異界と日本人

異界と日本人

660円 (税込)

3pt

3.3

古来、日本人は未知のものに対する恐れを異界の物語に託してきた。酒呑童子伝説、浦嶋伝説、七夕伝説、義経の「虎の巻」など、さまざまな異界の物語を絵巻から読み解き、日本人の隠された精神生活に迫る。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

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異界と日本人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日本人の異界への考えが、社会の動きや人々の思考にどれだけ影響されたか。
    古代の異界征伐が京都政権の維持のため、中世になり、中央政権の弱体化による妖怪のスケールダウン化、また近世になり、消費社会が生まれ、人間の意識が自然から人工物になり、また、自分自身の生き方が問われる時代になり、幽霊のような個人と向

    0
    2020年04月29日

    Posted by ブクログ

    異界論のすすめ
    序章 異界をめぐる想像力
    第1章 反魂の秘術ー『長谷雄草紙絵巻』
    第2章 源頼光と酒呑童子ー『大江山絵詞』
    第3章 妖狐の陰謀ー『玉藻前草紙絵巻』
    第4章 龍宮からの贈り物ー『俵藤太絵巻』
    第5章 龍宮の逆説ー『浦嶋明神縁起絵巻』
    第6章 天界への通路ー『天稚彦草子絵巻』
    第7章 義

    0
    2019年01月28日

    Posted by ブクログ

    奈良時代から平安時代にかけて、よくもまあこんなに呪いが流行ったものだと感心してしまう。しかも仏教(真言秘密)にまで呪いの術があるとは「因果応報」はどうなっているのか。中世頃は異世界は別世界からの来訪者と言った位置付けなのが、近世にはあの世という扱いに変わっているのが興味深い。

    0
    2017年02月09日

    Posted by ブクログ

    説話や縁起絵巻等から、題材となるイメージをいくつかに分類し、それぞれの時代やモチーフから日本人の異界感を分類分析してある。

    説話や昔話が好きで、軽い気持ちで読み出したので難解でした。
    近代に従って、物や動物が変化した存在などの妖怪が人がそのままの幽霊になり、異界に行く話が憑依された人が語る話になっ

    0
    2016年02月17日

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