あらすじ
日航123便墜落事件から39年、フライトレコーダーの情報開示裁判が高裁へ、そして最高裁へと展開していく最中、ある「事実」が明らかになる……。
森永卓郎氏(『書いてはいけない』/経済アナリスト)が大絶賛!!
「書いてはいけないことを
ここまで書いたのか!
新事実に驚愕した」
日航123便墜落事件から39年、ボイスレコーダーの情報開示裁判が高裁へ、そして最高裁へと展開していく最中、墜落当日の現場を知るある人物から、前代未聞の証言が……。日本航空、行政、メディアの思惑が絡み合う先に「新たな事実」が浮かび上がる。真実に肉薄した衝撃のノンフィクション!
感情タグBEST3
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隠された遺体 青山透子 河出書房新社
青山さんの今までの本にもました凄まじい内容だ
特に二章の「隠された遺体」からはドキドキする一方で
腹に据えかねる苛立ちを覚えるほどである
この123便墜落事件の事実を知ると共に
改めて唯物的価値観における政治というもの全般に渡って考えさせられる内容である
欲望に任せた近道をしようとしながら
堂々巡りの遠回りに溺れて来た有史以来の人間の愚かさに唖然とさせられる
目先の小利口から俯瞰した抽象度の高い大利口に飛躍したいものだとつくづく思う
青山秀子さんの作品は、いくつか読ませていただきました。読む度に謎が増します。今回の作品の隠された遺体ですが公式発表とは違う事に驚きました。当時の状況を克明に知る方々のお話のほうが信憑性があると感じます。知らない事を知る勇気が必要な内容でした。亡くなった方々のご冥福を心よりお祈り致します。
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青山透子さんの怒りがひしひしと感じられる最新刊。
やっぱりJALはおかしいわ。それとタッグを組んだ運輸安全委員会や裁判所。人の命も真相も力でねじ伏せようとしている輩を一掃しないとクリーンな国にはなれないと思う。
ケチをつける米田憲司(元赤旗記者)はどんな人物なのか彼の本も読んでみる。
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奇しくも、この本を読み終えた11/10付の産経新聞記事に、JAL側が一般公開している123便の事故後の後部圧力隔壁を、事故の教訓として、一般公開されていることを知りました。これはJAL側が事故はあくまでも後部圧力隔壁の破損によるものと、一方的に主張しているに過ぎないのではと思われました。
青山さんらが掴んだ証拠の、異常外力着力点による墜落原因は裁判で、取り上げられることもなく、ボイスレコーダーや、フライトレコーダーの開示を斥けられ、吉備素子さんの訴えを棄却した、この国の司法はいったいどうなっているのか?ただただ疑問だらけの、この国の情けなさを露呈しているとしか思えてなりませんでした。
この国の司法は、未だ独立してないものと、判断せざる得ません。これは永久に、日本の最大の汚点として、歴史に刻まれることでしょう。
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やばいなJAL。お正月の事故だって誰も死ななかった良かった良かったじゃないんだよ。死んでるんだよ。4人も。
日航機の1985年の事故っていつか真実わかる日来るのかな?
青山さんすごいな。JALからの脅しあるんだろうな。気をつけてほしいな。
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真実に時効はない。中曽根は真実を墓場まで持って行ったつもりだが、今からでも遅くはない。123便墜落事故の真実、ロッキード疑惑と共に真実を墓場から掘り返せる事に期待する。これを書いてくれた青山さん応援してます!
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長年に渡る緻密な取材に基づく何冊もの日航123便墜落事故に関する著書。事故ではない、事件と言うタイトルが怖い。政治も警察も司法も国も何も信じられない。あの衝撃の事故が事件だったとは。日航には乗らない。吉備さん始め、遺族の心情を思うと切ない。
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森永さんの『書いてはいけない』からこの本に来ました。記憶に残る日航機墜落事件。謎が多いことも知っていましたが、この本、すごかったです。膨大な資料を読み、多くの人から直接話を聞いて書き上げた力のある文章にガッツリ引き込まれました。民間機が自衛隊に撃ち落とされたとか、証拠隠滅のために火炎放射器で焼いたとか、いやまさかと思うけど、こうしてみると信憑性あるなあ。2024年の海保機と航空機の衝突事故についても言及があり、興味深く読みました。自分が知らなかったことっていうか、実は知らされていない事がまだまだあるんだと思うとゾッとする。何より被害者遺族の方々の心情を考えると怒りさえ覚えます。
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事故当時、8/30に報道された機長の遺体発見のニュース。実は14日の深夜に検死会場に運びこまれていた。立ち会った看護婦の証言。遺体番号もそれを裏付ける。そして、機長は裸にされていた。…本年1月2日に起きた羽田滑走路での機体炎上事故。乗客全員を脱出させたスタッフへの過剰な賛美。問われぬ責任。一方でこの航空会社はその前後に安全を損なう多くの不祥事を起こしていた。…印象を操作する報道。公平な判断を行わない裁判。その裏にいる何某かの力の存在。知る権利と表現の自由が損なわれた国。多くの人がその実情を認識して欲しい。
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今年の事故を振り返る追悼の新聞記事の解説でも「圧力隔壁破壊説」が公式の見解として、この作品の著者や森永卓郎さんの「外部衝撃説」が注釈として否定されていた。結論から言うとどちらの立場からの疑問点を払拭するような真実は見えてこない。ますます謎が深まったような気持ちになる。ただ、ヒステリックにも感じるほどの巨大な闇へ対して真相究明を求める執念は伝わってくる。最高裁上告棄却での吉備さんの「戦争で父親を奪われ、JALに夫を奪われました⋯」と言う感想の言葉に、戦前の「お国」と同じ権力構造かと背筋が寒くなるものがあったが、「真実に時効はない」と言う青山弁護士の言葉に少しだけ光を見た。
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日航123便墜落事故――520名の命を奪った未曽有の悲劇からまもなく40年。公式調査は圧力隔壁の破壊からあらたに異常外力という証拠になり得る報告もある。現場で働いた者の証言には未公表の遺体や搬出順序の不可解さが残る。遺族は「真実はまだ隠されている」と訴え続ける。だが結論ありきの都合のよい文脈では歴史の検証にはならない。必要なのは痛みに寄り添い沈黙の奥に潜む事実を掘り起こす粘りだ。それこそが亡き人の尊厳を守る唯一の道である。
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熱すぎる文章だけれど、内容は良かった。
2章『看護婦が見た隠された遺体』は、実際に見た人にしか語れないだろう生々しさがあった。
3章では、記憶に新しい羽田空港でのあの事故を追及していた。
不謹慎を承知で言ってしまうと、ホラー小説よりも怖く、ミステリーよりも好奇心がくすぐられた。
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森永氏は、マスコミが流す情報がすべての真実ではないこと、そして事件の当事者・日航のみならず、政府筋が、特に防衛庁が情報を都合よく改竄し、世間に偽りの情報を流布してきたことに継承を鳴らしている
生データが開示されるならば、異常外力着力点の存在が明確になって、国家賠償の話になっていく。自衛隊の誤射となれば、自衛隊という公務員によってもたらたれたものであるから、国がその損害を補償しなければならない。つまり国に対して、遺族たちは新たに損害賠償が請求できたのである。もしも米軍が自衛隊に何らかの協力をしていたとすれば、それも賠償金にプラスされたであろう
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購入して読んだ。大事故の真実がこんなふうに闇に葬られ続けることがあるんだろうかと、この件以外にもきっとこういったことが世の中には沢山あるんだろうと恐ろしくなった。
Posted by ブクログ
★書き方が陰謀論なのが★著者の示す様々なファクトの評価はできないが、ボイスレコーダーをJALが公開していない一点だけでも事故について大きな疑問は生じる。それだけでも意味がある。
とはいえ、文章力や構成に大きな難がある。同じ種類の書籍の続きだからかもしれないが、新しいファクトは限られるうえに繰り返しが多く,大学院で学んだことをアピールする割にはファクトと意見と怒りとがこんがらがっている。もっと淡々と書けばいいのに。裁判への違和感も事実を重ねるだけで示す方がはるかに説得力がある。だから陰謀論のように見えてしまうのだろう。