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Posted by ブクログ
なるほどこういう道もあるのかと目からうろこでしたし、大きな勇気をもらいました。外国での暮らしが長く、中学卒業後は独学で学び、通信課程の大学から大学院へ、現在東大大学院准教授である著者の歩んできた道は日本で考えられている普通の道とは異なるけれど、こういうやり方も確かにあるなぁと思わされました。外国で暮らしたことがこういう道を選びやすくさせた気もします。同一であることを強く求める傾向にある現在の日本にあってこれと同じ道を進もうとすると、ずっと強く他との違いを意識せざるをえなかったのではないかと思うからです。もともと異邦人である外国では、選んだ道が周りと違ってもそう差異を感じなかったのではなかったのではないでしょうか。これは親の立場からみてということでもありますが。何か違うルートがあったり、選択肢が広がったりすることが活力を生み出す重要なファクターであり、道からはみ出すことを心配して、そろそろと歩く社会からは活力とか希望というものはあまり出てこないのではないか、という著者の言葉には共感できます。これは別に若い人に限ったことではなく、年齢を重ねた人達にもあてはまるのでは、という点においても。歳を重ねることで得た知識や経験が、思考を硬直させるのではなく、様々な考え方・物事に対するアプローチの仕方・人としてのありようを認められる心の広さにつながる人でありたいと強く思います。
Posted by ブクログ
著者は日本の高校に通わず、大検を受験。その後慶応義塾大学の通信課程を卒業し、東大の教授になった人物である。いわゆるエリートコースとは異なる道を歩んできた人である。経歴だけ見ると異端な感じもするが、破天荒な感じはない。ちゃんとした人である。上から目線のメッセージという感じもしない。
人生決まったレールの上を走らされているという感覚、この道しかないのだという閉塞感、それは思い込みに過ぎないのだと著者は言う。確かに、その通りだと思う。しかし、日々同じような人たちとだけ会い、同じような毎日を繰り返していると、どうしても世界が狭いと錯覚してしまう。そして何かでうまくいかないと、自分で自分を追い詰めてしまう。
しかし、日頃私達が触れている情報や考え方、価値観は、ある時代の、地球上の人間の中の、ごくごくわずかな人たちのものでしかないということを忘れてはならないと思う。今の道が息苦しければ、思い込みを捨てて、そのレールからドロップアウトして新しい道を進めばいい。
時にはそんな生き方が非難や蔑みを受けるかもしれないが、他人に迷惑をかけなければ良いと思う。そうして生きることは決して楽ではないと思うが、ずっと我慢して生きるよりはマシかもしれない。
Posted by ブクログ
独学に関する筆者の考え方には、賛同です。
私もドロップアウトしながら、多くのことを独学でやってきたので。また、経験することの大切さも全く同意見です。
経験が大切な分野と、修得が大切な分野があって、数学に象徴されるような後者はじっくり取り組む「独学」が私には必要だと思います。今は数学だけではなく、法学そして、あらゆる意味での研究、政策提言に独学の姿勢が求められているとも感じます。
いずれにせよ、安易に学校や予備校に通って、実を取ろうと思っている方に一読を勧めます。こういう道もあるんだよ、という別の道を示す筆者の語り口は、とても好感が持てました。
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