あらすじ
一個のケーキを二人で分ける方法は? オーダーメイドの手工芸店を開くには? ゴミにはどんな値段がつくのか? 「こづかいの使い方こそ経済の原点」との立場から、身近なことがらを題材に、子どもも参加する経済教室がネット上で開かれた。そこに出てきた情報や意見を紹介しながら、経済とはどんなものかを考え、身につけていく本。
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Posted by ブクログ
「幸せの形は一つではありません。幸せになるために必要なものも一つではありません。
でも、幸せになるために使うことができる資源には共通性があるのです。
経済という科目が問題にするのは、幸せの中身ではありません。幸せになるために資源をどううまく使うかなのです。
経済では、どうすれば幸せになるかは教えてくれません。
だって、あなたの幸せは、あなた自身しか知らないでしょ?
でも、あなたが幸せを実現するために、限りあるお金と時間をどう上手く使うかを考える方法を教えるのが『経済』という科目の仕事。
-はじめに より-
経済という漠然とした概念について、非常に分かりやすく解説をしてくれた。
経済は「お金持ちになるための学問」ではない。
限りある資源を上手に分配して、みんなが「幸せ」になる方法を考える学問だ。
Posted by ブクログ
高校の社会と大学の経済学の間には,本書が指摘しているように,差が激しい。
高校で社会が好きだった人も,大学でチンプンカンプンで嫌いになる人もいる。
その間を埋めるのに,本書はとてもよいと思う。
日常生活の中の現象を経済学の理論で考えてみるのに,
個人の行動はミクロ経済学,
社会での集計はマクロ経済学。
Posted by ブクログ
中高校生向けに書かれた内容だけど、経済知識をたくさん勉強できた。知ったような気持ちで新聞やテレビなどの経済記事に接しているが、この本読んで見るとより深くその内容を理解できることになる。
内容は優しく書いてあるので、スイスイ読み進めても行ける。読んでよかった本です。
Posted by ブクログ
高校経済教育の第1人者による本。インターネットのやり取りをまとめたもの。考えさせる教材であり、平易な表現ながら本格的な経済書という印象を持った。
Posted by ブクログ
お金と時間は有限です。
これらをもっと有効に使いたい。
どうしよう?
分業により発展してきたわれわれ
アインシュタインが秘書よりタイピングが得意でも研究に時間を割くべきだ
その分野でのプロが仕事をするのが最善はモノカルチャーに繋がる。
するとあまり儲けにならないプロも出てくる
最適化された結果だ
でもそれでいいの?
そして富の分配
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
1個のケーキを二人で分ける方法は?
オーダーメイドの手芸店を開くには?
ゴミにはどんな値段がつくのか?
「こづかいの使い方こそ経済の原点」との立場から、身近なことがらを題材に、子どもたちが参加する経済教室がネット上で開かれた。
そこに出てきた情報や意見を紹介しながら、経済とはどんなものかを考え、身につけていける1冊。
[ 目次 ]
帰省ラッシュは解消できるか(希少性と選択)
失敗した買い物は(機会費用)
値段はどうやって決まるんだろう?(市場と価格)
値段のあるもの・ないもの(さまざまな価格)
産地値段は安くない?(裁定取引)
勇者のもちものは?(貨幣)
おこづかいアンケート(所得と財政)
どんな会社をつくるか(企業と起業)
無人島脱出大作戦(比較優位)
ケーキの分け方・つくり方(資源配分・資源分配)
為替市場の風雲児登場(為替レート)
経済が発展する条件は(経済成長)
この格差をどう埋めるか(南北問題と援助)
経済を学ぶと幸せになれるか?
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
「帰省ラッシュは解消できるか」「勇者のもちものは?」「無人島脱出大作戦」
「ケーキの分け方・つくり方」など、身近な観点から経済について説明していく本だ。
実際、経済を学ぼうとすると、全く意味が解らず、投げ出してしまいたくなる。
だが、この本は、内容は簡単であるし、読む人の興味を引き付けるような書き方をしているため、
頭にスッと入ってくる。あとがきにも書いてあるが「もっともやさしい経済の入門書」だと思った。
Posted by ブクログ
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1個のケーキを二人で分ける方法は? オーダーメイドの手芸店を開くには? ゴミにはどんな値段がつくのか? 「こずかいの使い方こそ経済の原点」との立場から、身近なことがらを題材に、子どもたちが参加する経済教室がネットで開かれた。そこに出てきた情報や意見を紹介しながら、経済とはどんなものかを考え、身につけていける一冊。
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子供向けの本だと、侮っていたのですが、どうしてどうして、本質をついた話に発展していきます。経済の入り口としては、非常に良い本だと思いました。
Posted by ブクログ
e教室というインターネットでのやり取りを本にしたものらしい。会話のやり取りなので、とても読みやすい。ただ読んでるときは納得しながら読んでいたけれど、一冊読み終わって経済の考え方がわかったかというと微妙??ケーキやおこづかいなどを題材に、どうやったらより良い幸福な社会にしていくかを考える。よくわからない「ケイザイ」へのさわりとして。
中高生の時にもっとこういう本を読んでいれば…。
Posted by ブクログ
対話形式。身近な例から問題提起をし、それがどう経済と関係しているかを学べる。
途中様々な意見が出てくるが、色々な意見に触れれるという意味ではよいが、逆に冗長だと感じる人もいるだろう。早く結論がほしい、とかもっとはっきり、という人にはおすすめできない。
とはいえ、本書は『経済とは、希少性のもとで意志決定すること』という、一貫したテーマに沿っていて軸がしっかりしている、良書である。
Posted by ブクログ
インターネット上に設立された中高生のための学びの場「eー教室」内、「経済と私」という科目の掲示板に投稿された質問・やりとりを再構成して収録した」書籍である。「ものの値段の決まり方」や「所得」に関する話、さらに「帰省ラッシュ」に関する話など、一見簡単に分かりそうに見えて実は奥深い経済の様々な理論について、生徒からの質問に答える形で解説している。中高生向きの本だからといって侮ることなかれ。たぶん、一線で働いているサラリーマンであっても理解できない・知らない話は多いと思う。日本は特に義務教育や高等教育において「経済」を殆ど教えないので。理系・文系関係なく、生きている限りは良くも悪くも経済論理に従わされるのに、実に不可解である。
日本の教育で明らかに足りないのは「モラルの養成」「作文」「近代史」、そして「経済」と思っている。)。
近代史と同じく、国民が理解すると政治家連中にとってよろしくないからだろう。ここまでくると、政府連中や企業連中グルになっての陰謀としか思えないところもある。
まあ、そういった話はさておき、この書籍は若者にも大人にもお勧めできる良著。中に収録されている「復習問題」に是非チャレンジしていただきたい。満点取れる人は、素直に凄いと思う。