石倉洋子のレビュー一覧
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ネタバレ特に、「ORをANDにする」という考え方がよかった。世界がより狭くなり、変化が激しく、安定したものなどなくなっていく世の中において、これまでの「あれか、これか(=OR)」という一つのキャリアを選び貫くという生き方から、自分の中の多様な価値観や経歴を生かしていこうというメッセージ。
世界の第一線で働けるようになるのはごく少数の人たちだけかもしれないが、日本にずっといるにせよこれまでの働き方にしがみついていると、気がついた時に時代に取り残されてしまっている気がする。
どんな道を選ぶにせよ、後で社会のせいにしたり、人のせいにしたりしないよう、自分で選び決めたという納得感が大切。そして、やりたいことが -
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日本人は寄らば大樹の陰で、エリートは大企業の中で集団として成果を上げてきました。しかし年功序列が崩壊した今、個人として世界に通用するプロフェッショナルにならなければなりません。
◆20代の過ごし方
失敗を恐れず、積極的に飛び込んでチャンスに挑戦する
一流の人の仕事ぶりを間近に見て、本物を知る
同じ場所に安住せずに、場を変える
◆30代の過ごし方
「群れ」から距離を置く
聴衆を意識して、短い時間で簡潔にアピールをする
小さくても1つの組織の長になる
挫折を通じて自分の武器に気づく
メンバーとしての責任をもつ
結婚などライフステージの変化に柔軟に対応する
◆30代以降の過ごし方
広い歴史 -
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ネタバレ2011年34冊目。
262頁。
書店で購入。
≪本文引用≫
p.42
ユニークなプロフィールを見出す鍵となるのは、客観的(外面的)と主観的(内面的)な特色の組み合わせです。ハードとソフトの組み合わせといってもよいかもしれません。客観的(外面的)な特色とは、国籍、年齢、学歴、性別、資格、仕事の経歴・経験など一般に認められており、何らかの基準によって誰でも判断しやすいあなたの側面を指しています。主観的(内面的)な特色とは、個人のパーソナリティ、姿勢、相性など、実際にその人と直接接触し、身近で一緒に活動しなければ知ることが難しい特色を示しています。
p.83
機会を機会ととらえ -
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著者は、石倉洋子氏である。一橋大学大学院の教授で、Mck出身者として非常に
有名な人である。そして、本書はその彼女の久しぶりの書籍となる。
本書の内容は、いつの時代も常に問われていることで「戦略を変えろ」という事、
そしてその変える道先、つまり現在はいかなる状態で、どのように変化しているのか。
その時代におけるキーワードは何か。という事が述べられている。
そこで、著者が主張するキーワードは2つあり、
1.オープン化
2.ORからANDへ
である。
オープン化は基本的にはシステムの話であるが、システムだけに留まることではない。
イノベーションを起こす際、ダイナミックな戦略を考える際、アイデ -
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ハーバード大MBA取得後、通訳、大学教授、社外取締役やデジタル庁初代デジタル監という輝かしい経歴をお持ちの石倉洋子さんが語る言葉。
国際会議の場でプレゼンをするときに心がけていたことや準備のスケジュールまであってさすがだなと思いました。
自分の日常に置き換えてみて、プレゼンとまではいかないけど、仕事やプライベートでも自分のことや考えを話す機会には参考にしたいです。
・知らないことは何でも聞く
・完璧を目指さない
・考えすぎないですぐ行動する
・場数を踏む
・聞く人に自分にも関係あると思ってもらう
・まわりを巻き込む
・やらないことを決める -
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「中東のシリコンバレー」と称されるイスラエル。起業家精神を持った優れた人材を多数生み出す、同国国防軍のエリート養成プログラム「タルピオット」を紹介した書籍。
ハイテク産業の進展により、イスラエルは目覚ましい経済成長を遂げている。その躍進の背景には、「ユダヤ教やユダヤ人の持つ議論の文化」「イスラエル国防軍の人材教育」「スタートアップを取り巻くエコシステム(生態系)」がある。
・ユダヤ人は仕事の依頼に対し、指示されたやり方ではなく、前提条件を疑い自分なりに工夫してやろうとする。また、権威に対してもためらわず、疑問を投げかけ議論する。
・徴兵制のある同国では、若者に兵役が課せられる。この徴兵制は、 -
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世界の第一線で活躍する著者がこれからのグローバル社会とどう向き合っていくかを書いた一冊。
本書では心構えから実践的なプレゼンテーションの方法まで世界基準の著者なりの理論が紹介されていました。
主張することの大切さやとりあえず挑戦してみることや練習を多くすることは非常で重要であると感じるとともに先手で意見を主張することの大切さも感じました。
またパネル討論などでは具体的な事例も書かれていてそちらも参考になりました。
ダボス会議をはじめとするシビアな議論が繰り広げられる世界規模の国際会議の場で活躍してきた著者だからこそ語れる経験談や感想や理論は非常に刺激を受けるものでした。考え方だけではなく、 -
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*global-local, 協働と競争、営利と非営利など、あれかこれか(OR)を選ぶのではなく、ANDを選べる世界になってきた。
*客観的〈外面的)特色
国籍、年齢、学歴、性別、資格、仕事の経歴、経験
主観的〈内面的)特色
パーソナリティ、姿勢、相性
*ファッションから建築まで広範囲にわたって日本の伝統や歴史を新たな視点から見直し応用する
*ユニークな組み合わせはそれまでの実績がなくお客に対価をもらう説得が難しいことが多い
*世界で活躍するための要件
・ある分野について専門家としての知識を持っていること
・世界の課題について自分の意見を持ち、意見の相違に関わらず世界の課題について意見を -
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今自分の進路や色々な選択で迷いの中にある僕にとっては背中を押してくれるような一冊になりました。
まず何にでもエイヤっで挑戦してみる価値はあるんだなと。
著者の二人は世界で活躍されてらっしゃる方のようで、その二人が世界でキャリアを作るには、国際的に通用するような人になるにはどうすればいいかという持論を述べているような内容になっています。
本自体は2006年出版なので、10年も前からグローバル化が叫ばれていたんだな、ということを感じます。
”世界で”と語ったりするときに、日本を下げて、外国を持ち上げるといったことがありがちだと思いますが、この本にもそんな一面を感じました。せっかく海外で活躍されて