!小銃の射撃訓練でも小銃の横に薬きょう回収袋がついている.から薬きょうもすべて回収する.1個で紛失したら見つかるまで全員で探す.それが自衛隊.元陸自だからな私は経験がある.総理の一言で秘密行動できる自衛隊なら今のように中国に舐められたりせんわな.