柳川範之のレビュー一覧
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ネタバレブロックチェーンの活用に関するイメージが湧く。
技術の詳細に関しては他の書籍を参考にした方が良いが、ブロックチェーンの技術をどう社会に実装して、どう便利にしていくか、にフォーカスを当てているため、ワクワクする気持ちになる。
例えばエストニアの事例は興味深い。日本ではマイナンバーカードを活用してID管理をしていて、ここ数年でかなり普及した感があるが、エストニアはそういった活動をもう20年くらい前に始めていた。もともとロシアに支配されていた歴史があり、国家としての存続を考えると国土を軸に考えるのではなくデジタル世界で国家を作るほうが持続的だと判断して、IT技術への投資と活用を行った。医療や治安の改 -
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自分の癖を知る
成功者(勝利者)にある体験は、過去の成功経験から固定概念が邪魔となり、実は思った以上に成功しない(レベルが上がっていない)現象をよく観る。よって固定概念を捨て、解放し、見直す事が一歩前に進めることに繋がる、と言う。「アンラーン」(癖・思い込みを捨てる)という概念は、その状況、一時スランプ状態からの突破する「技」と言うことだ。世の中は常に変化しており「このままでいい」、「慣れている」、「今更覚えたくない」をやめること。バイアス(思い込み・偏り)は成長を阻害し、それは実は「時代遅れの人間」になると言うことを知っておくべきなのだ。 -
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学者と元アスリートによる「学習棄却」をテーマにした本。想定読者は、ジュニアよりもシニアなビジネスパーソン向けに見える。
環境変化が激しく進行する一方で「100年も生きなくてはいけない」という状況におかれた我々は、学び直し、生涯学習の必要性を問われている。実際、どうも今までやりかただと通用しないのでは、と「違和感」を感じている向きは増えているのだろう。
「アンラーン」とは、「これまで身につけた思考のクセを取り除く」ということである。「思考のクセ」というのは、環境に適応してパターン化した思考のことであり、これを取り除いて「ニュートラル」な状態までまずもっていくのが、「インプット」以上に大 -
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変化の激しい時代に、新たな学び方として「アンラーン」という概念を説明し、その方法を解説した一冊。
アンラーンという言葉をそのまま理解しようとすると、学びの否定のようにも感じますが、著者は、「学びの否定ではなく、これまでに学んだ知識や身につけた技術を振り返り、さらなる学びや成長につながる形に整理し直すプロセス」と定義しています。
これだけを聞くと、これまで既出のリスキリング、意識改革といったものの焼き直しのような印象があり、読み始めた当初は、そのような印象でした。その中で、個人的にいいアクセントになったのは、元陸上選手である為末大さんの経験を活かした部分です。ビジネス的な内容になりがちな所を、ス -
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ネタバレ同じ事を繰り返し言っており多少の退屈感は否めないが、知識や情報の量よりそれらをベースとして自分の頭で考えることや、課題を見つけ、異分野の人同士で議論し、より良い解決策を探すことが重要と分かった。
求められるのは課題解決力。情報を選び、他の情報と結びつけて活用する。情報をもとに考える。これらはビジネスの現場だけでなく私たちの普段の暮らしにも必要だろう。この力が足りない、議論が議論になっておらず相手に感情をぶつけるだけになっている人は私を含めて多いと思う。
相手の立場を想像する力や、相手へのリスペクトがあれば「暴言→謝罪→辞職」のコントも減るはず。口にする前に自分の頭で考えることができれば。
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ネタバレ「時代に捨てられない管理職」となるために!
非連続の時代には、今までの否定から始めなければならない。
管理職は意思決定するということが求められるようになっている。今までのように与えられた課題に対して、答えを出すのではなく、そもそも何をするのかという「問い」を作れる人が管理職になるべきである。
マネジメントとリーダーシップとは異なる。管理するだけではリーダーとして不十分。
チームの羅針盤がないと前に進めない。また羅針盤は誰かが与えてくれるのではなく、自らが創り出すしかない。
この業務を通じてどうやって会社に貢献するのか?どんな目標とするのかを常にメンバと共有しておく(自分の言葉でビジョン -
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先般、あるセミナーで、著者の講演を聞く機会があり、中高年の働き方について良い示唆を頂いたこともあって、著作も読ませてもらいました。
人生90年時代(本書が書かれた2013年にはこう言われていたらしい)、一つの会社に年功序列で過ごす時代は終わった。40代、50代でも、これまでの経験をベースにスキルを体系化しなおしたり、新しいスキルを身に着けつつ、柔軟な働き方を模索する必要がある。転職はリスクを考えて慎重にすべきだが、リスクのない範囲で、副業(小さな起業等)も考えるべき。
50歳も過ぎると会社の中でのゴールは見えてしまっていることが多く、仕事に対するモチベーションが低下する人も多いように思いますが -
Posted by ブクログ
ブロックチェーンによって、金融・産業・社会はどう変わるのか。3人の著者によって書かれてある。
知らなかったこと。
・ダイヤモンド産業は、所有履歴がその商品の価値を形成している点が際立った特徴。
★ブロックチェーン技術が進呈すれば
①今までコストをかけて記録していた取引履歴がより安価かつ確実に記録できる可能性があること。
②そして不十分なかたちで記録されてきたものについても、より完全なかたちで取引履歴が残せるようになることが明らかになった。
③さらには、今まではコストがかかるなどの理由で、履歴が記録されてこなかった取引についても記録がとられ、安心感を利用者が得られるようになること。
その結果