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Posted by ブクログ 2023年11月17日
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紫綬褒章受章した、シャーマニズムとか妖怪論とか民間信仰が専門の研究者の本なんだけど、すごい面白い。こういう分野こそ日本が凄く表れてるなと感じる。狗神っていう天海祐希の映画に出てきた狗神の話も実話として出てきた。
小松和彦
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター所長。埼玉大学教...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月03日
呪いや祓いについて凄く勉強になる本でした。。後半は小難しくなり読み続けるのが辛かった。
一章と二章についてはホラー小説で表現される蠱、蛇、猿、狗などが、どのように利用されてきたか興味深く読めましたし、呪詛や祓いなど好きなホラー小説との繋がりもあり、楽しめて読めました。
勉強の元の本として手元に置いて...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月12日
呪いを、日本の歴史や文化の観点に立って書き綴っている面白い本です。
陰陽道や密教などから呪いを紐解いたり、長岡京、平安京への遷都にまつわる共同体への呪いの影響、ひいては村単位でのミクロな共同体での呪いの有り様を描いたり…さまざまな呪いについての記述が面白い。
「呪い」について紙幅を取っているため、歴...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月12日
職場の姉さんにお借りした、久々の小松先生の本。
学生時代、先生に憧れて文化人類学で妖怪学びたいと思ったこともあったけど、恩師の「文化人類学やるならタフで言語に明るくて(2、3カ国語は喋れるくらい)切れる(頭の)人じゃないと無理だよ」って言葉にあっさり挫折…
そんな懐かしい日々を思い出しつつ読んだので...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月03日
当代一の民俗学者小松先生が昔書いた文章に加筆・修正した本。
個人的に高知県物部村における「いざなぎ流」の呪詛の事例が興味深い。
科学趨勢の現代で、村の「ケガレ」(例えば病気とか災害)を「ハラウ」ために呪詛「すそ」儀礼を在村の「太夫」(呪術者)に依頼して行っていることに驚く。
主な内容は、「祓い...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月11日
内田樹さんの『呪いの時代』を読んで以来、この、現在の日本を覆う「呪詛の念」とは何なのか、ずっと気になっていた。そこで手に取ってみた本書は、妙なテーマでばかり書いている民俗学者による一冊だ。
奈良、平安といった時代に脈打った「呪い」の歴史は興味深く、マンガ家などにとってもこういう本は参考になるのだろう...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月19日
今時は呪いを信じる人はいないと思いたいところだが、そうでも無く昔ながらの丑の刻詣りに似たパフォーマンスをする人がいるのである。
著者は呪うという行為が呪いをかける側の心証だけでも成立する行為だという。そして、呪う側と呪われる側の一方的な断絶した関係は、現代社会のさまざまな人間関係においても見られる...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月08日
日本の宗教はシャーマニズムに分類される、という言説をみて、なんだろう?と思い購入。どうも日本の呪い信仰はあまり知られていないようだ。日本の三大宗教は、儒教・仏教・神道。しかし本書を読んでみると、呪い信仰が古代日本から近代まで信じられていたことが分かる。古代に伝来した仏教は、ほとんど呪術の文脈で受け止...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月18日
奈良時代から平安時代にかけてよくもまあこんなに呪いが流行ったものだな、と感心。一般庶民は知らないが完全に生活の一部と言える。それにしても陰陽道はともかく、修験道や仏教(真言秘密)までこんなに呪いの方法があるとは思わなかった。人殺したり、蛙殺したり、犬殺したりで因果応報は??と突っ込みたくなります。
...続きを読む
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