【感想・ネタバレ】新訂 妖怪談義のレビュー

あらすじ

柳田国男が、日本の各地を渡り歩き見聞した怪異伝承を集め、編纂した妖怪入門書。現代の妖怪研究の第一人者・小松和彦氏が最新の研究成果を活かし、原典に当たり、詳細な注と解説を入れた決定版。

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Posted by ブクログ

たぶんこれは、日本における「妖怪」に関する知の、黎明を告げる書物なのだろう。もちろん『雨月物語』など怪異譚はあったが、民俗現象として本書は「妖怪」を対象化し、各地のヴァージョンをまとめていくことにより、具体的な妖怪のイメージを提示した。そこから泉鏡花も、水木しげるもやってきたのに違いない。
柳田国男の論理形式は相変わらず、首をかしげざるを得ないような飛躍を含んでいるが、全国各地の地誌を収集して「民俗学」という知のカテゴリへと上昇させた業績は大きい。

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2013年02月26日

Posted by ブクログ

遠野に妖怪旅行に(笑)行くにあたって読みました
文体が古いのでどうしても読みにくさはありますが、妖怪好きとしては魅力的な1冊です

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2024年12月29日

Posted by ブクログ

妖怪、すなわちお化けの話。人を恨んで出る幽霊と違って、お化けは人を驚かせることが目的らしい。夜が本当に暗かった時代の夕暮れの心細さ。大きなくぼ地を、だいだらぼっちの尻もちの跡だと説明した人びとの想像力。日本人が自然に対して持っていた、畏れと愛着を垣間見ることができる。和紙のような装丁は大竹尚貴+鈴木久美さん。

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2013年03月31日

Posted by ブクログ

基本的に柳田さんは妖怪の実在に関しては否定派なのね。
解説で言われてるように、かなりざっくりとした解釈でまとめられてるところもあるし、読者に対して不親切なところもある。それでも、ある程度のまとまりを意識して編集されてるから読みやすくはないし、わかりやすくもないけど、読めない、ってことはなかった。
イトルから想像されるようなエンタメ性バラエティ性は皆無なので注意。

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2013年02月15日

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