柳川範之のレビュー一覧
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著者は日本の高校に通わず、大検を受験。その後慶応義塾大学の通信課程を卒業し、東大の教授になった人物である。いわゆるエリートコースとは異なる道を歩んできた人である。経歴だけ見ると異端な感じもするが、破天荒な感じはない。ちゃんとした人である。上から目線のメッセージという感じもしない。
人生決まったレールの上を走らされているという感覚、この道しかないのだという閉塞感、それは思い込みに過ぎないのだと著者は言う。確かに、その通りだと思う。しかし、日々同じような人たちとだけ会い、同じような毎日を繰り返していると、どうしても世界が狭いと錯覚してしまう。そして何かでうまくいかないと、自分で自分を追い詰めてし -
Posted by ブクログ
平均寿命が伸び、IT等のイノベーションによりどんどん新しい技術がでてくる中で、一つの会社で働きつづけるのは難しい時代が到来しつつある。
そんな時代をどのように生き抜いていくかの指針を示した一冊。
一つの会社で生き抜いていくにしても、自分のスキルは常にリファインしていく必要がある。
まずは自分の持っているスキルの周辺を広げていき、組み合わせを試してみる。
そのためには自分のスキルの棚卸しから始めることが必要。その際には自分の社内基準ではなく、外部にアピールできるものは何かを考えるのが重要。
リスクをできるだけ押えるには、今の保有スキルをベースにして如何に今後も通用するものに拡張できるかが -
Posted by ブクログ
独学に関する筆者の考え方には、賛同です。
私もドロップアウトしながら、多くのことを独学でやってきたので。また、経験することの大切さも全く同意見です。
経験が大切な分野と、修得が大切な分野があって、数学に象徴されるような後者はじっくり取り組む「独学」が私には必要だと思います。今は数学だけではなく、法学そして、あらゆる意味での研究、政策提言に独学の姿勢が求められているとも感じます。
いずれにせよ、安易に学校や予備校に通って、実を取ろうと思っている方に一読を勧めます。こういう道もあるんだよ、という別の道を示す筆者の語り口は、とても好感が持てました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
高校へは行かずに、独学で大学へ進む道もある。
通信課程の大学で学び、学者になる方法もある。
レールはひとつではない。
世界の価値観は多様だ。
自分のペースで学び、生きていくためのヒントと勇気をくれる一冊。
[ 目次 ]
第1章 道はたくさんある―高校へは行かないという選択(高校へは行かない生活 ブラジルでの独学のスタート 独学時代の一日の過ごし方 ほか)
第2章 こんな勉強をやってきた―大検合格法(ノートは作らない マーカーは引かない テキストを二回読むようになる ほか)
第3章 いつでもやり直せる―通信大学から研究者の道へ(慶応の通信で経済学を学ぶ 自分に合った本を探すことが