あらすじ
8万部のベストセラー『ダークサイド・スキル』木村尚敬氏と
「40歳定年説」柳川範之東大教授による最新作!
先の見えない時代、「管理職」に求められる役割も変わりつつある。
従来からある「マネジャー」としての仕事に加えて
「リーダー」としてリスクをとった意思決定を自ら行い、
ときには一級の「プレイヤー」として最前線に立つことも要求される。
旧来型の管理職として時代に取り残されるか、
新時代のリーダーとして道を切り開くか。
本書では、その2つを対比しつつ、新しい時代の「管理職に求められる条件」を描き出す。
○時代に取り残される「旧来型」オッサン管理職
-情報がないから判断できない
-自部門に不利な決断ができない
-意思決定を自分の仕事だと思っていない。責任をとらない
-「リスクを減らす」ことが自分の役割だと思っている
-会社にしがみつく
○2020年代に生き残る管理職への道
-20代、30代の友達をつくれ
-現役感を手放すな
-ムカつく奴を使いこなせ
-チームの羅針盤をつくれ
-ブライトサイド・スキルを磨け
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
従来型の管理職というポスト事情を勘案した役割では日本の企業が生き残れないこと、そしてそのために管理職として押さえておくべき考え方とそこに至る背景がしっかり理解できました。
Posted by ブクログ
「時代に捨てられない管理職」となるために!
非連続の時代には、今までの否定から始めなければならない。
管理職は意思決定するということが求められるようになっている。今までのように与えられた課題に対して、答えを出すのではなく、そもそも何をするのかという「問い」を作れる人が管理職になるべきである。
マネジメントとリーダーシップとは異なる。管理するだけではリーダーとして不十分。
チームの羅針盤がないと前に進めない。また羅針盤は誰かが与えてくれるのではなく、自らが創り出すしかない。
この業務を通じてどうやって会社に貢献するのか?どんな目標とするのかを常にメンバと共有しておく(自分の言葉でビジョンの共有)が必要。
全体最適と個別最適の両方の視点を持たなければならない。
数値目標ではないビジョン・価値観を示す!
そもそも自分たちはどちらの方向を目指すのかを考え、改革型アプローチを実践しなくてはならない。チームの羅針盤を作ることが必要。
自分たちの存在意義は何のか?自分たちは何を成し遂げたいのか?といったビジョナリーな方向性を示すことが必要。
会社・事業・個人のレベルで判断が異なる。どの視点で答えを出すのか?
全員が納得する落としどころは中間解であって最適解ではない。二律背反で白黒つけられない問題はどこかで折り合いをつけなければならない。全員一致で答えを出すことは不可能。
みんなの意見がバラバラの時に自分のスタンスを持てるようにしないとだめ。
私はAを選択するべきだと考えます。なぜなら~だからです。よってAで進めてよいか?という提案をしないといけない。十分な情報が与えられて何が正解かがわかる場合にしかスタンスを明確にしないのは意味がない。
我こそは10年後のトップリーダーだという気構えを!
アクションをアップデートする;
管理職であってもいざという時には自分で手を動かせるようにしておく。常に最前線で戦える力を持っておく。
普段から自分の言葉で語っている人は自分の中にぶれない軸があるので、どんなに厳しい質問が来ても信念をもって答えられる。言葉にはリーダーとしての資質が現れるもの。
自分が何を大事にしているのかわかっていない人も多いのではないでしょうか?だからこそ、自分が何を語るべきなのかをきちんと考える習慣をつけて本音で話してこそ相手に思いが伝わる。
価値観を語ることは本人が思っている以上に周囲に影響を与える。積極的に部下たちと本音で話す機会を作くべき。