小松和彦のレビュー一覧
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古本で購入。
民俗学者にして妖怪研究の大家・小松和彦が少年向け雑誌に連載した、妖怪たちの「身上調書」をまとめたもの。
酒呑童子や玉藻前、天狗につくも神…登場するのはどれも有名な妖怪ばかり。
彼らにまつわるエピソードだけでなく、その誕生や描かれ方の背景にも(ざっくりとではあるけど)踏み込んでいる。
人間世界の逆写しとしての妖怪世界、宗教の宣伝素材としてやっつけられる妖怪たち。
このあたりの要素にニヤリとしてしまう人にぴったり。
著者自身が「時間が不足した後半は不満が残る」と言うように、大嶽丸・橋姫の2編は確かにちょっとやっつけ感が漂う。
でも概説本としては、原著の出版が約20年前とは言え、結 -
Posted by ブクログ
この本では怪異的な伝説の類が収集され、テーマごとに論じた文章が集められている。たとえば一つ目小僧や、人間に化ける魚や鰻、白鳥に化身する餅、巨人など。
一つ目小僧に関しては、隻眼の神のイメージが変容して妖怪化したものだろう、と柳田は結論づける。
これはいいが、他の文章は読み進めていくと、どうも解釈−結論づけが恣意的のそしりを免れず、学問(科学)としてあまり緻密な検証が完遂されていないような気がした。『海上の道』は特にそうだったが、確かな証拠が少ない中で、あまりにも飛躍的に仮説へと進んでしまうような危うさを感じてしまうのだ。
だがこのことは、開拓者としての柳田国男の価値を損じるわけではない。フロイ -
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Posted by ブクログ
神隠しを否定するでも無く科学的に検証する一冊。
コミュニティの維持のためになされた殺人(口減らし等)、狂気に駆られた人間の行動、そして失踪といった陰惨な事実をかくすヴェールとして、神隠しを提示する。神隠しのエピソードは紋切り型のイメージが多いが、そのような言説から要素をピンポイントで取り出し分析する方法は面白かった。また、人を隠す神として、天狗、狐、鬼などを個別に考察しているところも興味深い。
こどもの頃、親から「夕方になると人さらいが現れる」と言われ早々に帰宅したものだけど、大人になった今でも「神隠し」とはちょっと怖く、妙に惹かれる言葉だ。 -
Posted by ブクログ
なぜ「神隠し」は夕暮れに起こることが多いのか、季節は春が多いのか。体験者にこども、女性が多いのは?
文中でも何度か言及されていますが、私も「神隠し」という言葉のミステリアスさに惹かれる日本人の一人。だからこの本を手に取ったわけですが。
「神隠し」という言葉が次第に使われなくなっていったのは、日本人が「神」を信じなくなったからと冒頭著者は言います。正確には、起こった事象に対して人々が神秘的な何かのせいにするのではなく、合理的な理由を求めるようになったから。で、数々の「神隠し」を扱った民話や言い伝えから、その背景に起こった事実を分析し分かりやすく解説してくれます。 -
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